46 領域到達
6月上旬。
諸王軍の先陣は当初の予定通り、ガロシュ族の支配領域へと到達した。
「物事が予定通りに進むのは、立案者にとっては良い事だ」
そのように愚痴をこぼしたのは、立案者ならざるアッカド中魔導師だ。
普段は黙々と役目を果たす彼が、会議の場で非建設的な言葉を口にするのは珍しい。
しかしそれも、彼に課せられた「諸王軍の到達前に部族内の冬小麦を収穫する」という役目を考えれば、無理からぬ事であろう。
アッカドが厳命したにもかかわらず、部族内の冬小麦は未だ収穫半ばだった。
諸王軍に率いられた家畜の群れは既に各地に押し寄せており、収穫直前の小麦畑や草原の牧草を見境なく食べ尽くしている。そんな進軍ルート上に暮らすガロシュ族は、南北の民を問わず大きな被害を受けて悲鳴を上げていた。
ガロシュ族の建設・牧畜・農耕の責任者を兼ねるアッカドとしては、今後届く悲鳴混じりの報告に耳を塞ぎたくもなるだろう。
「あんたが気に病むことは無いさ。農耕民が収穫命令を厳守しないからだわね」
大婆が冷然と言い放った。
アッカド中魔導師の指示を即座に実行していれば、殆ど回避し得た事態なのだ。
荷馬車を借り受けられないとか、雨が降っているとか、個々の様々な判断によって収穫時期が遅れた結果、現状に至っている。
なお後始末の半分ほどば、大婆が担うことになる。
被害地域へ保存食糧や家畜飼料を手配するのは、国務・財務・人事の責任者を兼ねる大婆に割り振られた仕事だ。
諸王軍という大嵐が過ぎ去った後には、各地の被害を算定して、被害に応じた物資を手配しなければならない。
しかし天災にも等しい規模の被害であり、支援し切れない地域も出てくるだろう。
そんな地域に対しては、口減らしのために家畜を屠殺させる命令を出さなければならず、大婆とて割り切って冷然と構えるしか無いのだ。
ドゥムジとベナテク老は、この被害を緩和するために諸王軍の足止めを指示されていた。
しかし諸王軍を率いるプタハ王が、サクレア半島攻略とガロシュ領域の進軍ルートを早々に受け入れた為、軍勢を遅滞させる事は全く叶わなかった。
そんな早期決定にはプタハ王が有能であったことに加え、反対者の筆頭であったエーギン族の大魔導師セクメトが、サクレア王国攻略までと区切ってプタハ王に手を貸す意思を示した点も大きい。
どこの部族でも族長と大魔導師の方針が一致すれば、それに対してわざわざ反対する者などいないのだ。
「しかしエーギン族の方も、愉快な事になったようだがな」
不機嫌さを隠そうともしないロジオンが、ドゥムジに話題を振ってきた。
ロジオンの発言の元となったのは、ドゥムジが齎したエーギン族に関する二つの報告である。
一つ目。プタハ王と交した誓約が破られた事を理由に、セクメト大魔導師が旧主との決別を宣言した事。
どうやら両者の間では、エーギン族が北進していく事と、それに大魔導師が力を貸す事が約束されていたようだ。そのためサクレア半島への西進は、プタハ王の誓約破りに当たるらしい。
二つ目。そのセクメト大魔導師が、ドゥムジと個人的な誓約を交わした事。
現在5対30となっている南北の領域を、死ぬまでに15対20以上へ回復させるのがドゥムジの誓いで、そう行動する限りドゥムジに協力するというのがセクメトの誓いだ。
その二つの何れも、ロジオンにとっては看過できなかった。
大魔導師が部族にとって如何に重要な存在であるのかは、今更語るまでも無い。
エーギン族の大戦士や中魔導師は、代わる代わるセクメトに翻意を促した。
しかし、元々孤高の存在であったセクメト大魔導師は、懇意では無い幹部たちからの説得を一瞥して無視した。そしてプタハ王もセクメトを引き留めなかった事から、両者の決別は確定している。
(あれほど得がたい大魔導師を、良く手放す気になったものだ)
4格上位精霊は属性値16から24だが、セクメトの属性値は21でかなり上の方だ。
理想的な修行を行っている努力型のイナンナが、もっとも得意な火属性で将来的に16から17。天才のイシュタルでも水属性で19くらいが限界であるため、セクメトの契約属性値は不世出だと断言できる。
しかし、大魔導師自体が少なくてまともに比較のできないプタハ王にとっては、己の意志に従わない大魔導師一人よりも、サクレア半島の方がよほど魅力的に映ったのだろう。
敵に領土を接していないサクレア半島を獲得して、南部諸王らの支援を受けずに保てるのであれば、プタハ王は独立して南部の序列に左右されなくなる。
それにサクレア半島のように広大な土地で数十万人もの民を維持できれば、その中からいずれ新たな大魔導師が自然発生する事は疑いない。人口が増えれば二人目、三人目も出るだろう。
獲得できるものとセクメトとを秤に掛けた結果、前者がより重かったわけだ。
そこまでは、あくまでエーギン族内の問題である。
問題はその後、セクメト大魔導師がドゥムジと個人的な誓約を交わした点についてだ。
北民に奪われた土地を奪還するのは南民の悲願であり、また安全確保にも繋がることから千年の目標とするのはまだ良い。ドゥムジとて、ロジオンの許可無くして勝手に進軍など出来ない。
しかし相手部族の大魔導師を引き抜くなど、本来は開戦理由にもなり得る行為だ。
その点に関してロジオンは、族長としてドゥムジに念を押した。
「先に確認しておくが、エーギン族との間で後日争いの種とはならないだろうな?」
ガロシュ族は都市ウルクとその周辺地域を支配しており、サクレア半島と隣接している。
そんなサクレア半島の次期支配者は、エーギン族だ。
プタハ王との遺恨は、ガロシュ族にとって災いの種となる。
そうでなくとも一度引き抜きを行えば、今後は逆に引き抜きを行われても卑怯だなどと文句は言えなくなる。
ドゥムジはそんな懸念に理解を示し、順序立てて説明した。
「プタハ王の誓約破りと、それに次ぐセクメトの決別は先方の問題だ。俺たちが与り知るところではない。そして未所属となった者がガロシュ族への帰属を希望したため、他の難民同様に受け入れるだけだ」
実際にドゥムジは、半島攻略を提案して決別の切っ掛けを作ったに過ぎない。
利害を見比べてセクメトとの約束を破ったのは、プタハ王自身である。
「それがどんな流言飛語になるのか教えてやろう。『セクメト大魔導師が、プタハ王を捨ててシュメール大魔導師の元へと走った』だ」
ロジオンは当事者の言い分を切って捨てた。
「……事態の経緯が、まるで残っていないぞ?」
「エーギン族は族長を悪者にするより、お前や出て行くセクメト大魔導師を悪者にする方を選ぶ。そうなる以上、ガロシュ族長の俺まで憎まれる事は避けねばならん。そのせいで諸王軍の行為には強く言えん」
「諸王軍の行為は、それほど酷いのか?」
飛竜で移動できるドゥムジは、ロジオンとプタハ王との連絡役を担っている。
その際には両王から依頼されて、伝令を乗せて各地や各隊へ飛ぶ事もあるのだが、凶竜で飛来したドゥムジを前にした諸王軍は、牧羊犬を目前にした羊のようになる。
全員の視線が完全にドゥムジへと固定され、緊迫した空気の中で誰も一言も発さず、ドゥムジが一歩進めばいつの間にか彼らが三歩下がっている始末だ。
セクメト大魔導師との魔法戦が、よほど衝撃的だったらしい。
もっともそれが原因で、ドゥムジが普段の諸王軍が如何に無体であるのかを目にする事も、現行犯で取り押さえる機会も無くなってしまった。
「とにかく早く追い出せ」
ロジオンが言い放った一言には、語り切れない万感の思いが込められていた。
「分かった」
現在ガロシュ族は、大河を挟んだウルクの西へ、諸王軍を誘導している。
しかし南側で待機していた後続は、西へ送り出して空いた土地へ次々とやって来る。仮に毎日8千人を誘導し続けても、80万人を送り出すには100日も掛かる計算で、実際に終わりが見えない。
その間に小麦畑や草原の牧草は食い荒らされ、日々失われていく。
それでなくとも行軍中の諸王軍は、領内の各地で様々な物資や女性を求めて、ガロシュ民との間に各種のトラブルを引き起こすのだ。
しかも彼らが居座る間は、目を付けられるであろう支援物資を進軍ルート外から届ける事は出来ない。
諸王軍の誘導を担当するベナテク老も、苦悩の末に出した結論は族長と同じだった。どれほど手を尽しても、トラブルは防げない。であれば早く追い出す事を目指すしかない。
「エーギン族はガロシュ族に対して、対等な意識があるらしい。戦士は戦士、従属民は従属民と同格。その最大の問題点は、彼らが従えていない北民だ」
「どう接しているんだ?」
「どうやら捕縛した敵国民や奴隷と考え、何をやっても良いと誤解しているらしい」
「ふん。各地の北民は農奴。ウルクの北民は、所有者たちの財産だがな」
「それを進軍中の他部族民80万に悉く理解させるのは不可能だ」
ベナテク老は早々に匙を投げている。
とりわけ北民に故郷を奪われて逃げてきた60万の難民たちは、どれほど理屈が通っても感情で納得できないだろう。
しかも彼らは南部からも邪魔だと追い出され、南北どちらに抗う事も出来ずに、サクレア半島へ民族大移動中を行っている最中である。
そんな苦難の原因を作った北民が、抵抗できない立場に置かれている状況を目にした時、彼らに歯止めが効かなくなるのはどうしようもない。
ベナテク老の結論は、トラブルの元を最初から都市ウルクの防壁内へ入れないというものだ。
先方の都合はさておき、現在ガロシュ族は新たな秩序を構築している。
それを諸王軍の私的制裁によって破壊させる事は、秩序を維持する側としては断じて許容できない。
そのため諸王軍の物資調達は、ウルクの大門付近で行わせている。
都市内への立ち入りを認めるのは、中戦士以上の者と付き添い者のみに限る。
それでも頭痛の種は尽きないが、辛うじてベナテク老の制御範囲内には収まった。
「エーギン族は、我々のように一定の財産所有を認めた農奴を作る気は無いらしいな」
「殺すか、奴隷化するか。その二択だろう」
「因果応報だろうさね。もっともあたしらも、南民を魔法攻撃の人壁にした都市ウルクの連中は全員奴隷にしたけどね」
幹部達は一様に頷いた。
しかしドゥムジは彼らに同意する一方で、一定の思想信条を崩してでも、定住生活や技術を積極的に取り入れていかなければ、いずれ北民の脅威には対抗出来なくなるとも考えている。
大魔導師を含む個人の力に限界があるのは、以前セクメトに語ったとおりだ。
もしも強大な力を持つ個人だけで国家を打倒できるのであれば、竜人王は単独で北民国家を滅ぼしていただろう。
しかしドゥムジの知る歴史において、最強たる竜人王でも北民国家を打倒するには至らなかった。
現在のドゥムジが考える理想型は、北民を南民の下に属させて、北民の文化や文明を丸ごと取り込む事だ。要するに歴史上の主従を南北で入れ替えた形である。
北民を組み込んだウルクでは、北民の立場は奴隷としつつも旧来の職業継続を認めている。それによって鍛冶や錬金を行い、それらをガロシュ族の力に還元する事ができている。
相手と技術が並び立てば、一方的な蹂躙はなくなる。
南民が弩を持てば、北民から一方的に撃ち殺される事が無くなる。
もしも70万人規模のエーギン族が同数程度の北民を部族へ組み込むのであれば、彼らは大魔導師を欠いても北民国家と対等以上に渡り合えるようになる。
(怨みが深すぎて無理かもしれないけどな。それに北民と同じ生活にはリスクがあるかもしれない)
セクメトと出会ったドゥムジは、千年前の精霊使いが、千年後の精霊使いの才能面で上回っている事を理解した。
ドゥムジの精霊使いとしての才能は、ガロシュ族において魔導大家の娘としてはあまり期待されていなかったイナンナと同程度だ。
イシュタルであれば、確実に上位精霊と契約できる。
そしてセクメトの土属性値21に至っては、千年後に生まれて教育と魔方陣を惜しみなく用いたならば、竜人王以外には存在しないと言われていた5格の上位精霊とすら契約が叶っていた可能性がある。
血統では繋がるはずの両者が、これほど才能に差異を生じさせるのは何故なのか。
それに対するドゥムジの仮説は、魔法学文明を生み出した遊牧生活を営んでいるか、理化学文明を生み出した定住生活を営んでいるかという環境要因の差だ。
精霊が感じられない生活を営む事で、もしかすると精霊使いとしての才能が失われていくのではないか。
仮にそうなのだとすれば、ガロシュ族からは牧畜を失わせない方が良い。
またエーギン族には遊牧を続けて貰い、互いの血を混ぜた方が良い。
そのように考えたドゥムジは、理想型を強く推し進める事には躊躇いを持っている。
「話は変わるが、近日中にエーギン族の本営がウルクに到着する。サクレア半島攻略の軍議を行うためには、プタハ王の一行を都市内へ迎えねばなるまい。諸準備は大婆がやれ」
「あいよ」
「そこで事前に2つ確認しておく。まず1つ。セクメト大魔導師は、70万人という膨大な民を擁するエーギン族との間にしこりを残しても獲得する価値があるのだな?」
ドゥムジという例がある以上、大魔導師がいかに有用かは論じるまでも無い。
しかし70万人という大部族が持つ力も絶大で、将来的には大魔導師を生み出す可能性も有り得る。
ロジオンの確認は、エーギン族以上の価値がセクメトにあるか否かだった。
そちらに関しては、ドゥムジの中で答えが出ている。
「確実にある。アッカド中魔導師が土属性11で造り上げた建設物は見事だろう。セクメトは不世出の土属性21だ。高度な武器、複雑な貨幣の鋳造、大防壁の建設、おおよそ人が作り出せる物で彼女に作れない物は存在しない」
実際の有用性は、その程度では済まされない。
ドゥムジは二人の弟子に精霊魔法を教えているが、その成長速度はイナンナが火の上位精霊とギリギリ契約が叶う程度、イシュタルで水の上位精霊がドゥムジと同程度だ。
しかも残る属性の育成をある程度見限っての話だ。イシュタルが熱心に覚えている光属性を除いては、姉妹の力はドゥムジの劣化版になる。
だがセクメトが協力するのであれば、話が変わる。
彼女はドゥムジが一番苦手な土属性において、不世出の天才術者だ。他にも複数の属性で精霊契約をしており、加えてドゥムジが知る千年後の魔法教育とは全く異なる学び方でその域に達している。
それを姉妹の魔法教育に反映させれば、確実に相乗効果が生じるだろう。
セクメトがドゥムジ以外に積極的な協力を行わず、手を貸す相手をイナンナとイシュタルに限ったとしても、姉妹の力はドゥムジの想定を大きく上回る。
そんな姉妹が教育者側に回ったら、そして姉妹の子孫という才能が約束された者達がガロシュ族に加わればどうなるのか。
セクメトが手を貸せば、それほどの可能性が生じるのだ。
説明に暫く考え込んだロジオンは、一先ず頷いた。
「2つ目の確認だ。セクメト大魔導師は、お前個人へ協力する誓約を交わしたという。お前は我が部族において大魔導師2人分という強大な力を持つわけだが、今後の身の処し方は分かっているか?」
「将来、イナンナを妻として娶れば良いのだろう。それは分かっている」
イナンナは族長の姪にして、大婆やベナテク老の子孫だ。
遊牧民にとって一族とは、戦士長集団や中戦士集団を構成する社会制度の根幹を担っており、北民などとは比べものにならないくらいに重い。
現在13歳となったイナンナは、既に自分の運命を理解している。
結婚は父親らが決めるもので、女側には選択権など無い。
魔導師家は、弟子入りで顔合わせを行う。
それで結婚を好ましくないと判断した場合、師匠である男側、あるいは娘を送り込んだ父親の側が、一定の修行を積ませたとして娘を解放する事もできる。
弟子入り当初はどうなるか分からなかったとしても、弟子として3年目に入ったイナンナは、既に引受先が内定しているような状態だ。
そろそろイナンナも結婚相手を探さなければならない年齢になってきた事から、もしも結婚に不満がある場合は、早々に師弟関係の解消を申し出なければならない。
ドゥムジには妻がおらず、過失も無い。
その状態でエリドゥ家の側から解消を申し出る場合、大魔導師に喧嘩を売るようなものだ。アッカド中魔導師と好ましからざる関係になったエリドゥ家がそれを行う可能性は皆無だろう。
一方ドゥムジの側も、宛がわれたとはいえイナンナの性根が善良で素直な事は分かっており、わざわざ拒む気は無かった。
今回ドゥムジは、その流れを正式に肯定した事になる。
血の繋がりがあれば身内であり、運命共同体となる。
身内を疎かにする者など信用されないし、そのような人物には誰も付いていかない。
ドゥムジがイナンナを娶れば、族長の身内となる。
そうなればドゥムジには一族の義務が発生し、例え大魔導師2人分という強大な力を持ったとしても、警戒の対象から外れることになる。
「念を押すが、側女ではなく妻だ」
「ああ、分かっている」
ロジオンの念押しに、ドゥムジは重ねて頷いた。
夫側に義務が課せられるのは、正式な妻のみだ。側女では一族に連なったとは見なされず、何ら義務も負わない。
「ならば良いだろう」
ドゥムジの表明と引き替えに、ロジオンはセクメトの受け入れを認めた。
複数の上位精霊契約者であり、飛竜にも乗れるドゥムジを族長家に連ねさせる事の意味は大きい。湾岸都市サニアを手に入れる以上の成果と言えるだろう。
それでこそドゥムジの離宮で働く女を一回り以上は年増の女ばかりにして、イナンナを離宮に同居させ、手を出させようと色々と計らってきた甲斐があったと言うものである。
できればドゥムジの子孫を族長家に嫁がせる条件も付けたかったが、族長家の出自からスハルダという愚か者を出して1年も経たずに、子孫を族長家に嫁がせろとは流石に言えない。
そのためロジオンは、今回そこまでを約させる事は見送った。
「俺はプタハ王の一行を迎える。ドゥムジは離宮にセクメト大魔導師を受け入れろ。ベナテク老には中魔導師たちを招いて貰う」
「同格同士と言うことか。だがセクメトを族長の王宮ではなく俺の離宮へ招けば、部族ではなく俺個人への所属だと周囲に知らしめる事になるぞ?」
「どうせ直ぐに知れ渡る。加えてプタハ王の手に負えぬ以上、権威で御し切れるとも思えん。引き込んだお前が責任を持て」
ドゥムジは黙し、頷き返した。




























