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終わりゆく世界に紡がれる魔導と剣の物語  作者: 夏目 空桜
第六章 それぞれの過去に
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閑話「パパと良ちゃん」

お父ちゃん編やるまえの、閑話です。

地の文の無い「対話体小説」の形式になります。


登場人物が京一と良なので、頭のよろしくない緩~い内容です。

……たぶん父さんは過去に力強く止めなかった事を後悔したんじゃ無いかと思うですよ。

「パパ!」

「どうした、良?」

「この白いまどうしょは何?」

「ん? ああ、それはパパとママの結婚式のアルバムだな」

「けっこんしき?」

「そうだ、自分にとって大好きで大切な人と家族になる時にやる、大切な魔法の儀式ってヤツだ」

「まほうのぎしき?」

「そうだぞ見ろ良。ママの写真」

「わ~ママ綺麗だね!!」

「そうだろう、パパ自慢の奥さんで、良と愛ちゃんが大好きなママだ!! で、パパはどうだ? パパもママに負けず劣らず輝いて格好いいだろ?」

「パパ普通」

「……そうか」

「パパ眉毛八の字になってるよぉ~、どうしたの?」

「幼い子供の言葉は時に鋭利な刃物になるって事を実体験したよ……」

「ふ~ん、なんか分かんないや」

「何時か良も大人になれば分かる日が来るさ」

「そっか! じゃあその時を楽しみにしてる!」

「楽しくは……う~ん」

「それにしても、ママ、本当に綺麗だね!!」

「だろだろ! それでな、それでパパはどうだ?」

「えっと、えっと……パパも格好いいよ!」

「……」

「どうしたの、パパなんで泣いてるの?」

「す、すまん……自分で催促したくせに、幼子に空気を読ませたのが居たたまれなくて……」

「いたたたたたれない?」

「『た』が多いなぁ……良にはまだ難しい言葉だったか。まぁパパもこの言葉覚えたのは最近だったけどなぁ」

「あ、でもりょうも難しい言葉知ってる!」

「お、何だ? どんな言葉を蒸着したんだ? パパにも教えてくれ!」

「えっとね、えっとね、『たそがれ』でしょ」

「……お、おぅ」

「あと、『しっこく』と『ジャスティス』と『てっつい』と――」

「あ、ああ~分かった、分かった! パ、パパそれ以上難しい言葉はいっぺんに覚えられないから、今度教えてくれ!」

「うん! 分かった!」

「英才教育しすぎたか……」

「あ、パパにもう一つ言葉を教えてあげる!」

「え゛!? お゛、おぅ、望むところだぁ! さぁ、かかってこい良!」

「白い綺麗な服を着ている女の人の事を天使さまとか女神さまって言うんだよね? そしたらママは女神さまなのかな?」

「う……うちの子素直! 良い子! …………英才教育していてよがっだぁ!!」

「ボクね、大きくなったらママみたいなお嫁さんになる!」

「…………う、う~ん、お嫁さんは難しいんじゃ」

「え~! なるもん! なってみせるもん! だってママはパパより強いもん! だからりょうもママになる!」

「そ、そうか……お、おう! あ、綾さんは偉大だからな。ゆ、夢はでっかくだ!」

「うん! 絶対幸せなお嫁さんになる!」

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