未来学院
「…と、今日はカレーでもすっか…」
とある日の放課後。今日は3年の二人が欠席、その他のメンバーも軒並み欠席が多いため部活は休み、そんなこんなで俺は夕食の材料の買い出しに来ていた。…とりあえず、カレーだからスーパー寄らなきゃな…
「居ましたーーっ!!」
「のげふっ!?…あ、あんたはたしか…」
急に後ろから体当たりをされたので振り替えって見ると、そこには見覚えのある小さい女子が居た
「そうです!私です!!」
「俺の知り合いに私さんなんて居ないっす」
「あ、す、すいません!順序を間違えました!」
「何の順序っすか、…香織さん」
「名前知ってるならはじめっからそう言ってくださいよ!!」
香織さんは大層ご立腹の様子である。…覚えてたのに
「で、何の用っすか」
「あ、そ、そういえば用事があるんでした!」
「だからそれを聞いてるんすよ」
香織さんは呼吸を整え、俺に聞いてきた
「あの~、今日これから暇ですか?」
「え?あ、まぁこれから夕飯を作るくらいっすけど…」
「な、なら…私もお邪魔してもいいですかね?」
「へ?」
間抜けな声をあげてしまった。…なんで香織さんが俺の家に来るんだよ
「…えーと、俺はかまわないっすけど…何故??」
「えーと…とりあえずおまけ的な?」
…話が噛み合ってる気がしないんですが
「…まぁかまわないっすよ」
とりあえずまぁ、既に俺が名を口にすると、相手の女子…香織さんはにぱっと笑った。ただ、こんな時に何のようだ?
「何の用っすかね」
「あの、ちょっとうちの高校に来て欲しいんです!」
「…何で」
「来てほしいからです!」
「理由になってないっす」
「ち、ちょっと会ってほしい人が居るの!」
「初めからそう言ってくださいよ…」
全く分かりずらい…
とりあえず俺は香織さんの話を聞き入れ、未来学院に向かうことになった…
「…」
「こ、紅茶のおかわりいる?」
「…あぁ、いただきます」
…未来学院に着いて、かれこれ30分。いっこうに会わせたいと言っていた人物と会えないで居た。…帰りたい
「…香織さん、いつ来るんすかね?さすがにこれ以上待つのは…」
「も、もうちょっとだけお願い~!」
拝まれた。…まぁ、そうされると待たなきゃならない的な感じなので待つが…来るのか?
「まふまふ…遅くなったあ…まふまふ…」
そこに大福を頬張りながら来る一人の女子生徒が現れる。…頼む、この人じゃないと言ってくれ!
「もー、遅いですよかいちょー!」
この人かーっ!?俺は内心肩をがっくり落とす。…だって、相手の目を見たら今まで寝てたって感じばりばりなんだぜ?…はぁ…
「君が、希望高校の…まふまふ、河内君?」
「…はぁ…」
「わたしは…まふまふ、未来学院"遊戯同好会"会長の…まふまふ、立川 千沙です…まふ」
「食うかしゃべるかどっちかにはならないんすかねぇ…?」
目の前に座る女の子…立川は、大福を頬張りながら無気力に
「無理まふ」
「若干語尾っぽくしないでもらえます!?」
…調子が狂う。とにかく…
「その同好会の会長さんが俺に何か用っすかね?」
その問いに立川は相変わらず大福を頬張りながら
「勝負…まふまふ」
「…勝負、すか?いまいち意味が理解出来ないんすけど」
「そっちにはショー部って部活があるって聞いて…まふまふ、いろんな事してるって聞いて…まふまふ、だったらそこと遊んでみたいって思った…まふまふ」
「…簡単に言えば、挑戦状っすか?」
「まふ」
…どうやら、これは一種の挑戦状らしい。…だが、なぜ俺に?香織さんは阿見津先輩と友人の筈じゃ…
「弓佳からは許可はもらってるよ?でも君からも許可をもらってって…」
何故
「まふまふ…」
「…とりあえず、阿見津先輩から許可をもらってるなら良いっす」
「…勝負は、わたしと河内くんでやるよ…まふまふ」
「…会長自らご指名っすか」
どうやらこの場でいきなり勝負らしい。さて、何で勝負を…
「今回は…これ」
そういい立川が取り出したのは…
「…携帯ゲーム機?」




