↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
4章 放浪編
59/85

58話 魔王と勇者


「いやー、まいったまいった。

ワシも長年生きてきたがここまでやる勇者は初めて見たぞ」

「はぁ」

「ここまでの実力があって、ワシのことを心配してくれてたとは、……自分の力に慢心する事なく努力を重ねてきたのではないか?」


どうだろう?

僕自身、自重しない転生者を倒せるように努力を重ねてきたつもりだ。それを評価してくれるのは素直に嬉しい。

ってか………


「僕、勇者じゃないですよ?」

「へ?…………あ、ほんとじゃ」


この黒龍は相手のスキルを見るスキルを持っているらしい

それでチョコ様の【聖女】スキルものぞいていた。


「なるほど…【時間魔発】か…このスキルのおかげで高速で動けていたのじゃな」

「ソラさんのエクストラスキルはどれも強力ですね」


おいおいパフェさんや、その言い方だとパフェさんもエクストラスキルを、持ってそうな言い方ですよ?

じー

あ、目を逸らされた。


「なによ」

「いや、パフェさんって綺麗な髪してますよね」

「はっぅ」


お、パフェさん顔真っ赤。

普段言われ慣れてないのだろう。

パフェさんの弱点発見。


「ちょ!なんでソラとパフェで仲良く話してるんですか!」

「まぁまぁ」

「ふふふ」

「ワシのこと無視するでない!」


あ、忘れてた。

黒龍は現在、老人の姿に戻っている。

なんでもこっちの方が過ごしやすいらしい。やはり龍の姿になると燃費が悪いのだろうか?

ほら、あれだけ大きいとご飯もいっぱい食べる必要がありそうだし


「あー、ごめんごめん。

でも、敗者はそこでよしと言われるまで黙ってなさい」

「なんじゃと?」


じいさんが立ち上がり先端の折れた杖を手に取りこちらにやってくる


「やるの?」

「ひっぃ!」


赤く光る岩の弾丸を何個か作成しながら問いかけるとすぐにおとなしくなった。

ちょろいな。


「黒龍さん。今はソラさんと大切なお話をしているので待っていてもらってもいいですか?」

「なんだと?このおなご。ちょうし…」

「なに?」

「な、な、なんでもないのじゃ!」


パフェさんを脅そうとするがちょこっと脅すと、そそくさと少し離れた場所に行き、座って大人しくなる。

なんか僕がいじめたみたいだな。

ま、いいか


「なんの話をしていたんでしたっけ?」

「ソラとパフェが楽しそうに話していたから、うらやましーなーって思ったのよ」


お、おう。

チョコ様や、それは口に出しちゃダメだろう


「そんな楽しい話でしたか?」

「さー?」

「むー。なんの話をしてたのよ!」


チョコ様や、それは嫉妬ですよ?


「チョコ様は、私とソラさんが楽しく話していたら嫌なのですか?」

「そ、それは、嫌に決まってるじゃない」

「なぜですか?」


おー。パフェさん攻めるねー。


「そ、それは…」

「チョコ様はすでにご結婚されてますよね?

それなのにソラさんに目移りしてしまっていいんですか?」

「にぁっ。、にゃってー」


頬を染めながらチョコ様がパタパタ両手を振る

口調が猫語?になってるぞ

いや、チョコ様は猫耳だし別にいいのか。

素に、戻ってるって事かな?


「パフェさん。そんなにチョコ様な事をいじめないでもいいじゃないですか?」

「そ、そうにゃ!」

「んー。ソラさん。それは甘いですよ。

チョコ様はすでに20歳を超えていても父親にちやほやされて好きな事だけをして育った為にこんな子供っぽいんです。

一度ビシッと言わないとダメですよ?」

「そ、そんにゃー」

「ほら、さっきから口調が素に戻ってるじゃないですか」

「そんな事ないにゃ…ほんどだ!」


相変わらずこの【聖女】様は抜けてるなー


「それで?チョコ様は?旦那様とソラさん。どっちが好きなんですか?」

「「は!?」」


いやいや、それは言い過ぎだろ

ほらチョコ………照れてるし!

こっちチラチラ見てるし


「わ、私は……」


え?僕はどうしたらいいの?

チョコ様にお灸を添えるんじゃないの?

おや、パフェさんもこっち見てるし


「えー。あー。はい!この話終わり。」

「「えー!」」

「さっ!黒龍の話を聞こう!」

「お!やっとワシの出番か!待ってたぞい!」

「おーおー話を聞かせてくださいなー」

「むぅ」

「まったくー」


なんとでもいえ!

僕にはカグラさんが待っているんだ!





「それで、……なんで僕を勇者と勘違いしたんですか?」

「ん?あぁ、【聖女】と共に挑んで来た者がいたら【勇者】だと思うじゃろ」

「そうなんですか?その辺僕はわからないので教えてもらってもいいですか?

魔大陸の習わしを…」

「フン。魔大陸の習わしね。いいじゃろう。ワシを負かせた褒美にワシの知っている事を教えてやろう」


ん?なんか偉そうだな。

右手に魔力を集めて岩の弾丸を生み出す。


「ま、ま、まて!その魔法をチラつかせるのはやめるのじゃ」

「ははは。どうしようかな?」


「ソラが怖い」

「あれで本当に勇者の資格を持つ者なんですか?」

「一応。【聖女】スキルでは、その素質はあるって…」


外野がうるさいな。

ほっとこう


「で?魔大陸にとっての勇者と魔王ってなんですか?」

「そ、そうじゃな。では勇者から説明させていただきます。

あ、でも、あくまでもワシな知識なので間違っていても責任は取れないのじゃ」


まぁ、そりゃそうか。

あってるかどうかはまた別の人に聞いてみればいいか


「はいはい。わかりました。

あ、でも、間違っている情報なら首一つで手を打ってあげますよ」

「ひっっ!全然許してくれてない!」


「ソラ。それはひどくないですか?」

「ソラさん。そうですよ。いくら敵でも、敵将は手厚く対応するものですよ?」


外野がうるさいな

アウェイかな?

あ、アウェイか。ここ[竜の山]ってダンジョンだもん


「はー。言っときますけどね。このじいさんは僕との1対1の戦い中にチョコ様の方にブレスを吐いたんでよ?

なんとか防げたからいいものを、もし防げなかったら3人まとめてお陀仏ですよ」

「え?」

「そうなんですか?」

「そそそそ、そ。それは…の、戦闘に夢中になってしまって…」

「「………」」


無言の冷たい目がじいさんを見る


「す、すまなかった。」

「どうですか?ちょっとは僕の怒りがわかりましたか?」

「まぁ、確かにね」

「腕の二、三本もいだ方がいいんじゃないですか?」

「ひっ!」


おぉ、パフェさんコワイね

てか、腕の二、三本って…この竜腕は2本しかないよ!


「い、いくら生えてくると言ってもかなり痛いのでそれは勘弁してくれると助かるのじゃが……」


生えるのかよ!

よし、次ムカつく事をしたら容赦なくもごう


「な、なんでそんなに決意を秘めたような目をしているのじゃ?

ほ、本当にやめて欲しいのじゃ」

「いや、次にムカつく事を言ったら腕のもごうかと思って」

「す、すまなかったのじゃ。は、話の続きをしてもよろしいでしょうか?」

「うむ。」


まったく、最初からそれくらい下手に出てくれれば良いものを…


「まず。人間との違いからだな。

亜人、魔族については知っておるか?」

「はい。それはチョコ様から教えてもらいました

亜人は体に魔物の因子を持っている

魔物、つまり体内に魔石をもった動物の因子ですね

それに対して魔族は体内に直接魔石を持っている人類ですね。

あっています?」


ドヤ顔でチョコ様を見る

ほら、ちゃん覚えているでしよ?


「そうじゃない。その認識で間違えない。

細くすると言えば亜人は地域によっては獣人と呼ぶ場合があるので注意が必要じゃ。」

「はぁ」

「そこが分かっているなら本題なのじゃが……

そうじゃな。まずは魔王からじゃ。


魔王とは

己の目的を成し遂げようとした時、その想いに魔力が反応して個人の願いを叶える為反応してしまった時。

その目的を持つ者を魔王と呼ぶ。」


ふむ。ここはチョコ様の説明とほぼ同じだな。

願いを叶える魔力が溢れる異世界ならではの魔王だね

魔族の王ではなく。

魔力の王って事なんだろ


「つまり、魔族である必要はないんですね?

場合によっては僕も魔王になりうると…」

「そうじゃな。今のお主はすでに周囲の魔力を扱う術を会得しておる。

あとは魔力側から勝手にお主の意思を読み取り魔術が発源しだしたらお主は立派な魔王じゃな。

そうならない事をねがっておるがな」


ほう。空気中の魔力が勝手にね

んー。これは魔王と敵対した時に覚えておいた方がいい気がするな。


「では次に勇者についてじゃ。

勇者とは

周囲の想いに魔力が反応して、特定の個人に力を上昇させることがある。その個人。つまり周囲の想いの中心にいる者が勇者となる。

勇者は魔力により身体能力が爆発的に上昇する。

それこそ想いだけで魔術が発源する魔王を倒せるほどに…」


魔王が一個人の想いならば、それに反発する周囲の想いを叶えるのが勇者か…

人間の大陸からすれば、魔族に侵略されるのは嫌だ。

その嫌だと言う想いにより勇者が出現するのかもしれない。

異世界人はもともと神により与えられたギフト、エクストラスキルを持っている。

これにより人外的な能力を秘めている事が多い。

その強さに人々はよって来るのだろう。

そのよってくる人々の想いを受けて【勇者】になるのだろう。


「では…なぜ僕が勇者の素質があると思ったのでしょうか?」

「それは【聖女】スキルが…」

「チョコ様、そうじゃなくて…こう言い換えましょう

なんで【聖女】スキルは僕が勇者の素質があると判断したのでしょうか?」

「さぁ?」


うん。最初からチョコ様が答えてくれるのは思ってないよ。

黒龍の老人。黒龍老人を見る。


「おそらくじゃが……

魔王も勇者も魔力との相性があるのだろう

体に魔力が定着しないのなら勇者として人々に選ばれても身体能力は上昇できないだろうしな。

だからお主は勇者の素質があるのだろう。

おそらくそれは、魔力保有量が、関係しているのではないだろうか……」

「人々の想いの中心的な存在かどうかを判断してるのではなく、魔力との相性が良いかどうかで判断してると?」

「うむ。そういう事じゃろ」


なんとまぁ。

………

【聖女】スキルって使えねー


「あ、そうそう。

最初に言ってた覚醒ってなんですか?」

「あぁ、覚醒と言うのは魔王や勇者が今ワシか説明した事を理解した状態の事を言うのじゃ」

「ん?どう言うことです?」

「魔王であれば己の願いを叶える為に周囲の魔力が働いている事を自覚する。

つまり、故意的に周囲の魔力を自由に操れる。

その存在の恐ろしさがわかるか?

願いを叶える魔力を自由に使える。やろうと思えばなんでも出来るのだ。

まぁ、大体の魔王はその事を知らない。

自身の力が強くなり有頂天になってるばかりだ」

「お、おう」


故意的に願いを思わない限りは、あくまでも自分の有利に魔力が働くだけなのだろう

って、凄いこと聞いちゃったな。

仮に僕が魔王になったら一発で覚醒魔王じゃん


「今言った事はこの世界では知られてないんですね」

「そうじゃ。一般的には知られてない

覚醒魔王となってもその本人は秘匿するであろう。

これ以上自分の同等の力を持つ者を生まれさせない為に……」

「その話をどこから聞いたんですか?」


黒龍老人は少し考えてから答える


「今から1000年ちかく前に覚醒魔王が同時に3人も誕生した。

その3人の魔王は己の願いを叶える為にやりたい放題だった。激しい戦闘の末に覚醒魔王3人は1人の勇者に倒された。

正確には勇者は4人いたが、その内の1人が覚醒勇者になった。

1人の想いと複数の想い。それが対立した時にどうなるか。

覚醒勇者その力を使い魔王を討ち取ったのだ。


その時の魔王の1人が勇者との決戦用に龍を生み出した。

それがワシじゃ。

ダンジョンコアを利用して十分な力を得る前にワシを生み出した魔王は勇者にやられてしまった。

その後、ワシは勇者と出会った。その時はワシもだいぶ荒れてきたな。近くの村からは竜の山と呼ばれるほどにな。

その当時はワシも小さく、生み出された理由もわからない。しかし設定されたダンジョンコアによって勝手に強くなっていく。しかたないじやろう?」


「いや、僕に書かれても…」


「結局、そのことを教えてくれたのはワシを討伐しに来た勇者だった。

ワシを生み出した魔王共々勇者にやられるのだと思った。

まぁ、仕方ないかなとも思った。だいぶやりたい放題だったからな。

勇者に教えてもらい討たれる事を受け止めてしまった。

しかし、勇者はそんなワシを見て条件を出してきた。

今後このダンジョンから出ない事。

そしてもう一つ。もし勇者が現れワシが気に入ったのなら、今ワシが言った事実を教えてやってくれと……」


要約すると

これ以上悪さをしないなら見逃してやる

ついでに自分が死んだ後に覚醒魔王を討伐できる存在として覚醒勇者の作成方法をこの世界に残したのだろう



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。