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第2戦 ヒーローポイントを貯めよう(前編)

戦隊村にはヒーローポイントというものがある。


ヒーローポイントはヒロポと略され、

ヒロポは普段掟通りに生活することで貰える日常ポイントと、

何か特別な対処をした時に貰える特別ポイントの二種類に分別される。


日常ポイントは1日0〜100pt貰え、特別ポイントは1回あたり5〜1000ptで貰うことができる。

貰ったポイントはスマホのアプリで確認できる。

とても画期的だ。


プロの初級レンジャーになるために600,000ptが必要で、

初級上レンジャーで700,000pt、

中級レンジャーで800,000pt、

中級上レンジャーで900,000pt、

上級レンジャーで1,000,000ptである。



ヒロポの付与については

正装に付属されたベルトに小型カメラがついており、自宅にいる時、衣服を着脱してる時、お風呂とトイレ以外は

村の役員によって常時監視されているのでかなり正確に付与されている。


ちなみに体力的な限界を考え、皆30歳にはレンジャー業を引退するような決まりがあるため、

基本的にレンジャー活動以外にも定職に就く必要がある。


他にも色々とあるのだけど話すと長くなるので、物語のなかで少しずつ説明していこうと思う。




ーピピピピッピピー

『バンッッ』


ベッドに仰向けになって目を閉じながら、少女は腕の残像が残るほどの勢いで目覚まし時計を叩いた。

しかし手はパーではなくグーであったので、

この場合は殴ったの方が正しいのかもしれない。


「あら、また壊しちゃったかしらね」


少女の目がパチッとあくと

仰向けの状態のまま、目覚まし時計の方向に顔だけを向け、そう言った。


数秒前まで寝ていたはずなのに本当に寝起きであるか疑うくらいに、いつも通りのテンションである。


そして時計のことなど気にしてないかのように、スッと立ち上がってカーテンを開けた。


「さて、今日は6回目の登校日ね。特別ptは稼げるかしら」


(とりあえず、歯磨きしたら朝ご飯ね。ママの作る朝ご飯は本当に美味しいのよね)


戦時紫苑はウキウキしていた。

物心ついた頃には、戦隊村で父親と二人で生活していたので

母親のご飯というのが、かなり嬉しいのである。


1階へ降り歯磨きをしてからリビングにいくと


ダイニングテーブルにはいつも通りにお味噌汁や焼き魚や小鉢などが綺麗並べられ、


その周りにある椅子には

いつも通りに父と母と


知らない男の子が座っていた。


「…へ?」



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