21 年末のテロリスト〈5〉
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冷たい言い様に聞こえてしまうかもしれませんけど、アンタの不幸な境遇など、アンタの無能さとは違うのだよ。
確かに、環境や境遇の不幸さは無関係でないことは百も承知。
しかし、逆に言えば、それを乗り切ったり飛び越えてきた知恵や精神力を鍛え上げられる環境が用意されていたと思えば、それは強さになる。本人が言うのだから間違いない。
それでも、そんな考えにならなかったのであれば、それは四十年以上それを怠けてきた証拠でしかない。自業自得だ。
そのときはこう言ってやる。
「君の生まれの不幸を呪うがいい」
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確かに資質という物はある。だけど、やれることもやらないで資質うんぬんをかたったり、自分自身に甘すぎたりするやつは、もともと自然界では生きられない法則になっている。
☆☆☆
そういう人にありがちなのは、
〝依存心〟の高さ。
なにかと物事を起こす時に、前提が〝依存〟な為に、
〝自分が〟
とは行かず、
〝○○が~だから〟〝アイツが~だから〟、
という口癖で始まったり、枕詞になったりする確立が高い。
それは、甘やかされて育った証拠なんだよ。
一言で片付ければそいつらはいい年齢こいても、
「坊やだからさ」
なのだよ
☆☆☆




