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やっと本題

「さて、やっと自己紹介が終わった事だし本題に入りたいのだけど・・・。」


 本題を話そうとした赤ちゃんが話し辛そうとしていた。

 それもそのはずである。


「なんだか、空気悪いね?」


「アンタのせいでしょうが。」


 首を傾げながら疑問に思う奇貨に呆れた風に赤ちゃんがツッコんだ。


「え〜。酷いな〜僕は親睦を深めようと和歌ちゃんが馴染みやすい様に皆の昔話をしただけじゃないか〜。」


 ヘラヘラとしながら言う奇貨。

 あの後、自己紹介が終わったと同時に昼休みも終わり放課後、4人の行きつけの喫茶店に集まった5人。

 赤ちゃんは委員会で遅れて来たが、そこまで遅れてないはずなのにこの空気であった。

 だが、長年奇貨と友達をしている赤ちゃんにはこうなる事は分かっていた。何故なら、前例がもう2回あるのだ。美歌や咲夜もこの洗礼を味わい何故か関係が深まった。

 だから、誰も止めないのである、この奇貨がする暴露話を。


「あ!さっき丁度話していたんだよ。僕と赤ちゃんの思い出話。」


 赤ちゃんは「もうそこまで話しているのか」と自分も含めた地雷話を躊躇もせず話せるものだとある種の関心をしていた。

 この恒例の話には順番がありグループの新しい人順の話をする。そういう癖が奇貨にはあるのだ。なので、いつも奇貨と赤ちゃんの話は最後に話すため。自分が到着する短時間でいくつの爆弾を放ったのか?とこれから聞かされるだろう自分の恥部を考えながら思っていた。

 奇貨を止める事は不可能。

 それが人生で学んだ最初の事である。


「僕の処女と童貞は赤ちゃんにあげて、貰った等価交換した話をしてたんだ。」


 思っていた斜め上の話をしていた奇貨を今にも殴ってしまいそうな気持ちのまま気づけば殴っていた。


 「いったいな〜何でいきなり殴るのさ〜。ただの友情話をしてただけじゃないか〜?」


 何で殴られたのか本気分からない奇貨に叱る気も失せた赤ちゃんはまず奇貨に変わり謝っておくことにした。


 「ごめんね。和歌。多分自分も知りたくなかった話もされたでしょうけど、気持ち強くもってね。」


「はい・・・。赤さんはよくこんな人と友達でいれましたね。」


「まぁ、成り行きというか、親同士も親友同士でね。そのため産まれてからずっと一緒だったのよ。ちなみに産まれてから今までコイツは何一つ変わってないから。」


 そんなに昔からこの悪魔と一緒なのにも凄いが、悪魔は生まれながらして悪魔だと納得した。


「え〜まだ、義兄弟の妹が本気で和歌ちゃんの事を好きな事は喋ってないよ。」


 一瞬にしてその場を凍り尽くす。

 泣き崩れる和歌にフォローする赤ちゃん。

 そして、何も喋らず動かず時が流れるのをじっと待つ二人。美歌と咲夜は分かっているのである。ここで何かリアクションをすればこちらにも流れ弾どころか、流れ爆弾が飛んでくるという事をこれまでの経験で知っていた。


「赤さん。ありがとうございます。」

 

「私はもう怖いものはないから。」


 男ながら女神の微笑みをする赤ちゃんに本気で後光が差してる様に見える和歌。

 もう精神病棟に入るレベルでヤバくなっている。

 これ以上は奇貨に話せたらガチめに自殺しそうなので方向転換を謀る。


「奇貨、もう親睦は充分深まったと思うの。だから、話を次に進めて良いと思うのよ。」


「そう?まだ6割も話してないけど、赤ちゃんが言うなら変わるね。」


 あれだけ暴露してまだ4割もある事に驚きである。


「そうね。話していく訳だけど、和歌はどこまで説明されてるの?」


「えっと、もうすぐ始まるゲームを皆でやるという事ぐらいで、それに私も参加して一緒にやろうという事は聞きました。」


 分かっていたことだが、全然はなしが進んでいなかった。


「はぁ・・・、じゃあアタシが話すから。皆()()()聞いていてね!質問は最後に聞くから。」


 必ず脱線させてくる人物がいるので、あらかじめ釘を刺しておく用意周到な赤ちゃんであった。


「アタシ達がやるゲームの名前は"REALLY WORLD ONLINE" 訳して本当?」


「このゲームは従来のVRゲームを遥かに超えるリアル感により現実的であり幻想的な生活ができるのキャッチコピーを挙げているゲームなの。」


「アタシ達は元々違うゲームを遊んでいたのだけど、高校生になる事だし、新しいゲームをしようと思っていたの。」


「そしたら、このゲームが大々的に宣伝してたから。丁度良いし、これにしようと思った訳。」


「新しく友達になった(強制)の和歌とも遊びたいと思って、今日誘ったの。」


「どう分かった?」


 ある程度話した赤ちゃんは和歌にここまでで何か質問はないか?尋ねた。

 ちなみに奇貨はというと赤ちゃんの言うこと素直に聞く訳もなく茶々を淹れようとした事に気づいた。美歌と咲夜はそれを察知し、阻止しようと攻撃を仕掛けていた。


「ゲームの内容と今から購入は可能なのか教えて欲しいのですが?」


「まぁ当然の疑問だと思うわ。内容に関しては何でもありね。」


「何でもありですか?」


「そう、普通のRPGらしく冒険をしても良し、土地を開拓して領主や国王になっても良しと文字通り自分のやりたい様に出来る。」


「もちろんゲームの範囲内でだけど、大体の事は出来ると言われてるよ。最新AIで調整するから。無茶しても大丈夫。開発者にも優しいと絶賛されてるわ。」


「へぇー。そうなんですか。そんなに人気なゲーム今から手に入るのですか?」


「普通にやったら、今からだと第三陣営目からになるわね。約二ヶ月後。でも、安心してこっちには抽選から外れたのに手に入れたチーターがいるから。」


 赤ちゃんはそう言うと美歌達と戯れあっている奇貨を呼んだ。


「赤ちゃんついに僕の番だね。」


「奇貨に頼んで既に和歌の分は確保して貰っているから。」


「そうなんですか?あの、どうやって手に入れたのですか?」


 普通なら聞きにくい事だが、もう既に今まで色んな事聞いたから。物おじせず自然と聞けた。


「単純な事だよ。もう卒業してるけど、学校の先輩に開発元に出費している会社の社長がいるんだよ。その人に頼んで貰っただけ。」


 この程度では驚く事が出来なくなった自分に驚く和歌であった。


「だから、気にせず後約1週間皆で何やるか?決めようか?」


 ゲームは家に届く様にするね。と言う。教えた事が無い住所を当然の如くしている奇貨である。


「ちなみに僕は暗殺者やるから。皆と一緒にはあまり出来ないから。」


 


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