17 年末のテロリスト〈1〉
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あけましておめでとうございます。矢暮です。
旧年中から、このようなものをお読みいただいている方々、そして新たにお越しいただいた方々に感謝の意を述べたく存じ上げます。
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さて、本来ならスケジュール的には私目はと申しますと仕事中なはずなのですが、大晦日の晩の勤務中からインフルエンザの症状を発症いたしまして、元日から診療をしている病院を探す羽目になりまして、やはりインフルエンザとの診断を下されて今現在にいたるわけなのでございます。
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いやあ、去年もインフルエンザに罹りひどい目に遭いましたが、今年のは強烈極まりないですね。しかも感染力が半端ない。
ネットで調べてみると、香港A型とかなんとか。(いまひとつ信憑性がないので、その件はご自分でしらべてみてね)
しかし、急激に熱が上がったかと思うと、体じゅうが痛み出して恐ろしく重くなりめまい、寒気、挙げ句、通常の思考を保っているのもやっとの状態になりましたよ。
他の人も「地獄のようだった」と比喩するほど苦しい期間が約二日ほど。
今、僕も峠を越した状態なのですが、それでも環境が悪くなるとひどくふらついたり、体が痛み出したりなんかして。
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僕の現在住まう地域の医療機関は、多分今回のインフルエンザでパンク状態のようです。
僕自身でさえ、夕方の三時半に受付して、診察を終え薬を出されるまで夜の七時を越えていました。殆どの患者さんが同等の会計金額であるところを鑑みると、それであるということがおのずと窺えます。
となりに座っていた若い女性などは、あまりに辛かったのか、その彼女の電話にかかってきた相手に泣きながら助けを求めるような光景も見られたほどです。
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さて、そんなことはさておき。
タイトルにある『年末のテロリスト』とはなんぞや、と申しますと。
ひと月前あたりのこのエッセイもどきに、
「他人を羨んでいる暇も、恨んでいる暇もないよ」
みたいなことを書きましたが、やっぱり他人を羨んだり、恨んだり、それによって全く関係のない人間を巻き込みたくってしょうがない人間というのは、後を絶たないものなんですよね。
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正月からそんな苦言など聞きたくはないとは思うのですが、どうしても書かねばならないような気がして。
僕の一連のエッセイもどきを読んでくれている方々は、僕を『厳しいリアリスト』のように思われているかもしれませんが、
実際、根底にある僕自身は『冒険大好きロマンチスト』なんですよ。
だけど、やっぱり現実に向き合ってしまうとどうしても現実の荒波を感じて、それに対してどう対処するか、という本能が働いてしまう。
だから、こういうことを書いたり考えたりして客観的に自分を見つめなおしたりする時間が欲しくなる。
そんな正月が数十年に一度あったっていいじゃないですか。
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