カオスすぎるぜ
「呼ばれた飛び出たじゃんじゃじゃーんっ!!」
「!!?」
とある日の放課後、俺はいつも通り部室でまったりしてると何者かの襲撃を受けた。…は?は!?
「…カオル先輩に、瞳先輩?」
「よ!!ご無沙汰してたな!」
「へ?」
どうやら襲撃してきたのはカオルさんに時雨先輩らしい。…今は部外者の人間が堂々と襲撃かよ…自由だなこの高校
「いやぁ~、君たちが新入部員かなぁ?」
カオルさんは新入部員の3人に目を向ける。3人は誰だか分からず混乱していた
「…えーと…」
「あ、そういえば私の事知らないよねぇ♪私の名前は桜カオル♪去年の部長だよぉ♪」
「!!は、初めましてっ。暦居都留ですっ」
「讃岐真昼です!!」
「…円谷雪です」
「うむ、皆元気があってよろしいよぉ♪」
…とりあえず挨拶が済んだみたいなので、本題に入るか…
「カオルさん、時雨先輩。…今日はどういった用件なんすか?」
「「ん?」」
何の話?的な感じで首をかしげる二人。…
「いや、卒業した二人が急に何の前触れも無く来るなんて、何かしら用事でも無きゃ来ないでしょ?」
「…ん~…」
カオルさんはひとしきり考えた末に…
「なんもないよぉ?♪」
「えー…」
さすが初代ショー部部長。計画性の無さは神がかり的だな
「…時雨先輩も、すか?」
「…まぁな、たまたま今日喫茶店が休みになって、どうしようかなぁと言うときにカオルから電話が来て、どうせ暇なら行っちゃうか!的なノリだな」
…ノリとか勢いって、大事だよね、うん
「…まぁ、いいんじゃないかな?細かいことは…ね?」
なんか疲れた俺に阿見津先輩は優しく声をかけてくれた。…まぁ、確かに細かい事はいいんだけど…
「あ、憐ちゃん!!どうだい、あれから胸は大きくなったかぃ?♪」
「か、カオル先輩!?べ、別に変わってませんわよ??だ、だからこの話は」
「にゅっふっふ~…だったら確認してあげるよぉ~?♪」
「あ、あのですねカオル先輩、話せばわか…ひやぁぁあ!?」
「…私も混ぜて下さい」
「私も私もー♪」
「な、つ、円谷さんに讃岐さんまでぇぇ!?は、離して!?」
「にゅふー、逃げられないよぉ♪」
「ひゃああぁ!?」
「…」
「…?アンタたしか…暦?」
「…は、はいっ。…覚えてますか?」
「あぁ、しっかり覚えてる。…あれから更生したのか?」
「は、はいっ。お陰さまでっ。…で、ですね。よければ…ですけど、お手合わせ…してくださいっ」
「は?今ここ」
「おらぁっ!!」
「…そうかい、やる気なら誠意をもって返してやるっ!!」
…一方で憐香に襲いかかるカオルさんに真昼にユキ。もう一方ではなんか戦ってる時雨先輩に暦先輩。…収拾つかねー
「…まぁ、私はこんな日もいいと思うな?」
「…よくもまぁ、こんな状況を冷静な目で見れますね。感心しますよ」
「…そうでもないと、とても怖くて居られないよ?」
「同感っす」
そんなカオスな状況を、俺と阿見津先輩は冷や汗をかきながら見ているのだった…
ショー部は今日も、ばか騒ぎ…