第76話 蟲と業
卑しい貴方には蟲がお似合いだ。
「ふぅ~。」
戦いは終わり後始末を3人は行なっている。
壊れた瓦礫をかき分け運んでいく。
「は〜いこっちもよろしくお願いしま〜す。」
イヅミ椅子には座りながらシブキに指示を出す。
「おめーも働け!」
「僕は瞬間移動で指示なり物なりを飛ばす係なんですよそれなら座りながらやる方が効率いいでしょう。」
ニヤニヤした顔でシブキを煽る。
「分かってるって!分かっててもムカつくんだよ。その顔見てると」
「どうします?やりますか?僕と戦って勝って世界中に大勝利!を聞かせますか?」
「うぜぇな!もう他のとこ行ってくれ!」
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仕事を終えたシブキはツキミと合流し以前共に行った秘密のうち明け合いを行った。
「とんでもないカミングアウトをするもんだお互いに。」
「我ながらあれを言うのは流石にどうかと思ったんだがな。ツキミもドン引きしてたし。」
シブキがしばらく歩いてると見知った顔が現れる。
「よっ!」
ユースがそこに立っていた。
「よっ。」
「すっごい大手柄じゃん。師匠として鼻が高いよ。」
「全部師匠のおかげっすよ。その甲斐あってあいつに勝つことが出来ました。」
「でも君には色々無茶ばっかさせたからこっちとしては何かしらいいことしたいんだけどなぁ。」
「嫌それは別にいいです。もうあきらめてるし絶対余計なお世話を感じるので。」
「あれ~?」
ユースはそれでも肩をたたき。
真剣な眼差しでシブキの目を覗き込む。
「転校してみない?こっちの学校にさあ!」
「は?」
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月桜城の監獄室
「随分と遅い迎えね。ロイター。」
「ふむ。どこまでも話した。」
「まだ何も話してないわ。向こうはここに来る前の付き合いだから大事にされてる。でももう少し遅かったら話しちゃってたかも。」
「そうかそれなら良かった。貴様を始末するのに丁度いい。」
「はぁ!冗談よね!あたしまだ何も喋ってないしこっから助けてくれれば何も問題ないでしょ!」
「貴様は吾輩達も抹殺対象だったであろう。最初に攻撃された頃はまだ制御に難儀していたと思いたかった。だがあの救出作戦に出たことで改めて確信した。貴様は初めてあった時からずっと殺してやりたくなるほど卑しい裏切り者であったと。」
「へ…へへ。それでどうするの?もしかしてあたしを殺す気?」
「話は変わるが貴様には吾輩の固有魔術を教えた時に笑っていたな。」
「五感に干渉して幻の虫を作り出すんだっけ?それがどうしたの?」
「吾輩の固有魔術は、殺されたと思われないような暗殺にうってつけなのだ。今の貴様のような状態はな。」
ロイターは大きなビンを取り出した。
その中には何百匹もの虫が蠢いていた。
「見えるか?これは吾輩の虫だ。このように吾輩は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚に干渉して虫がまるでそこにいるように思わせる。」
「さて。今からこれを君の中に入れる。」
「・・・・・・・!」
「まあ正確には実際にいれるのではなく君の五感に干渉して入っているように見せかけるだけだがな。」
「…待って。」
「狂い死ぬか鏡を割って掻き出すか好きに選ぶといい。」
「待って…お願い待っ──」
茉莉が言い切る前にロイターの姿は闇のなかに消えていた。
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「終わったぞ。」
「ご苦労様です。ロイター。」
ロイターはある人物と連絡を取っていた。
「貴方が疑ったとおりの事になりましたね。」
「裏切る人間は得てしてその後の裏切りへの抵抗を無くす。そういうものだ。」
「そういう意味では吾輩は貴公も疑っている。貴公の業は理解はできないが同情はするその業を持っていながらそれに苦しむ理性を持っていることにな。」
「もしその牙が我が盟友あるいは神に向いた時貴公の生命断ち切らせて貰おう。」
「肝に銘じておきます。」
「さて1つ彼は勘違いをしていますね。業とは苦しみすら愛しい存在であるということに。同情なんて必要がないただ呼吸をするようにありのままです。そう思いませんか宇佐美様。」
アーチボルトの目の前には内臓が見えるほど腹を裂かれた宇佐美が糸で絡まっていた。
書きました。よろしくお願いします。




