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死神と死  作者: 和菓子
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はじまり

これはフィクションです





僕は北島陸、高校生でひとりぐらしをしている。 


今日もいつも通りの平穏な朝を迎えていた。


ニュースで今の日本の経済を見ながら朝食を食べることを日課としていて今日もニュースを見ながらパンを焼いていた。


『今朝のニュースをお伝えします。今日未明、大手株式会社の社長の遺体が本社近くで発見されました。背中にはナイフが刺さっており所持品には死神と書かれたメモがあったそうです。警察は何者かによって殺害されたとみて捜査を進めています。 次のニュースです……』


朝から物騒なニュースがあるものだ。


「にしてもその株式会社長、ついこの間までパワハラやらなんやらかんやらで社員を自殺に追い込んだとしてバッシングを受けていたな。世の中珍しいこともあるもんだ。」


そんなことを考えながら焼き立てのトーストにかぶりついた。


スマホでもう少し事件について調べてみたがSNSに上がっている変な情報ばかりだった。


「やっべ~遅刻遅刻」


特にニュースを気にすることもなく慌てて家を出て自分が通っている高校へと向かった。




高校につくといつも通り授業の準備をして自分の席で読書をしていた。


「平和だな~」


そんなのんきに本を読んでいると同じクラスの親友である神田が話しかけてきた。


「よぉ 朝っぱらから花歌うたいながら読書とは平常運転だなぁ」


「別にいつも通りじゃないことをする理由もないだろ」


耳にはいつかの誕生日に僕がプレゼントしたピアスが光っていた。


「そのピアスかなり気に入ってるんだな」


「もちろんだ。この学校はアクセサリーがOKだから気軽につけれていいんだよ」


そんなことを言いながら読書をしていると先生が入ってきた。


「ST始めるから席につけ~」


「じゃあまたあとでな」


そう言って神田は席に戻っていった。


そ一瞬見えた今までに見たことのないような殺意のこもった目つきが見えたような気がした。




四時間目の終わりのチャイムが鳴り響いた。


教室は昼食の時間に入り、食堂に行く人や仲のいい友達と集まってご飯を食べる人などあちこちで輪ができていた。


「お~い北島~食堂行くぞ~」


神田に呼ばれて教室から出た。


その日は何もなくいつも通りの日々が過ぎていった。




翌日……


目を覚ますとスマホに通知が来ていた。


《本日の学校は連続殺人事件の発生、及び学校への脅迫電話により休校とする》


今日は学校が休みらしい。


いつも通り朝のニュースを付けた。


『朝のニュースをお伝えします。今日未明、製薬会社、代表取締役である○○さんが会社近くのの川のほとりで遺体で発見されました。所持品には死神と書かれたメモも発見されています。犯行に使われたナイフは先日発生した大手株式会社社長の殺害と同じものが使われたとして警察が二つのの遺体が発見された場所の近隣の防犯カメラを確認したところ、どちらの防犯カメラにも犯人と思わしき人物が移っていたそうです。警察はこの人物を《死神》と呼ぶこととし、捜査を進めていくとのことです。』


そう言って映し出された写真をみて頭が真っ白になった。


「そんな馬鹿な」


同じような背丈、いつも来ていた真っ黒なパーカー、そして俺が誕生日にプレゼントしたピアス。


間違いない、神田だ。


あいつがそんなことをするとは思えない。


しかし昨日一瞬見えた殺意に満ちた目のことを考えるとどちらなのか全くわからない。


気が付けば自分の手が勝手に神田に電話をかけていた。


『なんだ?』


「単刀直入に聞く。今起きている連続殺人の犯人である《死神》はお前なのか?」


『その通りだ。だったらどうした?』


そんな返事をしていたがその声に紛れて鳥の鳴き声や落ち葉を踏む音らしきものが聞こえてきた。


「どうしてそんな悪いことをしたんだ?今どこにいる?」


『今どこにいるかは教えることができない。そしてどうして君は殺人が悪いことだと思うのだ?俺はこれからも殺人を繰り返す。止めたかったら止めてみろ』


そう言って電話は切れた。


ツーツーという無機質な音が流れても僕は信じることができなかった。


「なんでなんだよ。お前はそんな奴じゃなかっただろ」


思わずつぶやいてしまった。


僕の知っている神田はいつも明るくてみんなにやさしい奴だった。


そしてこの事件にはまだ裏がある気がする。


「この事件は俺が解決する。そしてあいつに殺人がどれほどの悪なのかを伝えて罪を認めさせ、警察に突き出してやる!」


こうして僕は真実を求めて自分にできることをするのであった。

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