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7.意不


 

俺は荒い呼吸音を黙らせるかのように口元に手を当てた。なぜあの状況から意識があるんだ?とっさに手を掲げて守ったのかと思ったがやつの腕にも外傷がなかったため違うと判断する。


ていうかなんでひとつも外傷が見当たらない?


俺の頭の片隅にはさっきのミカンが発した言葉に違和感を覚えた。あの発言は明らかにおかしくないか?外傷は負わないのに衝撃はそのままくるんだ?手とかで防いだり受け流したらその分衝撃もすくなるのではと思ってしまう。


俺の知識を総動員しても方法が思い付かないため「ミカンは俺の知り得ない何かをした」ということで一旦区切りをつけた。


今は次への対策を講じないとまずい。あの罠で気絶なりなんなりさせて今日もしくは三日間やり過ごすつもりだった。だがその思惑が崩れてしまったためこれからはギリギリのやり取りになるだろう。


今は何時だとスマホを取り出す。ここで一旦時間の整理をしよう。物事を整理するのは自分を落ち着けるのには最適だ。焦ってきた時はいつも整理をして物事を乗り越えてきた。


このゲームの開始時間は午後1時きっかり。それから1時間走り続けた。そのあとは2時間ほど罠作成にかけた。


そして今が4時30分ということは、


(少なくとも10分は全力で走っていたのか)


自分でもビックリだ。10分も走っていたなんて。部活だったら5分くらいで少しペースを落とすからな。


帰ったらご褒美に高級ブランドのチョコを買ってやろう


そんなのんきなことを考えながらしっかりと位置情報でミカンの居場所を見る。


ほんの30メートルのところへ来ていた


おかしいぞ。なんで真っ直ぐこれるんだ?


相手がこちらの位置をわかる方法を少しでも探らないと永遠に同じことの繰返しだ。


ミカンがきた


やつは辺りをキョロキョロしている。


その手には


(スマホ!?)


そこで気付いた。なんで自分だけ相手の位置が知れるなどと思っていたのか。

このスマホはもう使えない。


(くそっ。そういうことか)


失態だ。あるゆることを予想しなければ


せめて最後の抵抗に俺の反対側へおもっきりスマホを投げてやった。



そうして振り向いて逃げようとした


 



「はい一回目」


「な!?」


その瞬間頭上に俺の擬似人形が出てきて右足が吹き飛んだ



何が起きたのかわからなかった


「どうして!?今そこにいただろう!」


「スマホのことを気付いたのはよかったけどな。...ちょっと遅かったな」


勝ち誇ったかのようにニッコリ顔でこちらをみてくる。


「このままじゃお前は成す術がないからな。特別に種明かししてやる」


そういうとミカンは大げさに指を鳴らした。すると


「どういうことだ!」


なんか今日は驚いてばかりのような気がする


嘘なら嘘と言ってほしい


俺の目が壊れてたり精神に疲労からきた幻影じゃないとすれば







ミカンは俺達のいうところの《瞬間移動》をしていた





百話いくまでにブックマーク十件を目指したいです

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