叶ったが、叶わなかった
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定期的に更新したいですね……
月明かりが、巨木の間から微かに
暗い森の少し湿った地べたを照らしていました。
巨木に横たわる、住民だったモノ。
ここでは住民Bと呼ぶことにします。
首がもげかけ、首から血が溢れて止まる気配はない。
住民A「…はぁ…ぁ……」
住民A(仮)が、手を血紅色に染めていた。
住民Aに、住民Bは殺されてしまったのです。
住民が住民を殺すことは、
「犯してはいけない罪」
どんな理由があろうが許されない行為ですが、
罪を犯してまで、
住民Aには成し遂げたい事がありました。それは、
住民Bと心中することでした。
詳しい事情までは知りませんが、
住民Aは住民Bと物凄く仲が良かったのですが、
住民Bは他の住民と交際することになりました。
…それが、住民Aを
こんな行動に追い込むきっかけになってしまいました。
今、これを読んでくれている貴方も、
恋人ではないが誰にも取られたくない相手、
…っていませんか?…まぁ、貴方に
そんな方がいるかは存じ上げませんが、
少なくとも住民Aにとって
住民Bはそんな存在でした。
だから殺して、その後自分も死ねば、
一緒に永遠にいられると、考えたのでしょう。
死雫「…実に愚かだね。」
住民A「ひぃッ…?!も、もう、見つ、かった…?」
住民Aの前に、いつの間にか
死雫…エスケープの管理人が現れました。
きっと、罪を犯した住民Aに
罰を下しにきたのでしょう。
住民A「まっ…まっ、て!お願いだから!!
せめて、…じ、自分で死な、せてッ……」
住民Aは住民Bを殺したものの、
いざ、自分が死ぬとなると、
怖くて自分を殺すことが出来ずにいました。
住民Bを殺したナイフを、自分の首に当てますが、
痛みなどに恐れ、自分の首を切れずにいました。
そんな様子を見ていた死雫でしたが、
飽きてきた、呆れたので、
死雫は住民Aの前に現れました。
住民Aは急いで首を切ろうとしますが、
ガタガタ手が震え、恐怖で涙が溢れ出し、
ナイフを手放し泣き崩れてしまいます。
死雫はいつもの微笑みはどこへやら、
冷徹に住民Aを見下ろしていました。
そんな死雫は言いました。
死雫「…僕にだって温情はあるさ。」
住民Aは死雫を、
目に少しの希望を抱いて見上げました。
死ななくていい、罰を受けなくていいかも、と。
死雫「特別に、君の手で死なせてあげるよ。」
住民A「え、…」
住民Aの表情は曇り始めます。
死雫は表情を変えない。
そして、ただ一言だけ。
死雫「死ね」
死雫は声色を変えず、「言霊」を使い、住民に命令しました。
そしたら…なんということでしょうか。
住民A「いっ、いや…やだ…死にたくないッッ……!!」
口ではそう言うものの、住民Aの手は再び、ナイフを握り…。
住民Aの体は、自分の意思とは関係なく動き始め……。
…呆気なく、死んでしまいました。
住民Bのよりも酷く惨く、住民Aの首はもげて、
死んだので死雫がかけた魔法は解け、
前世の頃の姿に戻ってしまい、
暗い森の地べたへと、情けなく、転げ落ちるのでした。
アルフレッド「……」
朝方。太陽の光が微かに差し込む中、暗い森の管理人の
アルフレッドは暗い森を巡回してました。
…そしたら、住民Aと住民Bの死体を見つけてしまいます。
いや、嫌でも目に入ります、こんな状況。
首を失った住民Aの亡骸のそばに、
住民Bの亡骸が寄り添うように倒れていました。
アルフレッド「…またか……」
アルフレッドは少し悲しげな表情を浮かべながらも、
死体を火葬するため、作業に取りかかりましたが、
背後からアルフレッドは何者かに声をかけられました。
死雫「朝から元気だね、朝方の吸血鬼もいるのか」
アルフレッド「…いきなり何だ。こっちは忙しいんだ。
……?まさか、今ここに現れるってことは…」
死雫「ご名答、流石だね」
アルフレッドは察してしまいました。この2人の死因は
ただの心中ではない、…死雫が死因に加担していることを。
死雫「そんなに睨みつけないでくれるかい?
僕、今回は温情をかけてあげたんだから。」
アルフレッド「こうなる前に、
止めてやることは出来なかったのか」
死雫「管理人が住民同士のイザコザに関わるのは、
何か違うとは思わないかい?」
アルフレッド「…そうかよ」
アルフレッドは死雫に何度目か分からないが、
呆れて無視して作業に戻ります。
死雫「深夜に死んだから、まだ暖かいんじゃないかな?
せっかくだから血でも吸っておきなよ」
死雫はまたもや姿を消し、アルフレッドは
火葬に向けて準備を始めましたとさ。
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死雫の資料
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アルフレッドの資料
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