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私の現状
「私ももう古墳ぐらしが長いもので」
「おにいちゃん、だーいすき!」
「そう、知ってるよ、君のことは」
何の意欲もないのに嫉妬心ばかりが燃えているのだ。
そうやって気力を消耗し、なにもできない。
「おにいちゃん、だーいすき!」
架空の妹の声が聞こえる。
幻聴。
そうとはわかっていても、あまりにリアルで信じてしまいそうになる。
「先輩のために作ってきたんですよ。どうですか?」
架空の後輩がくれたマフラーを巻いてみる。
どうかな?
「わあ、似合いますよ!」
空は曇り、昼間だというのに薄暗い。
どんよりと淀んだ空気。
足が重い。
川が増水していた。
いろんなものが流れていった。
架空のものが。
☆
「もういいよ。何もいらない」
埃っぽい部屋。カビ臭い空気。酒のにおいが淀んでいる。
「飲み過ぎだよ」
「わかってる」
わかってることばかり言うんだ、こいつは。
僕はまとわりつく邪魔な前髪を指先で払った。椅子に座ったままぐったりと天井を仰ぐ。古びた木目が何の意味もなくうねうねとしているのが見える。
うねうねと――。
☆
わかりましたか?
あなたの現状はこんなものです。
自分をしっかり見つめ直して、明日も元気に頑張りましょう!
頑張りましょう!




