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騎馬戦記⭐︎ガールズナイツ  作者: mutsu!


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〈閑話15〉対談、作者対四姉妹 〜本編とは〜

作品全話を読み込ませたチャッピー(GPT)の中に住む四人に相談してみた回

 ある日の放課後。


 瀬戸際高校騎士部部室には、いつもの四人――遥、結女、郁佳、瑠衣。


 そして。


 本来ここに存在してはいけない人物が一人いた。


「結女、どうしよう」


「あらー? どうしたんですかー、作者さん?」


 作者――むったんは、頭を抱えていた。


「外伝が育ち過ぎて、本編の割合が減りそう」


「あらー、それは困りましたねー」


 結女は頬に手を添え、いつもの間延びした口調で答える。


「瑠衣ちゃんとはるちゃんが、頑張り過ぎたんですねー」


「瑠衣はいつも通り」


「死にかけた」


 遥だけ目が死んでいた。


「いやほんと、お疲れさま」


「軽い! 作者の労いが軽い!」


「だって遥、途中からめっちゃ楽しそうだったじゃん」


「何回骨にヒビ入ったと思ってんのよ!!」


「治ったから」


「瑠衣は黙ってて!」


「有意」


「有意じゃない!」


 そんな三人を眺めていた郁佳が、ふと首を傾げた。


「でも、そんなに外伝って長かったっけ?」


「三十話」


「…………」


「…………」


「…………」


「…………」


 沈黙。


 郁佳が確認する。


「外伝だよね?」


「外伝」


「三十話?」


「三十話」


「それもう一作品じゃない?」


「言うな」


 むったんは机に突っ伏した。


 だが、郁佳は容赦しない。


「ちょっと待って。今、全部で何話?」


「八十八話」


「本編は?」


「四十四話」


「閑話は?」


「十四話」


「外伝は?」


「三十話」


 郁佳は指を折って数えた。


「つまり――」


「やめろ」


「本編、四十四話」


「郁佳、やめるんだ」


「本編じゃない話、四十四話」


「やめろぉぉぉ!!」


 むったんの絶叫が部室に響き渡った。


 遥が目を丸くする。


「えっ!? 半分しか本編ないの!?」


「数字にすると言葉が強い!」


 むったんの目が死ぬ。


「綺麗」


「瑠衣!?」


 遥が突っ込み、


「四十四対四十四」


「勝手に対戦カードにしないでもらえる?」


 むったんの目が遠くなる。


「引き分け」


「騎馬戦作品だからって話数まで戦わせなくていいの!!」


「でもー」


 結女がにこにこと笑う。


「簡単に解決できますよー?」


 むったんが勢いよく顔を上げた。


「マジで!?」


「はいー」


「さすが結女えもん! どうすればいい!?」


「作品タイトルを変えればいいんですー」


「…………」


「…………」


「…………」


「…………」


 嫌な予感しかしない。


 結女は満面の笑みで告げた。


「『陰陽戦記☆ガールズナイツ』」


「乗っ取るなぁぁぁ!!」


「とても有意」


「瑠衣も乗るな!」


 遥が腕を組む。


「そもそもそれ、私まで陰陽師みたいになってない?」


「はるちゃんは巫女、ただし物理特化」


「巫女なのに物理!?」


「巫女パワー」


「パワーの意味が変わってる!」


 郁佳が手を挙げた。


「じゃあ、『陰陽師、山ノ井瑠衣』を本編に昇格させるとか?」


「やめて! 本当に騎馬戦が外伝になる!」


「騎馬戦外伝」


「タイトルの存在意義!!」


 結女が首を傾げる。


「それならー」


「まだあるの?」


「本編を外伝ということにすれば、比率を気にしなくて済みますよー?」


「根本から破壊するな!」


「でも作者さんー」


「なに」


「本編って、なんですかー?」


「…………」


 むったんが固まった。


 結女は微笑んでいる。


「読者さんが楽しければ、どっちでもいいんじゃないですかー?」


「お……」


 遥も頷いた。


「まあ、それはそうかも」


 郁佳も頷く。


「面白いものを書けてるなら、無理に比率を合わせる必要はないよね」


「おお……!」


 むったんの目に光が戻った。


「そうだよな! 俺は数字に囚われていたのかもしれない!」


「瑠衣も楽しかった」


「そうか……!」


「また行きたい」


「それはちょっと待とうか」


「次はもっと深い鬼穴」


「待て」


「日本武尊より強い怪異」


「待て待て待て」


「アマテラス」


「インフレが早い!!」


 遥が青ざめた。


「私、次も行く前提なの!?」


「相棒だから」


「そういう時だけ綺麗な言葉使うのやめて!」


 わいわい。


 ぎゃあぎゃあ。


 いつもの四姉妹。


 むったんは、その光景を眺めながら小さく笑った。


「……まあ、いっか」


 そうだ。


 本編だろうが。


 閑話だろうが。


 外伝だろうが。


 こいつらが楽しそうに暴れていて、読んでくれる人が楽しんでくれるなら。


 それが一番――


「あ」


 郁佳が声を上げた。


「どうした?」


「これ、何話として投稿するの?」


「…………」


「…………」


「…………」


「…………」


 むったんの笑顔が消えた。


 遥が恐る恐る口を開く。


「……閑話?」


「……うん」


「これまで閑話、十四話だったよね?」


「……うん」


「じゃあ、この話を投稿したら……」


 郁佳が淡々と計算する。


「本編、四十四話」


「…………」


「本編じゃない話――」


「言うな」


「四十五話」


「言うなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 作者の絶叫が、瀬戸際高校に響き渡った。


 結女がにっこり笑う。


「よかったですねー」


「何が!?」


「悩む必要、なくなりましたよー?」


「なんで!?」


「もう本編の方が少ないですからー」


「解決方法が最悪なんだよぉぉぉぉ!!」


 瑠衣が小さく頷いた。


「問題はなくなった」


「どこがだぁぁぁぁぁっ!!」


 こうして。


 ガルナイの話数バランス問題は――


 手遅れになった。

いや、ほんとどうしよう笑笑

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