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22 年末のテロリスト〈6〉

22


 まあ、以前にも書きましたが、先天性は別としまして、今現在の社会状況は後天性発達障害製造機と揶揄するに近い状況だと、もう僕が二十代の頃から常々思うところがありました。


 その時期、僕が勤務していた仕事場の役員の方々と話していた時のことを思い起こします。


「おい、矢暮。お前いつ結婚すんだ!?」


「いやあ、俺はまだまだやりたいことがあるんで、このままでいいですね」


「そういや、この前入社してきたアイツ、結婚するんだってな」


「そうらしいですね。一応、俺が主催したコンパで知り合った彼女らしいんですが……」


「それで挨拶もなしか?」


「ええ。しかもデキ婚らしくて……」


「そうか、子供が子供を産む時代になったんだな……」


 ☆☆☆


 そんなやりとりがあったのを昨日ごとのように覚えています。


 子供が子供を産む時代。


 そんな言葉を上司の口から聴いた時、本当は、


「何を今さら……」


 と思っていたものの、あれから二十年。こうやって中年期を迎えた今になって、精神的に〝不惑〟を理論的にでなく、体感的に踏み越えられない人々の多さに、愕然とします。


 これは、僕が少年期のあの時に感じた絶望と同種のものであることを鑑みると、あの時代の〝大人〟も何らそれらとは変わらない何かを抱えていたのではないかと僕は考えています。



 ☆☆☆



 

 

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