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「今日も天気が良いですね!!」


前を歩くレオンさんに後ろから声を掛ける。


「そ、そうか?どっちかというと不穏な天気だと思うぞ?」


「そう言われてみればそうですね。でも、スッゴい晴れやかだなぁ~!はっはっは!」


「なんかお前今日変だな?変なもんでも食ったか?」


そんな変なもんは食べてないけど、、、。

一生懸命隣で歩くマリアを見ると目が合って、マリアの頬が赤く染まる。

マリアを食べ、、。

おっと、表現が下品だった。

いかんいかん。


マリアを頂い、、。

これもちょっと下品か。


なんと言いますか、皆様。

朗報です。


一生使うことの無いと思っていた『チート』を使うことが出来たのです。


そう。

大きな胸僕のスキル『ラブホテル』の効果である。『ラブホテルに連れ込んでやることをやると能力アップ』という効果を得る事が出来たのです!!

そう!すなわち、やることをやったわけですよ!!

一生使う事は無いと神様にすら言われたこのスキル!

一生使うことの無いと思っていた僕のアレ!

使ってやった訳ですよ!


そりゃあテンションもおかしくなりますよ。

これで僕もすっかり大人なわけですから!

脱童貞なんですから!!


能力ですか?

もちろん上がりましたよ。

スーパー上がりました!


全ステイタスプラス100!

100ですよ?!


まぁ、100っていうか、気持ち的には1000かな?

いや、10000はあるかな!

だってマリア!マリアがいるんだよ!

もうこれだけで全然違うよ!!

絶対に負けられないっていうか、

俺がナンバーワンだ!


そんな感じ!!


おっ!

オーク発見!


「行ってきま~す!」


ぐっと踏み込むと、体が、『グイッ』っと進む!

オークは僕の存在に驚いて目を見開くが、

目を見開いたまま死ぬ。


全然僕の動きを把握出来てないんだろうな。

ワラワラとオークが出てくるが全然怖くない。

僕の動きを追えていないオークは、それでも剣を振るが、全然検討違いの所へ剣を振り下ろしている。

そんなオークを次々とほふる。


そしてオークを殺しながら、詠唱を始める、


『願う!拘束の剣を!

禍つ貫く光の剣を!

顕現せよ!』


光乃護封剣(プリズン)!』


そう唱えてマリアを襲おうとしていたオークの頭上に向けて左手を振り上げた、

するとオークを頭上に5本の光の剣が顕現する!


そして、オーク目掛けて左手を振り下ろすと!!


『『ザシュ!』』


そんな音がして光の剣がオーク達の体を貫く!!

しかし、この剣には殺傷能力は無い!

対象を動けなくする為の物だ。


「マリア~?これでオークは5分間ぐらいは動けないからその間に何とか殺せる?」


「はぁい!」


マリアが元気よく返事をした。

僕に襲いかかる、オーク達をを殺しながらマリアがオークの首をギコギコするのを観察する。

やっぱり『ウッドパペット』の義手と義足じゃあなかなか力が出ないみたいだな。


帰ったらマリアに新しい義手と義足を準備してあげた方が良いかな?そもそも今付けている義手と義足は慣れる為に付けているだけでこれでずっと行くわけじゃあないし。


「どうしたんだ?」


レオンさんが僕の近くに来て言った。


「ずいぶんと動きが良いじゃねぇか」


「えぇ、実はちょっと神様からもらった『チート』で変化かありまして」


「へぇ、良かったじゃねえか!」


「そうなんですよ」


そう雑談を交わしながらレオンさんも次々とオークを殺していく。

しかし、本当に多いな。

次々と沸いてくる。

でもこれだけで殺せばマリアのレベルもそこそこ上がるかな?

マリアの義手と義足も付け替えるならもっと魔力もMPも欲しい所だ。


マリアは僕の魔法に拘束されていたオーク達を殺して今はオークから一生懸命心臓の辺りにある魔石を取り出している。


またマリアに襲い掛かろうとしているオークがいるので、今度は、


光乃護封剣(プリズン)!』


詠唱破棄で唱える。

さっきは5本の剣が出現したけど、詠唱破棄したら出現したのは2本だった。

でも効果は上等。

2体のオークはの動きを把握しっかり止めている。


「へぇ。詠唱破棄か?」


「はい。効率は落ちますけどね」


お金に大分余裕があったので、使える奇蹟を増やしていた。

増やした奇蹟は、

『ハイヒール』と『キュア』と、今使った『プリズン』、そして『ライト』の6つ。

『プリズン』はさっき使った通り。

対象を拘束する事が出来る。

『キュア』は解毒で、

『ライト』は照明。

『ハイヒール』はヒールの上位バージョンだ。

本当はもっとたくさん使える奇蹟を増やしたいんだけど。

今通っている神殿の人がこれ以上知らなかった。

知らない以上教えることが出来なようで、僕の手持ちの奇蹟はこれでとりあえず打ち止め。


そうこうしているうちにマリアは自分の倒したオークから魔石を取りだし。

僕達は襲い掛かってきていたオークを殲滅させた。


「しかし、多いな。砦に着く前にこれじゃあこの先が思いやられるぞ?」


確かに。

50体以上は殺しただろうか。

ちょっとこのペースが続くのは辛い。


「砦まではあとどれぐらいで付きます?」


「あと3キロもねぇがな」


3キロか、

森の中を3キロって結構遠いんだよね。


「うそだろ?!」


後ろから声がして振り向くと冒険者のジーンがいた。

ジーンはマリア以外で初めて『エクストラヒール』を使った人で、ちなみに以前僕を『死体担ぎ』を嘲笑った連中の内の一人だ。

もちろん今はそんな事はしない。

僕の掛けた『エクストラヒール』が調子が良かったのが嬉しかったらしい。

手足を欠損してしまうと、この世界では神殿で、『エクストラヒール』を掛けて貰うのだが、その際に治った手足に痺れが残ったり、筋が突っ張る事があるのだそうだけど、僕が掛けた『エクストラヒール』だと、痺れや突っ張った感じが出なかったらしく喜ばれた。

でも、一番の理由は、

マリアに嫌われたく無いからだ、


「すげぇな!ヨウイチ!これだけのオークをもう殺しちまったのかよ!」


ジーンは倒れるオークを見て驚いている。


「フッフッフ。そうだろう。ご主人様は凄いのだ!!」


マリアがドヤ顔で言った。


「本当だな」


その言葉にマリアが喜ぶ。

ジーンは本当はそんなに僕の事を凄いなんて思っていないだろうけと、こう言っておけばマリアは機嫌が良いし、マリアに近付ける。

マリアを狙ってるジーンとしては僕を持ち上げて、何とかマリアに取り入りたいのだろうけど。


プププ、残念でした。


マリアは既に僕のものなのです!!

もちろん誰にも譲りません!


「しかし本隊が追い付くのを待ってくれりゃあいいのに、、、」


本隊が到着する前にオークを殲滅させたのには理由がある。

僕達が先導している本隊には僕のクラスメイト達がいるからだ。

僕ははっきり言ってクラスメイト達には会いたくない。

それに、クラスメイト達が自分達で直接魔物を殺さずに自分達のレベルを上げようと考えているのが気に入らない。

それにはレオンさんも同感らしく、僕の誘いに乗ってくれた。

ようは、『本隊の大分前を歩き、現れる魔物を速攻で殺して経験値を僕達だけで得てしまおう』っていう試みだ。


「でも、ヨウイチの同郷っぽい奴等は居なかったぞ?」


ジーンは言った。


「えっ?マジっすか?」


「そういやぁ、そうだな。俺も出発前にどんな奴等かみたんだけどよ。それっぽいのは居なかったぜ?」


レオンさんまでそう言った。

え?そうなの、じゃあ変な気は使わなくて良いのか?

それが本当なら正直言ってホッとする。


じゃあこんなに前を歩かなくても良いのか?


『じゃあ』と僕は言って本隊との距離を縮める事にした。


しかし、結果を先に言ってしまうとこれが失敗だった。

本隊と距離を取っておくべきだったのだ。

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