表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/215

中国の国際コンクールのほうが日本よりまともに選んでて、ここ12年で急激に変わった。

ハルビン国際もなかなか真剣に選んでるよなあ、かんしんかんしんとおもっちゃったせみころーんさんですどーもーとととととてててて。


そばで相変わらずポテイトゥチップス(ポタージュ味)とコーラを嗜んでいるころーんさんも、「この水準やと国際メジャーの申請があるかもねえ」って言ってます。前回と今回どっちがいいかと言われると、難しいところですが、選考ハードルは同じ高さだったと思いますねえ。


ファイナリストのDa Sol Kimさんはショパン国際ピアノコンクールは二次で負けてしまったのですが、彼のエッジを聞かせた独特のショパン解釈は面白いものがあり、その結果として彼もメジャー周遊組でした。


彼が6年ぶりにコンクール生活に復帰したことは意外に思いましたが、中国を視野に入れた活動を探っているのかもしれませんね。


なんとDa Solさんの国際デビューは名古屋国際(第4回を以って休会)だった、というのが驚きですよねえ。いきなり名古屋を選んでくるってのはびっくり。最近日本の中堅マイナーコンクールもなかなか面白いことになっており、敗戦処理レヴェルが暇つぶしに来れるものではなくなっています。


Da Solがほんとにいいと思ったのはGeza Andaの時だよねえ。んー。ラヴェルやシューマンも、もう韓国人が弾いた痕跡なんてのはどこにもない。ほんとにワールドワイドなレヴェルで通用する方だと思ったんですけど、本選で点が割れて二位でした。これは優勝させるべきだと思ったねえ。大目に見てあげることができなかったんでしょうねえ。


クライバーンの時(セミ敗退)も、わざわざメンデルスゾーンのスコッティシュを投じてくる。こういうことが日本人にできないんですよねえ。日本はいまだにメンデルスゾーンを子供のおもちゃだと思ってるんですよね。全然そうではないんですけどね。一時期韓国人のプログラミングは日本人よりも保守的なことで知られていましたが、ネット時代になるとそれがあっというまに逆転したのです。


勝つためなら何でもやらないとってな感じで、カプースチンだろうがグレンジャーだろうが躊躇なく盛り込んでくる。この手の勝利至上主義的なセレクションにはちょっと抵抗がありますが、それをころーんさんやララモエラーにちょっと前に伝えたところ「それが文化だ!」と二人で声を合わせておりました。


演奏が良ければどうでもいいじゃんって人もいるかもしれない。でも、社会主義に汚染された国のプログラミングは度を超えてひどい物でした。教師の命令でプログラミングしているので、ちっとも作曲家の幅が広がらんのですわ。


広がらないと、当然演奏家はAでもBでも同じなんですよね。一人死んだって代役が見つかる。1980年代までこれだったんです。


ところが、社会主義が崩壊すると本選の協奏曲からプレセレクションに至るまで、ピアノ部門は大きく現代化が始まりました。ヴァイオリンやチェロはそうなってませんが、いずれそうなるのは確実です。


やはり、時代をにらんで適切な課題を選定いたしますと成功しますね。中国のコンクールの規約は、やはり、というかアメリカ合衆国の影響が強いです。アメリカで勉強して帰国した人が多いからかな?日本はフランスの影響から逃れられていません。


中国ハルビンも、露骨に変人を通すという暴挙には至りませんでした。まぁ、これならセーフでしょう、という選考が連なっただけ、順当だったでしょう。何の変哲もなく同じ曲でコンクールを荒らすと厳しくみられるというのも、アメリカの影響です。


作曲はすでに結果が出て、渡米した中国人Sam Wuの勝利で終わりました。すでにモートングールド作曲賞を受賞されています。


その方もみっちり基礎から勉強したんだろうなって感じの方ですが、やっぱねえ、Tan Dunの影響がちょっと強すぎ。彼ならではのものは見えにくいです。こういうパワー系は室内楽になると急転直下して密度が落ちるし、甘ーい旋法性だけで書ききってしまうのは、ちょっと工夫が足りない。


「どうしてもテンポが凡庸だねえ」ところーんさん。


いまは東南アジアや東アジアも強烈な前衛語法を身に着けてますし、そのなかでこれ、というのは厳しいかもしれませんね。効果音は多いが、原則的には調性音楽でした。


ただし、この手の熱い調性を好まれる方は中国にはどこにもいるので、今後の活躍次第では、中国アニメや中国映画に彼の名がみられることは十分に考えられます。このくらいの音楽がアニメについてるってのは今までの中国には、一切なかったのですから。


また彼は指揮者でもあるということですが、その腕前もいつか聞いてみたいです。


あと25年ほどたつと中国映画の音楽も、全く聞き劣りしないレヴェルで日本の観客にも迫る未来があるのかもしれません。今の中国大陸は音楽に関する限り、演奏と作曲の両面において日本より激動の時代なのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ