「赤い兄と緑の弟」
後ろに少し、付け足しました。「えー、この話一回見たからいいや。」って言う方も、見てくれたほうが話もわかると思います。(・±・)
町に行くのに緊張して、眠れないんじゃないかと思っていた俺だけど、気が付くと熟睡していたらしい。
朝になっていた。
俺は朝食を食べ終えたあと、ランソワおばさんに捕まらないうちに部屋を出た。
あのおばさんのことだから、護衛一人じゃ心配でこっそりつけてきそうだもんな。
無事、なんの気配も感じずに城の門のところにたどり着くことができた。
「あっ、アレグム~。」
先に着いていた、アレグム団員に俺は手を振りながら近づいた。ちゃんとラフな私服で来ている。
「あ。王子、おはようございます。」
彼は町の人が着ていそうなスタイルで、赤毛の髪とよく合う焦げ茶と濃紺の服を着ていた。
「おはよう。なんか、昨日着てた団服と違う印象だなぁ。」
「そんなもんですよ。俺も王子のこと、大分印象違いますから。」
俺は俺で普段着ている王子の服とは大分違う、町の子供が着ていそうなフード付の白土色の服と、濃紺のズボンをはいていた。ほぼ毎回、このスタイルである。
「そういえば、昨日聞きそびれてたんですけど剣は持っていった方がいいですか?一応、目立たないように服のなかに短剣は仕込んでますけど。」
なかなか気が利く人だなぁ。
「それでいいよ。んじゃ、町へ出発!!」
俺の掛け声と共に、赤の髪の兄と緑の瞳の弟は歩き出した。
土管のなか通ったり、コイン集めとかはしないです。
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「そういえばおぅ…、ラグ。」
打ち合わせ通り、アレグムは俺のことを“王子”ではなく“ラグ”と呼ぶようにしている。
「何をしに町へ来たんだ?お金を持ってきたところからすると、買い物をしに?」
「うーん、半分当たりだな。このお金は、友達にお菓子を買っていく分。」
「友達がいるんだ?」
俺は二人のことを考えて、楽しくなって笑った。
「身分の差無く、楽しんでるんだな。将来、きっと大物になるな。」
「固定されてるよね、その職業。よほどでない限り変更は無いし。」
なぜか、話しているうちに真面目な話になっていた。
「話を変えるけど、友達の前ではアレグムは“兄”だから。」
俺はアレグムと二人で、いつもの場所へと向かっていた。




