表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昨日見た夢  作者: 清水澄
185/185

その185

お読みいただきありがとうございます。



優希はアパートに帰らず、美香に会うために実家に向かった。

夜中にいきなり連絡もいれず帰ってきた息子を母親が驚きながら出迎えてくれた。

「・・・どうしたの?優?・・なんかあったの?」

心配そうに自分の顔を見る母親に、優希は単に美香の顔が見たくなったから・・・とは言えず・・。

 黙って、時計を見る優希に向かって彼女は悟ったように、ため息をついて言った。

「・・・いくら婚約してるって言っても、この時間に呼び出すのは非常識だわよ?」

・・終電ではないとはいえ、もう日付けの変わろうとしている時間である・・・。

しかも相手は、中学生だ。

「・・・わかってるよ・・・。」

小さな声で、彼女のほうを見ずに、もう寝る・・と言い残して、優希は自室へあがって行った。

彼と入れ替わりで降りてきた、父親が、母親に尋ねた。

「・・・優希、何しに帰ってきたんだ?」

「・・・さあ?私たちの顔や様子を見に帰ってきてくれたんじゃないことだけは確かね?」

あきれたように言う彼女を見ずに、父親が心配そうに二階の部屋を覗き込見ながらつぶやく。

「・・・まさか・・・もう、美香ちゃんに愛想つかされたとか?うまく行ってないとか?けんかしたとか!?」

自分のだんなをあきれた顔で見ながら、彼女は言った。

「・・・その可能性も否定はしないけれども・・・・単に美香ちゃんに会いたくなったんじゃないの?」

「愛想つかされるような何をしたんだ!!!」

人の話も聞かずに、妄想を膨らます自分のだんなに益々呆れながら、彼の表情を見て説得をあきらめ、自分も二階の寝室へ向かおうとした。


「・・・お前は気にならないのか!?どうするんだ!!美香ちゃんがうちの子にならないかもしれないのに!!」


彼の、膨れ上がる妄想をばかばかしいとため息をつきながら、彼女は思う。

・・優とうまく行ってないんだったら美香ちゃん、あんなに頻回にうちに来ないって・・・

優も会いたいのなら連絡ぐらい入れとけば、美香ちゃんうちに泊まってたのに・・馬鹿じゃないのかしら・・


・・・なんで美香ちゃんのこととなると、冷静になれないんだろう?うちの男共は!・・

階下で、まだ妄想を膨らましてる、自分のだんなと、なかなか寝付けないでいるだろう自分の息子の部屋を見て・・


恋が盲目なのか、うちの男共が馬鹿すぎるのか・・・


・・・両方だわね?・・・・

もう一度ため息をついた。


ーーーーー


お味噌汁のだしをとるために、煮干と水を火にかける。

顔を洗って着替えて、もう一度台所に行くといい具合で、出汁が出た煮干が見えた。

冷蔵庫から、小松菜と、揚げを取り出して、調理するためにまな板に手をかけた。

「出し巻き卵が食べたい。小松菜いやだ・・・。」


・・・・ホンとわがまま・・・


いるはずのない人のその声に、何の疑問ももたずに冷蔵庫から卵を出そうとした美香はてを止めてふと考える・・・。


・・・今の声・・・・・?


振り向くと優希がコーヒーを片手にこちらを見ていた。

「え!?優ちゃん?何でここにいるの!?」

優希は少し不機嫌そうな顔を美香に向けながら、"美香が来てくれないから、"と小さな声でいった。


その台詞に、美香は思わず心の中で言い訳をした・・・。

だってゆうちゃん忙しそうだったし、邪魔したら悪いと思って、、、、、

美香の心の声が聞こえたかのように、優希が言葉つなげた。


「美香は勝手に考えすぎ、僕がどんなに美香を待ってるか解ってない。」


優希の台詞に、美香も内心で”優ちゃんだって、美香の気持ちなんてちっともわかってないじゃん!!”とこっそり言い返し・・・でもそれを行ってもやり込められるだけなので、口には出さずに美香は聞いた。


「お味噌汁の具は、何がいいの?」

「、、、、ジャガイモと玉ねぎ」


”小松菜は苦いからヤダ”子供のようにすねて言う彼にそっと近づき美香はそのほほに唇を触れた。


「ゆうちゃんお帰り、美香も逢いたかったよ?」


優希はそんな美香を驚いた顔で見て、そしてにっこり笑って彼女を引き寄せて言った。

「きっと美香の何倍も僕のほうが会いたかった。」

抱き寄せた手に力が入る、その唇にキスを落とそうとしたとき、後ろから声がかかった。


「・・・・・もうすぐ、お父さんが降りてくるから離れたほうがいいと思うけれど?」


振り向くと、美香の母親・・・優希のおばが、こっちらを見ていた。

それに気がついて逃げようとする美香を逃げられないように強く抱きしめて、優希は自分のおばに笑って言った。


「後何分ありますか?」


彼女は呆れたように言う。

「・・・・・着替えしてるからもう少し後。」


その答えを聞き終わる前に優希は美香に口付けを落とした。・・・触れるだけではない、それなりに与えられた刺激に美香はうろたえた・・・。


美香を覗き込んで微笑む優希を、一瞬呆然として見た後真っ赤になって美香は叫んだ。


「ゆうちゃん!!!信じられない!!!」


美香の怒りにもまったく動じることなく、もう一度美香を抱きしめ優希は美香にささやいた。

「美香が、僕をかまってくれないからだ。ストレス解消にこれくらいは許されると思わない?」


そういったかと思うとすぐ離れる・・・・

それとほぼ同時ににダイニングに着いた父親に何事もなかったように平然と笑顔で挨拶をしてる優希を母と呆れた顔で美香は見た・・・・。


・・・・・ああ・・・・やっぱり優ちゃんだ・・・・・

・・・・・・・私いつになったら、振り回されなくなるんだろう・・・・・




お互いに、いいバランスで迷惑かけてると思うんですけれど?


この次の更新は・・・・目標来週前半・・・?


すみません、、、、、



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ