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I話

桜の花びらがひらひらと舞い落ちる

桃色に染まる季節

わたしはそれを鬱陶しく思った

今はウットリと景色を眺める時ではなかった


「邪魔あ!遅刻するじゃんかあ!」


今日はわたしの入学式

わたし真中湊

高校一年生になります

両親は仕事が忙しいから

1人での登校

道がわからなくて迷っていたせいで

遅刻をしそうになっていた


「学校到着♪」

校舎へ入ると

わたしは自分のクラス

1年2組へ向かった


でも場所がわからなくて


廊下を

フラフラキョロキョロしていた


「くそっ!この廊下までもがわたしの邪魔をするわけか!!!」


その時


ドンッ!!!


「きぃゃ!」


わたしは誰かとぶつかった


わたしは廊下に尻もちをついた


お尻がジンジンと痛む

「痛い!!」


わたしはぶつかった相手を呪うような目つきで見上げた


でもぶつかった相手は澄んだ茶色の綺麗な瞳

唇も綺麗な桃色

髪の毛も陽に透けたらキラキラ輝くような質感

そんな女の子だった


「あ、ごめんね。わたし女の子じゃなくてイカつい男とぶつかったと思った!あはは!」

わたしは綺麗な女の子とぶつかった、と思っていた


でもその女の子はわたしの言葉を聞いて

目を細めてわたしを睨みつけた


「ん??どうしたの?」

わたしがその女の子に聞くと

その女の子は口を開いた


「お前って、男と女の見分けもつかないわけ?」


「!!???!」


わたしは驚きを隠せずその女の子(?)にアホヅラを晒した


全身をよく見ると

その子は男の子の制服を着ていたから


「はあ???あんた!男なの??」


「そうだよ。男と女の区別もつかないなんてな。」


そういいながらその男の子はわたしの両肩を掴んで


グイッ


抱き寄せた


そしてわたしの唇に自分の唇を重ねたー。。。


「!!!!!」



わたしは驚いて

フリーズした


(あー、このパターンか。。)

相手の方が力が強い

そんなことも理解していた


わたしは全身の力を抜いて

抵抗をしなかった

(わたしは意思が弱いのかもしれない)


キスの後

その男の子は何かを不自然に感じていた

(この女、何かおかしいな。なんだろう?)


わたしが立ち上がって

その男の子に背を向けて

ガン無視して

歩いていった


それを見ていた男の子は

フッと笑った


そしてわたしに問いかけた


「おい!お前って何年何組?」

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