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吾輩はキモオタである〜ネットスラングが異世界では最強禁呪でした〜  作者: qp46


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第17話 聖教国家ニム

重苦しい鐘の音が響く


巨大な白亜の神殿


その最奥


聖教国家ニム中央神殿


長い机を囲むように、

神官達が沈痛な表情を浮かべていた


空気は重い


まるで葬式だった


一人の老神官が口を開く


「……報告を」


机の中央へ、

大量の書類が置かれる


その全てに、

赤黒い封印印


《禁級指定》


若い神官が震える声で読み上げた


「対象は、

白銀神獣を従える禁呪使い」


「確認禁呪は現在――」


ページがめくられる


《草》

《炎上》

《ROMる》

《バズる》

《解釈違い》

《尊い》

《既読無視》


異常な数だった


神官達の顔色が悪くなる


「あり得ん……」


「単独でここまでの禁呪を……?」


「しかも、

全て異なる系統だぞ……」


空気が震える


さらに別資料が開かれる


そこには、

巨大な白銀の狼


「白狼神……」


「フェンリル種……」


「現存していたのか……」


神官の一人が震えながら言った


「しかも報告では、

幼体化していると……」


「意味が分からん……」


空気がどんどん悪化していく


その時だった


一人の神官が、

恐る恐る別の書類を差し出した


そこに刻まれていたのは、

黒い封印印


空気が凍る


誰も触れたがらない


老神官が低く呟く


「……読むぞ」


ページが開かれる


そこに記されていたのは、

古い文献


《世界崩壊認定危険存在》


そしてその下


《漆黒の堕天使✝️ルシファー✝️》


神官達の顔色が変わる


「まさか……」


「本当に実在したのか……?」


若い神官が震える


「ですが、

これは数百年前の与太話では……」


「ハンドルネーム、

とやらを名乗る災厄存在……」


「世界を混乱へ導く終末の禁呪使い……」


その時だった


コツ……


静かな足音が響く


銀髪の少女


聖女だった


全員が立ち上がる


聖女は静かに資料へ目を通す


そして小さく呟いた


「……随分、

楽しそうですね」


神官達が固まる


「聖女様……?」


聖女は資料を閉じた


「世界を壊す存在なら、

もっと静かに壊します」


「こんな騒がしくありません」


誰も反論できない


聖女は、

白銀神獣の絵を見つめる


「この子も、

怯えているようには見えませんし」


神官達は顔を見合わせた


その時だった


バァンッ!!


扉が勢いよく開く


「大変です!!」


神官が飛び込んでくる


「対象地域にて、

新たな禁呪発動を確認!!」


空気が張り詰める


「禁呪名は!?」


神官が叫ぶ


「《もう嫌ぁぁぁぁぁぁ!!》です!!」


全員が絶句した


「……は?」


場面転換


「シロぉぉぉぉ!!!」


モブ彦の悲鳴が響く


シロは、

完全にそっぽを向いていた


「なんで無視するでござるかぁぁぁ!!」


モブ彦が泣きそうになる


リリアが青ざめた


「待ってください」


「その叫び方やめ――」


ゴォォォォォォッ!!!!


「もう嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!」


リリアが頭を抱えた


「だから叫ばないでくださいぃぃぃ!!!」

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