「王と愉快ななかまたち、みんなでなかよく」
「またしても、か。」
私は自室の椅子に座り、暗殺者の親玉である人物と向き合って話をしていた。
「これはもう、王子が我々を撃退したと言っても間違いはないでしょう。どうなさいますか。このまま、暗殺を続けていきましょうか。」
私は、それに対して縦に首をふる。
「だが、一人ずつではまた撃退されかねないだろう。今度からは大がかりになってでも、成功していただきたい。」
そうでなければ、周りの人間が怪しみ始めるだろう。
「分かりました。では今夜、私を含め全員で掛かろうかと思います。」
その言葉を最後に、その男が私の前に現れることは二度となかった。
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「ふう~っ。平和だ~。」
俺は今、初めてではなかろうか、何事もなく夕食を終えて、そろそろ寝る時間なのでベッドに入り、ゴロゴロとしているのである。
何事も無いって、ホントに平和だ!
しかし、こういう時に限って何かしら起こるものである。
事件は数時間後、真夜中に起こった。
「…。」
俺は、ふと目を覚ます。
何故なら、部屋の周りにたくさんの人の気配を感じたからだ。
このパターンは三度目だが、一気に来られたことはなかった。
ある者はベランダから、ある者は廊下に続いている扉から、そしてある者は天井からである。
俺的には、チマチマと殺しに来られるよりは一気に終わらせてくれた方が楽だ。
まあ、殺されるつもりは無いけど。
相手は堂々と大人数でやって来るので、不意打ちは効かないだろうと思い俺はベッドから出る。
「全員、出てきたらどうだ?」
俺の言葉に、暗殺者たちは一気に出てきて、俺の目の前に集まる。ざっと見た感じ、15人といったとこだろう。
そのなかでも、親玉らしい人物が前に出てきた。
「なるほど、さすが今までの我らの仲間二人を仕留めただけはある。」
やはり、今までの二人はこいつらの団体のメンバーらしい。
「誰からの依頼だ?いい加減、三回目なんだし答えてくれてもいいだろ?」
「まあ、そう焦るな王子よ。お前は我らに殺されるのだから。」
言い終わると同時に、即座に動き出す暗殺者たち。
ナイフを投げたり、蹴りを入れたりしてくるが、俺は難なくかわす。
ところが、数が多い。さすがの俺でも、道具を使わざるをえなかった。
右手を、長めの鎖へと変える。そしてそれを暗殺者たちめがけて、ビュッと払い除けるようにして、打ち付けた。
よし、これで半分くらいの息の根は止めた。変化を見られたが、全員やっつければいいだけの話だ。
「な…!やはり、人間ではなかったのか!」
早速、バレた。
「そうだよ、俺は人間じゃない。でも、それを知って帰れるとは思うなよ?」
さあ、ハエ叩きの始まりだ。




