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勝負!ラスト…主人公スキルvs軍師集団

「…こっちは準備OKっす、阿見津先輩」


『…うん、こっちも大丈夫だよ?』


俺たち鬼組は校門に出て、阿見津先輩たち隠れ側の準備完了の連絡が入り、今年度最後のショー部の勝負、とうとう決戦が始まる。…阿見津先輩といい憐香といいユキといい、あちらは頭脳戦が出来るメンバーだ、運動能力が勝ってるだけで油断は禁物だな


『…じゃあ、今から今日の21時までに全員捕まえられたらそっちの勝ち。誰か一人でも逃げ切ったら私たちの勝ち…で』


「良いです。じゃ、行きます。ショー部の…」


『『「「勝負!!」」』』


そして全員の掛け声が入り、ショー部式校内かくれんぼが始まった…!!



「…とりあえず、アリスと玲羅、愛羅は好き勝手にやってくれ」


「え?河内くん、なんか私たちの扱いひどくないかな?」


とりあえず、俺は運動が出来るアリスと愛羅を自由に動かしあぶり出す作戦を取る。愛羅は凄い不満そうだが…


「分かったヨ!任せるんだヨ!」


アリスはやる気満々のようだ。…単純でありがたいぜ


「…河内さん、何故私もこんな単純組に入れられるんですか?」


「玲羅、お前には悪いがその二人の管理を頼む。…目を離すと、好き勝手に遊びそうでな」


「…その気持ち、分かるかも知れません。…了解しました」


玲羅は俺の説明を理解してくれたようだ。とりあえずこれで一安心。後は俺、風、コハルの三人だ


「…風は二階、コハルは一階を頼む」


「分かったよ、あっつん!」


「分かりました」


とりあえずこれで全員の持ち場が決まる。…よし!


「じゃ…頼む!」


「「了解!!」」


そして俺の号令のもとに皆が散開していく。…よし、俺も三階に向かうか…



「…ふう、やはり、かな」


俺は今三階に足を運んでいた。理由は簡単で俺以外に居なかったと言うだけだ。…まぁ、この配置にしたのにも訳があるんだがな


「…河内君」


「おう、玲羅。どうだ、なんか足取りは掴めたか?」


そこに現れたのは玲羅だ。…少し汗ばんでるところを見るとしっかり仕事はこなしてるらしいな


「…河内君、これを狙ってましたか?」


「これとは?」


「…部長が、三階に誰かを配置しないって事」


「…分かってたか?まぁ、阿見津先輩の事だから、しらみ潰しに捜されると逃げ場の無い三階には逃げ込ませないかな、と」


「…河内君、相変わらずのキレ具合ですね、さすがです」


玲羅は俺に微かながら尊敬の眼差しを向けてくる。…ま、これくらいなら玲羅も気付いてるか


「それに相手の面子を考えても、三階に逃げそうなのは何も考えない真昼くらいかなとな。あいつなら隠しきれないオーラがあるから、すぐ気付くだろ」


「…それもそうですね。じゃ、河内君は…」


「そうだな、俺は体育館に向かうことにするよ」


「…体育館、ですか?」


「あぁ、…やるならあそこかな、とな」


「??…分かりました。じゃあ私は引き続きあの二人の監視をします」


「おう、頼む」


玲羅は俺に一礼をし、そのまま下の階へ降りていった。…じゃ、俺も体育館へ向かうかな…



「…ふう」


あれから少しうろうろして体育館にたどり着いた。…まだ、誰一人として戦果の報告が無いと言うことはまだ誰も見つけてないのか。…今は18時か、となると少しまずいか…


「…ただ、俺の予想が間違ってなければ…」


俺はそのままステージ下の下の、コハルが作った隠れ家に向かう


「…とま、ここに居るはずだなー」


俺はコハルの隠れ家でわざとらしく独り言を呟く。…あの桜の木の後ろに向かう、すると…


「…!!」


「やはり居たか…ユキ」


そこに居たのはユキだった。桜の根に腰掛け、俺が行くのを息を殺して待っていたようだが…甘かったな


「…先輩、鋭い」


「まぁ、な。ここの場所を知ってるのは俺とコハル、それ以外に知る可能性があるのは、同じクラスのユキだと思ってな」


「…私、術中?」


ユキは言葉少なながら、悔しそうな表情を浮かべていた。…知恵比べなら俺に勝てる自信があったんだろうな


「ま、じゃあユキ、確保…っと」


俺はとりあえずユキの手を引き隠れ家をあとにする…


「じゃ、悪いがここで待っててくれ」


「…分かった」


俺は捕まえたユキを部室につれていき、再びかくれんぼ再開。さて…ここは三階、ふりだしだよなー…と?


「…」


さっきから人の気配がする。…あそこは、3‐Aの教室だよな。…行ってみるか



3‐Aの教室に足を踏み入れる。…入れ換え試験の結果によるが、もしかすると来年、俺はここに居るかも知れないんだよな…


「…」


ロッカーに視線が行く。…まさか、な…。俺はなんとなく気になったロッカーを開いてみると…


「「…」」


居た。…暦先輩だった。ロッカーに狭そうに入っていた


「…か、河内くんっ…」


「小学生みたいな隠れ方してるっすね、なんかおもしろいっす」


「わ、笑わないでっ!わ、私なり一生懸命考えたんだからっ」


暦先輩は顔を真っ赤にして怒っている。…よくもまぁ、始めには気付かなかったな、俺


「ま、じゃあ暦先輩も捕まえたって事っすね」


「う、うんっ」


暦先輩はそのままロッカーから出てきて、部室に向かって歩いていった。…二人目確保っと



とりあえず俺も狙った場所は無くとりあえず二階、俺たちの使っていた教室に向かった。…まぁ、なんか名残惜しいと言えなくも無いしな


「…とは言え、憐香と風とは2年とも同じクラスだったんだよな。…今年からは別れちまうんだが…」


憐香が転校するって話は俺と阿見津先輩しか知らないんだが、実は風はCクラスへの降格の試験が課せられてるらしい。その成績次第では俺たちは全員が離ればなれになる可能性もある。…三年間ずっと一緒かとも思ったんだがな…


そんな感じで教室内で感傷にふけてると、何やら人の気配を感じた。振り返ってみると、誰かが走り去っていくのが見えた。…この時間だと、うちの部以外には生徒が居るとは考えにくい…となると、あいつか…?

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