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闇の王子、影の王子  作者: チェル
二章───町の少年R編
43/79

「どうにも止まらない」

個人的に、食べることは大好きです。

よく友達からも「食べ物にうるさいねー。」と言われます。

…誉め言葉じゃないのは分かってます。

(・±・)




和風な店に着くと、着物を着て白い前掛けをしている店員さんが声をかけてきた。


「いらっしゃいマせー。おいしい、ダンゴはいかがですかー。」


少しカタコトな言葉で、俺たちに話しかけてくる。


「“ダンゴ”一人に二つずつで、八つください。」


「ありがとウございマーす。80ドーです。」


お金は下から、


ドー

ギン

キン

サツ


である。

1ドーで、東の方で言うと100“円”くらい。



「兄さんよろしく。」

「はいはい。」


アレグムが店員さんにお金を渡す。

“ダンゴ”が出来るまで、俺たちはテントの近くにあったベンチに座って待っていた。

テントの中からは、嗅いだことは無いけど、美味しそうな匂いがしてきた。


「どんな食べ物なんだろう、楽しみ!」


ワクワクしている様子で、ヘレナが足を揺らしていた。マイトに関しては、


「やべ、ヨダレが…。」


食べる前からこれだ。



「おマたせいたしマしたー、こちらになりマーす。」


テントから、先程の着物を着た人が一枚の皿を持って出てきた。皿の上には、丸いものを串で刺したものがホカホカと湯気をたてて乗っていた。


「へぇー、これが“ダンゴ”かぁ。」


皿を受け取り、ベンチの上に置いてから俺たちは一人一本ずつそれを手にした。


「のどにささるかも、しれないので、おきをつけくださいー。」


危なっ!!気を付けよう。


まずは、刺してある四つのうち一つを食べてみた。


「んん!おいしい!!」


モチッとしてて、ほんのりと甘い!いつも食べてるスコーンとは違った味、食感だった。

他三人も同じように気に入ったらしく、頬を緩めながらパクパクと食べていた。マイトに関しては、もう二本目の最後の一個である。


「よし、おかわり!」

「よし、じゃねーよ。もっと味わって食べろ!」


俺がマイトに注意していたのに、次はヘレナが、


「うん!おいしい!おかわり!」


これである。

ああ、これはもうだめな感じだな…。


結局、マイトとヘレナだけで30本食べていた。




そして、彼らの食べる道は終わらなかった。







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