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私の現状

「私ももう古墳ぐらしが長いもので」


「おにいちゃん、だーいすき!」


「そう、知ってるよ、君のことは」


何の意欲もないのに嫉妬心ばかりが燃えているのだ。

そうやって気力を消耗し、なにもできない。


「おにいちゃん、だーいすき!」


架空の妹の声が聞こえる。

幻聴。

そうとはわかっていても、あまりにリアルで信じてしまいそうになる。


「先輩のために作ってきたんですよ。どうですか?」


架空の後輩がくれたマフラーを巻いてみる。

どうかな?


「わあ、似合いますよ!」


空は曇り、昼間だというのに薄暗い。

どんよりと淀んだ空気。

足が重い。


川が増水していた。

いろんなものが流れていった。

架空のものが。



「もういいよ。何もいらない」

 埃っぽい部屋。カビ臭い空気。酒のにおいが淀んでいる。

「飲み過ぎだよ」

「わかってる」

 わかってることばかり言うんだ、こいつは。

 僕はまとわりつく邪魔な前髪を指先で払った。椅子に座ったままぐったりと天井を仰ぐ。古びた木目が何の意味もなくうねうねとしているのが見える。

 うねうねと――。



わかりましたか?

あなたの現状はこんなものです。

自分をしっかり見つめ直して、明日も元気に頑張りましょう!

頑張りましょう!

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