第十五話 激闘
最初に気付いたのはフライハイトだった――
景虎達が拠点としている民家で景虎、ヴィルヘルミナ、クリスタ、シャルロッテの四人はブルードラゴンをどう退治し、姉のディアーナをどう助けるかと言う作戦会議をしていた。
そんな時フライハイトが何かの気配を感じ、それを景虎に伝える。
『景虎、気をつけろ』
「あ? 気をつけろって何によ?」
『ドラゴンだ』
「んだとお!」
突然大声を上げた景虎に驚く三人の姫、一方の景虎はフライハイトの言葉をさらに詳しく聞く。
「おい、ドラゴンてぇのはねーちゃんの言ってた青い奴か!」
『恐らくはな、まだ気配くらいしかわからんが、近くまで来ているようだ」
「か、景虎どうかしたの?」
景虎が突然声を上げ、動かなくなったのを心配してクリスタが声をかける。
「ドラゴンのヤローが近くに来ているらしい」
「!」
景虎の言葉に三人の姫は言葉を失う、一方の景虎は紅い斧を持つとすぐさま外へと駆け出していった。
呆けていたクリスタ達も我に変えると、各々の武器や道具を持ち景虎に続いて外へ出る。
フライハイトの気配を頼りに馬を走らす景虎、それに続く三人の姫もドラゴンとの遭遇に神経を尖らしていた。
そして時間にして五分ほどであろうか、馬を走らせ王都の見える場所に辿り着いた時、景虎達の目に驚愕の光景を目の当たりにする。
距離としてはかなりのものではあったが、空を我が物顔で飛ぶ羽の生えた青いドラゴンが、王都目掛けて何度も急降下を繰り返していたのだ。
その度に王都から巻き起こる土煙と破壊音、さらに時折聞こえるブルードラゴンの不気味な叫び声が恐怖心を掻きたてる。
「なんだありゃ、ドラゴンが街を攻撃してやがる」
景虎と共に見ていた三人の姫達もその姿に言葉を失う、三人はドラゴンを見るのは初めてだった。
話には何度も聞いていた、人間の手には負えない恐るべき存在のドラゴン、それが目の前で巨大な城と町を一方的に破壊しているのだ。
戦乙女とまで呼ばれたヴィルヘルミナとクリスタでさえ、その姿に恐怖し、言葉が出ずに動く事すらできないでいた。
「おら! シャンとしろてめーら!」
一喝する景虎の声に正気を取り戻す三人、そんな三人に景虎は発破をかける。
「今からビビってんじゃねーよ! お前らディアーナのねーちゃんを助けるんだろ! ドラゴンは俺が何とかするから、てめーらはねーちゃんを助ける事だけかんがえてろ! いいな!」
「ま、待ってください! あんな……、あんなの相手にするなんて無謀です!」
「かもしんねーな、リンディッヒの時は無我夢中だったんでわかんなかったが、今あの青い奴見てるとやっぱパネェわ。けどまぁ何とかしてやんねーとな、あのねーちゃんと約束したからよ」
「景虎さん……」
「まぁなんだ、多分俺にしかできねー事だと思うからよ、お前らはやべーと思ったらねーちゃん連れて一緒に逃げちまえ」
そうシャルロッテに優しく話した景虎は、フリートラント王都へ向かって再び馬を駆って走り出す。
その姿をじっと見ていたクリスタは、自身の不甲斐なさに歯軋りをすると、両手で思いっきり自分の頬を打って気合を入れなおす。
「私もフリートラント城に行ってくるわ!」
クリスタに続いてヴィルヘルミナも深呼吸して自分を落ち着かせ。
「景虎にばかり働かせる訳にはいきませんわね、ディアーナ姉様も助けにいきませんと」
「そ、そうですね、私も頑張ります!」
シャルロッテも返事をする、三人は準備を整えると景虎を追ってフリートラント王都へと向かっていった。
――フリートラント王都――
フリートラント王都は逃げ惑う人々で大混乱となっていた。
何度も行われるブルードラゴンの急降下、その攻撃によって頑強だった城も城壁も紙屑のように崩れ去り、破片とドラゴンの起こす突風によって建物を次々と砕いていく。
その破片の下敷きになって次々と絶命していく人々、残った人々も我先にと出口へと殺到するものの、まるでそれを狙っていたかのようにブルードラゴンは城門に体当たりし、破壊された瓦礫で人々が逃げれないようにする。
多くの悲鳴、多くの絶望を聞きながら、王都の中に入り込んだ景虎は王城に向かって走る。
「くっそ、無茶苦茶やりやがって!」
『景虎、あいつをどうやって殺す気だ?』
「あ? 考えてねーよんなもん、まあでもなんとかするしかねーだろうな」
『翼がないというのは不便なものだな』
飛んで戦えりゃどんなに楽だろうなと思う景虎、しかしないものねだりをした所で意味はない、とにかく今はできる事をやるしかないのだ。
ふと景虎はブルードラゴンに壊されずに残っていた城壁の一部を見る、高さは20メートルほどあった。
「とりあえずあそこに登って勝負してみっか! 当てにしてんぞ相棒!」
『任せておけ!』
ブルードラゴンを倒す為、王城の城壁に向かう景虎とは別に、ヴァイデンの三人の姫もまた別ルートから王城へと向かっていた。
「ディアーナ姉様はもう避難したかしら」
「わかりません、ですが姉様なら逃げ遅れた人々の避難誘導や救護をしていると思います、なのでまだ王城にいる可能性が高いはず」
三人の姫が進む王城への道は、やはりブルードラゴンに壊された瓦礫に埋め尽くされていた。
その下にはすでに息絶えた多くのフリートラントの国民の姿、その中にはまだ幼い子供の姿も会った。
苦悶の表情をする三人は、それでも大切な人を助ける為に屍を乗り越え王城の中へと進む、しかしそこはすでに城とは呼べぬ廃墟であった。
「ディアーナ姉様ー!」
ブルードラゴンがまだ飛び回っている中、ディアーナを探す三人、いつこちらに向けて襲い掛かってくるかもというのも警戒しつつ、廃墟と化した王城の中を進む。
するとこの廃墟の中でも、毅然として騎士や臣下に命令をしている人物を発見する。
「動ける者はすぐに逃げなさい! 今は生き残る事だけを考えて!」
ディアーナだった、彼女は混乱する者達を一喝するとすぐさま逃げる方向を指示し、逃げるよう命令していた。
「ディアーナ姉様!」
「! ヴィルヘルミナ、クリスタ、シャルロッテ、どうしてこんな所に!」
「姉様を助けに来ました! 早く! 急いでここから逃げないと!」
急かすシャルロッテにディアーナは首を横に振る。
「ありがとう三人共、けど私はまだここから逃げる訳にはいかないの、この城、いえこの王都にはまだ生き残っている人がいるわ、その人達を助けないと」
その言葉に三人の姫は胸を締め付けられる。
自分達はただこの姉を逃がす事だけしか考えてなかったというのに、このディアーナという人物は、未だ逃げ遅れているフリートラントの人々の事を考えていたのだ。
「姉様……」
「貴方達も早く逃げなさい、ここに居てはいつドラゴンに襲われるかわからないわ」
「いえ! 私達も逃げませんわ、姉様だけを置いて帰ったとあっては、きっと後悔してしまいます!」
「気持ちは嬉しいわ、でも今は自分達の命を守る事だけを考えなさい」
妹達を強い声色で叱りつけるディアーナ、しかしそれは愛しい妹達を思っての事。
こんな絶望的な状況であっても、ディアーナはいつものように強く優しく、そして妹達の心配までしていた。
そんな心配するディアーナに、今度はクリスタが自信満々に口を開く。
「大丈夫よディアーナ姉様、ドラゴンは景虎がきっと倒してくれるわ! だって景虎はアースドラゴンを倒したのよ!」
その言葉に今度はディアーナが驚愕の表情を見せる。
噂でしか聞いた事はないが、アースドラゴンの身体は巨大で、剣も魔法も通じない堅い鱗で覆われていると言われている。
そんなドラゴンを倒したなど信じられる訳がなかった。
だが三人の妹は笑みを浮かべてそれを肯定する。
その顔を見て、ディアーナは昨夜景虎がドラゴンを倒したと言った言葉が真実だったとこの時知る。
もしかしたら……、そんな淡い希望を抱き始めた時、再び空から恐ろしい咆哮が響いてくる。
ブルードラゴンが再び王城へと戻ってきたのだ。
その姿はまるで獲物を探すかのように旋回し、舌なめずりしているように見えた。
もし今襲われたら、そんな事を考えていた時クリスタが何かを見つける。
そして満面の笑みをこぼしそこを指差す、その指した方向にいたのは――。
「景虎よ!」
皆の視線が注目する先にいたのは、確かに景虎だった。
半壊した城壁の上に一人立ち、紅い斧を構えドラゴンを待ち構えていた。
その姿を見てディアーナは震えるような声で呟く。
「本気で……、ドラゴンと戦う気なの」
――城壁――
城壁に登った景虎は少し後悔していた。
「登ったはいいが……、どうすりゃあの青い奴こっち来てくれっかな……」
高い所に来れば何とかなるだろうと、いつもの行き当りばっかりでここまで来たはいいものの、その先の事をまったく考えていなかったのだった。
『目を合わせれば獲物と思って来るとは思うのだがな、ドラゴンの目というのは空高く飛んでいても地上の人間を容易く見つける事が可能なのだよ』
「ドラゴンってのは何でそんな便利機能満載なんだよ」
素直に羨む景虎は、しかしその言葉で覚悟を決める。
とにかくブルードラゴンを睨み続ければ、向こうがこちらを気づいてくれると思ったからだ。
ついでに殺気も付けてやる! という感じで遠くのブルードラゴンにただひたすらガンくれまくる。
そしてそれが実際に効果があったかはわからないが、ブルードラゴンが景虎を獲物として捉える。
翼を大きく羽ばたかせ、ゆっくりと、そして獲物を捕らえる為にすばやく景虎にまっすぐ向かってくる。
「一発で決めっぞ!」
『気をつけろ、奴は素早いぞ!』
フライハイトの警告とほぼ同時に、ブルードラゴンはその口を景虎に向け広げ城壁に突っ込んできた。
大きな爆発音と、巻き起こる爆風と破片、そして破壊される城壁。
だが、次の瞬間――。
それを見ていた者達は我が目を疑う、今まで誰も、そう誰も傷つける事のできなかったドラゴンから血のようなものが噴出すのを目撃したからだ。
悲鳴のような叫び声をあげ、ブルードラゴンは逃げるように高く舞い上がっていく。
さらに四人の姫達はそのドラゴンに傷を付けた者、出雲景虎が城壁から落ちていくのを見つける。
「景虎!」
ブルードラゴンが激突したあの衝撃の中、原型を留めている事だけでも奇跡というのに、その景虎は間違いなく五体満足で生きていた、ただし大きな悲鳴をあげ――。
「うおおおおおおおおおおおお」
城壁から落ちていた――。
ブルードラゴンの口が今まさに迫らんとした時、攻撃をギリギリに回避し紅い斧をめいいっぱい振り抜いたのだが、バランスを崩しドラゴンの発する風圧と爆風によって弾き飛ばされたのだ。
『景虎!』
「くそったれがあああああああああ!」
景虎が地面に叩きつけられそうになったその次の瞬間、爆音が鳴り響き土煙に包まれる。
土煙が去った後には大きな穴が開けられ、その中心には斧を付き立てた景虎が地面に倒れていた。
景虎は墜落する瞬間、地面に紅い斧を付き立て、爆発と爆風を発生させてその威力で落下速度を少しだけ落としたのだった。
「ぎ、ギリギリだったぜ……」
『頼むからまだ死んでくれるなよ景虎、瞬時に移動する能力も落下状態では発動しても地面に叩きつけられるだけだからな、景虎が死んだら私は世界を楽しめなくなる』
「自己チュー野郎が、しかしとりあえず一発は当てたが浅かったか!ってかあのヤローめっさ速いじゃねーか! 何とかしねーと逃げられちまうぞクソっ!」
そんな風に空を恨めしそうに見ている景虎に、近づいてくるヴィルヘルミナ、クリスタ、シャルロッテ。
「景虎大丈夫ですの!」
「景虎凄い! ほんとにドラゴンに傷をつけるなんて!」
「ほんとに、景虎さんは凄いです」
そしてディアーナも近づき。
「景虎、ほんとに貴方ならドラゴンを何とかしてくれるかもしれないのね、ほんとに貴方なら……」
四人が褒め称えようとして、傍によって来ようとするのを制止する景虎。
「まだ終わってねぇんだからワイワイ騒いでんじゃねぇよ! ちゃんとトドメ刺しとかねーと、あの野郎すぐ治ってまたやりたい放題やりやがんぞ!」
景虎の言葉に再び緊張感を取り戻す四人、空を見上げると景虎の付けた傷が痛むのか、もがき苦しみながら空を飛んでいるブルードラゴン。
空を見つめる景虎は歯軋りして悔しそうに声を上げる。
「クソっ! あのヤロー速過ぎて的を絞れねぇ、しかも正確にこっち狙ってきやがるし、少しでも隙がありゃあ!」
「あいつの動きを逸らせればいいのね、ならその役目は私にやらせてもらえないかしら」
即答したのはディアーナだった。
まっすぐに景虎を見つめるその目には、先程までの絶望や恐怖といったものはなく、ヴァイデンで景虎と別れた時のような晴れ晴れとした顔が見て取れた。
「できんのか?」
「あのドラゴンを止めるのは無理だけど、目を逸らせるくらいの事ならなんとか……、いえ、必ずやって見せるわ! だから私にやらせて頂戴景虎!」
「ねーちゃん刺し違えて、みたいな事考えてねーだろうな」
「もちろんよ、この惨状を放っておけないもの、この国を建て直すって役目をちゃんとしなきゃいけないしね」
そう微笑むディアーナに、少なくとも自殺願望のようなものはなさそうだなと感じた景虎は手伝いを頼む事にする、さらに――。
「私もやる!」
「ディアーナ姉様だけに危険な目に合わせる訳にはいきませんものねえ」
「作戦は私に立てさせてください!」
ヴィルヘルミナ、クリスタ、シャルロッテの三人もディアーナに協力する旨を伝える、そんな三人に景虎は強い言葉で命令する。
「危なくなったらすぐ逃げろよ、でねーと手伝わせねぇ」
「わかった!」
本当にわかったのかわからないが、クリスタが代表して元気に返事をする。
時間はない、景虎がブルードラゴンに与えた傷はそんなに深いものではなく、ドラゴンの再生能力を考えると、すぐに襲い掛かってくる可能性は高かった。
フライハイトによればドラゴンというのは一度暴れ始めると、何十日にも渡って暴れ続けらるほどの持久力があるらしい。
無限とも思える体力と回復能力に、剣や魔法は一切通じないという化け物、ドラゴンというものがこの世界で忌み嫌われ、恐怖の対象になるのも当然といえよう。
時間にして二分ほどで作戦は決まった、天才シャルロッテの作戦立案能力は、歴代の天才軍略家と比較してもひけを取らないものだろう。
その天才の指示を受け、残り三人の姫は素早く配置に着く。
そして景虎は再び城壁の上に登り、空を旋廻しているブルードラゴンに視線を向ける。
「てめーも俺を殺してーと思ってんだろ、きれーな身体に傷つけた俺をよ! ならとっとと来やがれ糞ドラゴン!」
その声が聞こえたかどうかはわからない、だが空で旋廻していたブルードラゴンは再び翼を大きく羽ばたかせ、怒りに満ち満ちた咆哮を上げると、景虎めがけてその巨体を突っ込ませてくる。
「来んぞ!」
その声と同時に動き出すヴァイデンの姫達。
ブルードラゴンの速度は尋常ではない、時間にして数秒で景虎に突っ込んでくるだろう。
だがシャルロッテは景虎の位置から、ブルードラゴンがどういう角度で迫ってくるかを予測し、姉達に事前に指示していた。
そしてその場所目掛けてクリスタがが焔剣フランメを使い炎柱を、ヴィルヘルミナが氷槍グレッチャーで吹雪を作り出す、するとその二つがぶつかり合い、瞬時にその一帯が水蒸気に覆われる。
そこにディアーナが瓦礫の中見つけてきた神弓シュトゥルムで、正確無比にブルードラゴンの目に音速の矢を放つ。
もちろん剣も魔法も効かないドラゴンの身体に傷一つ付くわけではない、しかし水蒸気で視界を奪われ、目に矢を射られたブルードラゴンは――。
一瞬の瞬きをしてしまう――。
そしてそのまま城壁に激突、爆音と共に砕け散る城壁、しかしブルードラゴンが激突したその場所には目標としていた景虎はいなかった。
遮られた視界と、瞬きによりブルードラゴンはその攻撃地点をわずかに見誤ってしまったのだ。
城壁に突っ込んだまま景虎を探すブルードラゴン、瓦礫を押しのけ翼を広げようとしたその時――。
「景虎!」
クリスタの声の示す方向、地に降り立ったブルードラゴンのその遥か上、元ドラゴンのフライハイトの能力によって瞬時に空に移動していた景虎が、紅い斧をその青い身体の脳天目掛けて振り下ろす。
「くたばれこん糞ドラゴンがあ!」
鈍く堅い音が響き渡る、ついでブルードラゴンの悲鳴とも思える金切り声、景虎の叩き付けた斧は脳天に見事に突き刺さっていた。
苦しさに首を振り回すブルードラゴン、だが景虎は斧の柄をしっかりと握り離すまいと踏ん張る。
景虎を離そうと二度三度と頭を城壁に打ち付けるブルードラゴン、激痛が景虎を襲う、しかしそれでも離さない景虎。
その様子を見つめるヴァイデンの姫達は、荒れ狂うブルードラゴンが巻き起こす風と破片によって近づけないでいた。
「景虎!」
ディアーナの悲鳴にも似た声が響く、景虎は全身に破片を受け額から血を流しながらもその斧を離さなかった。
そしてブルードラゴンの力が段々弱くなっていき、轟音とともに地面に崩れ落ちていく。
身体をひくつかせ、苦しむブルードラゴン、鈍くなったその身体から徐々に力が抜けていく。
もう空は飛べないと判断した景虎は突き刺さった斧を抜く、瞬間傷口から大量に噴出すドラゴンの血液、その痛みにブルードラゴンが再び苦しみの金切り声を上げる。
「はぁはぁ、くそったれ、どんだけしぶといんだよこの野郎は!」
『まぁドラゴンだからな、さて、とどめを刺すだけの体力は残っているか景虎』
「ヨユーだよ!」
そう強がりを言うと、傷つきふらついた身体で景虎は再び紅い斧を振り上げ、ドラゴンの脳天に叩きつける。
次の瞬間、ブルードラゴンの断末魔が響き渡り、ブルードラゴンはその動き完全に止めた。
景虎はその頭からゆっくりと斧を抜き、それをブルードラゴンの首に当てる。
「てめーはちっとやりすぎなんだよボケ!」
言ってドラゴンの命を完全に止めるべく、首を切断した。




