表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
1章 幼年期編
9/85

09話 格納魔法


「うご~」

「ソラ大丈夫?」

「もうダメ~」

異世界馬車。非常に乗り心地が悪い。馬車と言っても乗合馬車で屋根のない荷台を馬が2等で引いているだけである。

街を出たのが初めてということで最初のうちは興奮していたおかげか特に気にならなかったのだが、しばらく続く森の景色に慣れてくると非常に乗り心地がわるいのだ。

仕方ないことだが、道は舗装されておらず、石を踏んだり、小さな穴を通り過ぎたりして、よく揺れる。

サスペンション等もついているはずもなくとにかく揺れる。

「おろろろ~」


馬車に揺られて二日。特に変わった事もなく(体調は非常に悪かったが)無事エルフとの交流村についた。

エルフとの交流村というくらいなので、なんかこう自然あふれる村かと思ったら特に何の変哲のない普通の村だった。まぁ村というよりも冒険者の町って感じだった。

堀と木の外壁を抜けると石畳の広い広場があり、その広場を円形状数件宿屋はあり、その横に武具屋と道具屋が並ぶ。そして、広場の一番目立つ所に石造りの冒険者ギルドが立っている。

異世界といえば冒険者ギルドである。ずっと楽しみにしていたのだが、母さんが許してくれず中に入ることができなかったのだ。

馬車が冒険者ギルドの前で止まり、母さんや他の冒険者と一緒におりて中に入る。大きなドアをくぐると中にはカウンターがありそこですでに何人かの冒険者が受付嬢と話をしていた。すでにカウンターは埋まっていた為後ろに並んで順番を待つ。

今回のゴブリン殲滅にあたり、優秀な冒険者には指名依頼が行われている。参加にあたり現場への到着の報告と参加の最終表明を行うのだ。昨日の晩に母さんに指名依頼について聞いてみたのだが残念ながら教えてくれなかった。母さん曰くそういうことは自分が冒険者になった時に聞きなさいとのことだ。なんでもそれも含めて……そういう新しいことに触れることも含めて冒険者になりたいんでしょ?と言われた。

まぁ、確かにそうだし、聞いたところで別に今知らないと困るわけではないので深く追及はしなかった。

最悪、どうしても気になったら街の図書館に行こう。


「はい。それではセシリーさんの到着を確認しました。……

あら?そちらの小さい子は冒険者登録ですか?今は規則で成人まではギルドで登録できないんですが…」

いつの間には順番が来ていた。母さんはすでに到着の報告をしたらしい。

「いえ、この子は私の子供でソラといいます。今回は私が例の作戦の参加にあたりイレギュラーとして参加要請がかかっています。えーっと、フランツ領主からの指名。っと言えば伝わりますか?」

うん。なんか母さんが説明してくれる。あ、受付嬢が確奥に確認しに行った。

ちなみにこの世界で成人は13歳だ。ある程度大きな街には必ず学園が建てられていて、国の決まりでかならず10歳になったら学園で学ばなければならない。学園が建てられていない村や、街自体の人口が少なく学園がない場所の子供は学園がある街に通うか、住み込みで学園に行かないといけない。

中には自分の通いたい学部がないから違う街の学園に通うって子もいるようだ。その時にはその子供の実力のテストややる気の確認等を行い、パスすれば国から援助金がでるそうだ。

受付嬢が戻ってくると、僕のことをよく見て、何やら紙と照らし合わせて問題なさそうだと判断したのを声をかけてきた。

「し、失礼しました。ソラ様ですね。到着確認しました。」

「はい、ソラです。よろしくお願いします。」

「では、セシリー様、ソラ様。夕刻の鐘が鳴りましたら冒険者前に集合ください。そこで説明を行います。

今晩のお泊りの場所はどうしますか?ギルドの方から用意できる宿屋ですとちょっと奥方とお子さんには厳しいかもしれないのですが……」

「いえ、今回は宿が決まっているので大丈夫です。」


そんな感じで冒険者ギルドを出ると母さんは木造でできた一番大きな建物に入っていった。

中に入るとバー兼受付があり、何台かの丸テーブルが置かれていた。そのテーブルの1つに父さんが座っていた。

「遅いじゃないか。馬車が見えたから待ってたのに全然出てこないし」

「思ったよりも冒険者ギルドが混んでいたのよ。それにしても本当にこの宿とったの?」

おお、今夜はこの宿か……馬車での移動の時は馬車で座りっぱなしかつ、夜間は交代で見張りをしていたせいでよく寝られなかった。

まぁ、僕は見た目は子どもなので他の冒険者からはそんな事は言われなかったがちょっと母さんが心配だったのもあって母さんが寝ている時は起きていたのだ。

母さんはまだまだわかく?といっても30台だが、外見はとても綺麗でゆったりとしたローブから出るとか出てるのがよくわかるので野蛮な冒険者に襲われないか不安だったのだ。

実際にはそんなことは怒らず、僕に冒険談を聞かせてくれたり、食事中は軽く剣の稽古をつけてくれたりとかなら優しい人だった。

うん、あの冒険者さんたちが僕のわかる範囲でやられそうになったら助けよう。そうおもうのであった。

「ああ、と、言っても金は師匠が出してくれたんだけどな。なんでもその辺の宿にソラをおまられたくないんだとよ。ソラ、師匠に可愛がられているな。よかったじゃねーか」

「あら、フランツさんもいいとこあるのね。」

「じゃぁ、部屋行って荷物の整理するか。今日はこの後作戦の説明をして決起集会をして明日は夜明けとともに移動を開始する。

決起集会から帰ったら荷物の整理確認なんかしてないで寝なきゃいけないから今のうちに各自の装備確認しとかないとな」


そんなこんなで部屋に行き、母さんの魔法鞄から僕の装備をだす。

「っておい、ソラ何本剣買ったんだ?」

父さんが僕の投げナイフを見て驚く。大人用の投げナイフでも体の小さな僕からしたら十分な大きさだ。そのナイフを10本も買ったのだ。

「いや、んーみてもらった方がいいかな?」

僕はそう言って剣を一本手に取り()()()()()()()()()()()()()

「消えた?」

「よし、成功しました。母さん槍も出してください。」

「ええ、はい。でも、さっきの剣はどこに行ったの?」

「槍でけーな。おいソラどういうことだ?魔法鞄を隠し持ってるのか?」

「母さん、父さん違いますよ。格納魔法を使ったんです。」

「か、格納魔法?何だそりゃ」

「あらまぁ、ソラはすごいのね。」

「えっと、説明しますね………」



この前フランツさんの所で始めて魔法鞄を見た。

それ以降、時間を見つけては母さんに魔法鞄を見せてもらっていた。

どうやら魔法鞄は普通の鞄の底に魔法陣と魔石が付いていた。なにかものを格納しようとすると魔法陣が光り出し魔法が発動して手に持っていた物が消える。取り出す時は魔法鞄に手を入れて魔力を少し使うと自分の目の前に魔法鞄の中身のウィンドが出てくる。その中の欲しいものを思い浮かべると、自然と取り出せる。


まずは魔法陣の、解析をしたのだ、ませず全くわからなかった。

次に仕組みを調べたのだが、こちらも分からなかった。

そこで仮定を立てて想像する。


格納する時は使用者の微弱な魔力に反応してかくのしたい物を魔力に変換して魔石に格納する。

この世界の魔石は魔力の貯蔵と簡単な記録が出来る。おそらくその機能を使っているのだろう。そうすると魔法陣はおそらく物質を魔力に変換しているのだろう。

残念ながら魔法陣を読み解くことができない為、他の鞄に同じ魔法陣をつけようとしてもできなかった。では、何か代替え案はできないかと考えた。方法はわからないが物質を魔力に変換すること自体は可能である。そして魔力の蓄積は魔石を使用していたが魔石である必要は無いと考える。だってこの世界の人間には魔力を造成する臓器がある。つまり、つねに魔力は供給できるのだ、そして身体中に魔力を満たすことができる。後は格納した魔力の仕分けである。物質をただ魔力に変換して体中に保管しておいても取り出せないのでは意味がないし。間違えて魔法として使っちゃった。では、話にならない。

魔力の仕分け、何かいい方法はないか考えていたのだが、…先日ついに思いついた。

この世界ですでに実用されている目に見えないけれども魔力を使用している。いや、管理しているもの…【ステータス】の表示魔法である。自分の状態を文字におこすことができる。自分の状態とは現在のレベルや魔力量、使用可能スキルなど不可視のもである。ではそこに物質を魔力変換したものを管理できないか。

結論から言うと簡単にできた。

なんと、魔法を習い始めたばかりのココでもできたほどだ。しかも消費MPもすくない。


「ってことがありました。」

「お、おう?飛んでも理論だができてしまったのか。しかもお前だけではなくココまで」

「ソラはすごいわねー」

「ただ、できるといっても結構コツが必要でほかの人ができるかはわからないけど…母さんもやってみます?」

「教えてもらっていいかしら?」

「えっとでは、まずはこの剣を魔力に変換します。」

ソラは格納していた石を2個取り出し1個を母さんに渡した。

「魔力に変換っと言われてもそんなことやったことないからどうすればいいかわからないわ…」

「そうですね、イメージするのは土魔法ですかね。まずは、今渡した石と同じ大きさの石を魔力で作ってみてください。」

「できたわ」

「俺はできない」

「父さんには期待してないので筋トレでもしててください」

「母さん、最近ソラが俺のことを冷たくあしらう」

「お父さん今ソラの話を聞いてるので黙っててください。………はい、できたわ」

「…………」

ソラは父親を無視して母さんに説明する。

「はい、ありがとうございます。では右手に持っている石と、左手に持っている石の違いがわかりますか?」

「違いもなにも、こっちは魔力でできた石で、こっちが普通の石でしょ?」

「ふむ。では、母さん、今魔力で作った石を魔力に戻してください」

「そんなことできないわよ。もう作っちゃったもの。」

「んー。これができないと格納魔法は使えないんだけどなー」

「そ、そんなー」

「そんなに難しいですか?今自分で魔力を使ったいしですよ。それのの反対をすれはわいいだけですよ?」

「ンー。ん〜んんー。やっぱりわたしには無理わね。ちょっとやってみるわ…」

「はい母さん。練習してみてください。一度魔力に変換出来ればすぐですよ。あ、その石母さんにあげますね」

母さんが自分で作った石を魔力に変換する練習を始める

「さっき父さんが言ってた、そんなに武器を持ってどうするんだ?って質問の答えなんですけど。僕は格納魔法を、使えるので武器をいくらでも持ち歩けるんですよ。だから、武器をいっぱもっててもデメリットにはならないんですよ。」

「なるほどな。でもなぜ同じ武器ばっかなんだ?格納できるならいろんな武器を保管しておいた方がよくないか?確か冒険者時代にもそんな人がいたな。魔法鞄にいろんな武器を詰め込んでたな」

「へー。そうなんですね。実は僕の格納魔法ばですね、魔法鞄にさない機能があるんですよ。それがこれですっ!」

「おわっ?……お?」

僕持っていた石を父さんに思いっきり投げるモーションをしながら指から石が離れる直前で格納した。

「今ので僕のステータスにはただ【石】ではなく【石】(投石中)になってるんですよ。なので…」

僕は宿の窓を開ける。こちらは裏手側なので窓の先には外壁があり、その奥に森が広がっている。

「格納していた石を取り出すと…」

なにもないところに石が現れて森に飛んで行った。まぁ、6歳児の遠投なのでたかがしれてるが……

「おぉ、ソラからはすごいのか?格納できるのはすごいんだろうけどいまいち使い道がわからない」

「格納魔法の格納するには条件があって、それは、他人の魔力が働いていない物を手で触れるか、自分の魔力でできた物なんですよ。

なので、……父さんは一度見たことがあると思うのですが、ゴブリンに馬車が襲われたのを助けたことがあったじゃないですか。覚えてますか?」

「ああ、覚えてるぞ。あん時は驚いたな。」

「あのときに僕が魔力を使って剣を射出してたの覚えていますか?」

「あれは魔力を使ってたのか…通りで剣が一直線に飛んでいくとおもった。でも、それがどう……あっ、おまえ、そういう事か!」

「はい。僕の剣の射出も格納する事が出来ます。しかも、格納しておけば好きな時に()()()()()()()できます。ついでに言うと、正直管理が面倒なのでなるべく同じ武器にしました。」

「なるほどな……」

「で、できたわ………」

おや、母さんが石を魔力に変換出来たみたいだ。

「ではさっき渡した石も魔力に変換してみてください。」

「え?そんな事できるわけ無いじゃない。」

「できますよ。その石は母さんの石です。さっき魔法で出した石と同じようにしてみてください」

「んー。はっ!あ、できたわね」

「母さん流石です。

この世界には魔力が満ち溢れてて全ての物に魔力が存在します。その物によってどれくらい魔力が宿っているかは違いますが…

でも、自分の所有物に関しては好きに魔力の量を調整でいるんですよ。何故だかはわかりませんし、おそらくそれができるのは普段から魔力を使っている魔術師だけでしょうけど…」

「難しくて私にはよくわかんないは。魔力がそこら中にあるのなんて当たり前じゃない」

「んー。そうなんですけどね。当たり前すぎてみんな気がつかないんだと思います。

まぁ、詳しいことはまた今度一緒研究しましょう。僕もすべてわかってるわけではなくて、なんか出来ちゃったって感じなので…」

「そうね、この件が片付いたら調べていきましょう」

「はい。で、格納魔法ですが、んー。ステータスの魔法を使ってみてください。その時な微量の魔力を、使ってるのに気がつきますか?」

「【ステータス】。、あら、本当に魔力をつかってるね」

「もう一個石をあげるので、魔力に変換して変換した魔力を体に戻してその魔力を意識しながらもう一度ステータスを、出してみてください」

「ん?えっと……【ステータス】っ!!

エクストラスキル?ってのが追加されていて【格納魔法】ってのが追加されてる!」

「はい。それで完了です。一度ステータスで確認しておけばあとは格納した物を出したい時は出したい物をイメージしながら魔力を集めれば勝手に格納魔法していたものが再構築されますよ。

あ、あと注意ですがこの魔法を使うと変換した物は魔力として体を巡回しているので格納している分の魔力は使えないので入れすぎ注意です。

いつか、質のいい魔石を手に入れたらそちらに格納できるようしたいです。」

「す、すごい。ソラは天才ね!」





[ソラ](遠藤 空)レベル19

魔力保持量(MP):108,000

最大魔力出力:46,000

最大魔力制御:45,000

使用可能スキル(魔法)

通常スキル

【生活魔法】

属性スキル(魔法)

【火属性魔法】

【水属性魔法】

【風属性魔法】

【土属性魔法】

【重力魔法】

強化スキル(魔法)

【身体強化】レベル1

【思考加速】レベル1

エクストラスキル(ギフト)

【時間魔法】レベル2

【転移魔法】レベル2

【成長速度UP】レベル1

【格納魔法】

  →投げナイフ(射出)×9

  →槍(射出)×1

  →飲料水1リットル



12話まで1日1話更新します

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ