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マリアは泣いた。

きっと不安で一杯だったんだろうな。

手足の欠損が生まれつきで、『エクストラヒール』でも治せないって分かったら自分は僕に捨てられるかもって。

でも、不安だったのは僕も一緒だ。

とりあえず第一段階クリアーだ。

僕の顔を見て嫌な顔をしなかった。これだけで僕は大満足だ。


しかし、予想を遥かに上回る美人さんだな。

艶のある赤い髪の毛とそこから『ピョン』と出たシェパードみたいな耳。

大きな目と通った鼻筋。

プルンとしたはりのある脣。


しかし、これからだ。

これからどうしよ。

マリアの体がこのままだとすると、、、。

やっぱり『子連れ狼』的な?

手押し車を買って、そこにマリアに入って貰って、、、。


いや、『ラブホテル』の入り口が結構狭いんだよな。とても大人一人入る手押し車が入るとは思えない。


「『魔導義手』や『魔導義足』った案もあるは有るが、、、」


カーンティさんが言った。

なんだそれ?初耳だ。


「えっ?何ですかそれ、僕の中二病が再発するんですけど、、、」


「『自動人形(オートマータ)』を研究している変なドワーフがいる。そいつが研究費欲しさに、義手や義足を売ってる。ただ、高い上に、魔力とMPを原動力にしている。腕一本なら多分問題無いが、四肢全て義手と義足となるとな。MPをかなり喰うぞ?」


「やります!!やらせて下さい!!」


マリアが叫んだ。


「そんなに簡単じゃあ無い。そもそも凄く高い!ん?いや、高いが高くない」


カーンティさんが訳の分からない事を言う。


「どういう事ですか?」


「凄く高いが、今のヨウイチなら別に無理な金額でもないな」


そういう事か、、、。

マリアを見ると期待に満ちた顔で僕を見てくる。

マリアがやりたいなら僕が断る筈が無い。


「よし!じゃあマリア?頑張ってみようか?」


その時のマリアの笑顔は最高だった。





その日は僕はMPを使いきってしまったし。

『エクストラヒール』をマリアに使うといつ目的を果たしたし。

今後の行動を決めた所で、何となく全身の力が抜け、今日はここまでにしようかと、その場は解散になった。

人目の付かない場所に来て、僕のユニークスキル、

『ラブホテル』を発動する。

背中にマリアを背負っていつも通りに入室する。

とは言っても、いつもと違うのが、マリア。

マリアは手足こそ無いままだが、もう喋る事も出来るし、目も見える様になっている。


とりあえずいつも通りマリアをソファーに座らせるとマリアは、


「ヴー」


と言った。


「トイレだね?」


と僕が言うとマリアは顔を赤くして、


「あうっ!そ、そうです!」


と言った。

今までの習慣が抜けないんだろう。マリアが部屋に入ってからは『ヴー』と唸るのは『ダメ!』かトイレに行きたいサインだったが、今はもう喋れる。

もう唸る必要は無いのだが、唸るマリアに僕は思わす微笑む。

それから僕はいつも通りマリアの服を脱がす。

脱がして、冷たい便座のトイレにマリアを乗せて、

いつもの様に、排泄を促すように背中を擦ろうとして焦った!!

目の前にマリアの綺麗な顔が来る!


な!何やってんだ!俺は!


こんな綺麗な顔が女の子のトイレを介助?

俺はそつちの趣味は無い!!


いやいや、そうじゃなくて、良いのか?

ってかダメだろ!!


オロオロするがマリアは何も気にしていない。

キョロキョロとあっちこっちに目を向けている。

用をすますと簡単に拭き取り、


「じゃ、じゃあお風呂にはいろっかぁ?」


と僕が言うとマリアのは微笑みながら頷いた。

だよね、入るよね。マリアお風呂好きだもんね。

ラブホテルに入ってからは、いつもの流れと何一つ変わらないのだけど、僕の頭はパニックを起こしている!


マリアは期待に満ちた顔で僕を見る。

もちろん手と足が無いマリアが一人でお風呂に入れる訳が無い。

マリアの服を脱がして僕も服を脱ぐ。

マリアの豊かな胸が顕になって、しかもそのマリアを抱えてお風呂に連れていくということは、マリアの体が僕の体に密着するという事で、、、。


はい!

無理!無理ですよね?!

童貞の皆様、私を自分に置き換えて考えてください。

童貞で無い皆様、童貞だった時を思い出して下さい。

オッキしないと言えますすか?


言えませんよね?


むしろこれが正常です!


僕のアレはあっという間にオッキする。

しかし慌てる事は無い!

そうだ、大体今までマリアは目が見えなかったんだ!!これが普通だと教えれば良いじゃないか!


何食わぬ顔をしてマリアを円形の湯船の中に座らせてお湯を溜めながら今まで通りマリアの体を洗う事に、

まずは頭だ。

耳にお湯や泡が入らないように気を付けながら洗う。

この時、僕のアレがマリアの顔の目の前に行く事に成るわけだが、マリアは目に泡が入らないように目は閉じている。

大丈夫だ。

泡を流し、リンスをして、さっと流す。

そして体を洗う、、、。

体を洗う、、、。


もうダメだ、、、。

僕の理性は限界だよ。

今まではマリアの体は傷だらけだったから、あんまり気にして無かったんだけど、今は傷ひとつ無い綺麗な体をしていて、胸は最初に比べ大きくなっている。見た目で女の子の胸のサイズなんて分からないけど、大き目のお茶碗ぐらいは全然ある。

出来るだけ見ないようにしながら、全身を洗ってあげた。

全身を。


マリアを綺麗にしたあと、一回お湯を抜いて、泡の発生する粉末を入れてから再度湯船にお湯を溜め始める。

そして僕は今までに無くぐったりとしながら自分の自分の体を洗った。


マリアはキョロキョロと色んな物を見ていて特に僕のアレには興味を示さなかった。

ホッとしながら僕も湯船に浸かる。

溜まった泡のお陰でマリアの体も見えなくなったのもありがたい。やっと落ち着ける。


「そう言えば僕はマリアの事を勝手にマリアって呼んでるけど良かった?」


「はい!もちろんです!それに元の名前はもう思い出せませんし!」


おう。重いやつきた。


「それに、ありがとうございます。ご主人様の奴隷になれて本当に良かったです」


「なら良いんだけど。まぁ、そんな奴隷だなんて思わなくって良いからさ」


なんていうかご奉仕してるのはどちらかというと僕だし。


「それはいけません!私は、私は、手も足も無くって、なんの役にも立ちませんが、それでも、必ずご主人様のお役にたちますからどうか奴隷として」


マリアにはマリアの教示の様なものがあるようだ。


「そっか、じゃあこれからも宜しくね?」


「はい!」


マリアは元気良くそう言った。

それからマリアの事を色々聞こうと思ったのだけと、ほとんど分からなかった。かなり小さい時に家族を失ったからだ。

住んでいた場所も、方向も何も分からないらしい。


その代わり僕の事をいろいろな喋った。

マリアは喜んで聞いてくれた。

いつもより長くお風呂に浸かった後、のぼせながらもマリアの体を拭いて乾かす。

もちろんあちらはスタンディングオベーションだが、顔は賢者を装う。

それからマリアにバスローブを着せるとやっと落ち着いた。

童貞には刺激が強すぎるぜ!


「カップラーメンで良い?」


「はい!」


マリアの大好きなカップラーメンは本当に何処にでもある醤油味の物だ。

正直僕なら三つは食べられる、というか、一つじゃあ絶対に足りない。


「こんなちょっとでいつも足りてるの?」


マリアは少し考える様な顔をして、


「えっとぉ。全然多いですよぉ?何も食べられない時も一杯在りましたし」


おう、またもや重いやつがきてしまう、、、。


「そっ、そっか。でも、マリアはカップラーメン好きよね?美味しい?」


食料添加物なんてこっちの世界にはあるまい。


「あっ、あう。は、はい」


マリアが少し吃りながら言った。

3分経つと、蓋を全て廻り箸を突っ込んで混ぜる。

そしていつもの様に冷ましながらマリアの口元へ運ぶ。

ゆっくりと唇を広げるマリアを見ると何だか恥ずかしくて、自分が赤くなっているのが分かった。

マリアも少し恥ずかしそうにしている。

前は本当に介護って感じだったけど、今は何だか熱々の(表現古い)カップルみたいだった。


モジモジするマリアにご飯を上げて自分も冷凍のピラフを電子レンジで温めて食べる。

僕が食べてるとマリアが僕の顔をチラチラ見てくるの分かる。


やっぱり僕の顔は微妙かな。

僕の顔はマイナス方面で自信がある。


「僕の顔は変かな?気になる?」


ピラフをパクパクしながら聞く。


「そ、そんな!変じゃ無いです!カッコいいです!!」


ん?

カッコいい?

何だ、幻聴か、、、。

僕の顔がカッコいいなんてそんな事思う筈が無い。


「もう、参っちゃうよ。レオンさんは初めて有ったとき、僕を魔物と間違えて襲ったんだよ」


「そんな!ひどい!こんなにカッコいいのに!!」


ん?

また僕をカッコいいと言った?

幻聴じゃあ無い?

あぁ、何だ、ただのお世辞か、、、。


「あはは、ありがとう、お世辞でも言われると嬉しいもんなんだな」


「そんな!!そんな事ありません!!ご主人様はカッコいいです!!」


それこそ、そんな。

あり得ないだろう。僕がカッコいいだなんて。そりゃ無い。

そう思ったのだが、その後マリアの話した内容を聞くとあながち嘘には聞こえなかった。


実はマリアは以前にも『エクストラヒール』を掛けてもらった事があったらしい。

その時にマリアに『エクストラヒール』を掛けた男は、恩を感じたマリアがエクストラヒールを使った男に尽くすと期待した。

尽くしてくれると期待した。

でも生まれつき手と足が無かったマリアは腕と足の欠損は治らず、それが分かったその男にかなり嫌な思いをさせられたらしい。

そしてその男はマリア話に依ると、僕基準にはなるが、

かなりイケメンだった様だ。


んで、どうなったのかと言うと、

イケメンが極悪人に見え。

僕の様な悪人面がマリアにはイケメンに見える様だ。


そんなまさか、


そう思いマリアをじっと見ると、マリアは頬を少し赤く染めて僕から視線を反らした。

そして恥ずかしそうにモジモジしている、、、。


美醜の価値観が逆転している?


そんな、バカな、、、。

じゃあ、じゃあ。


僕のユニークスキル『ラブホテル』の効果を得る事が出来るのか?


『ゴクリ』と思わず生唾を飲み込む。


僕のユニークスキル『ラブホテル』は女の子を連れ込んで、やることをやると僕の能力が上がるという効果があるのだが、いくつか制約があった。


一つ目は相手の合意。

無理矢理ってのはダメ。


二つ目は相手が素人であること。

プロの方にラブホテルに出張してもらうのはNG。


三つ目は一回こっきり。

同じ相手と何度やっても意味は無い。


マリアはプロじゃあ無いし、エッチも(経験の有無は分からないが)僕としたことが無い。

そのぉ。

マリアは僕の奴隷だし。

僕に好意も持ってくれているみたいだし。


行けるのか?


なんて考えてたら、興味深そうに部屋の中を見ていたマリアがテレビを指差して、


「あれは何ですか?」


と聞いてきた。


「テレビっていって。動画が見えるんだ」


「ドウガ?ドウガって?」


「動く絵だよ。スッゴく精巧なね。あと音声も出る、このリモコンで、、、」


そう言ってから自分の失敗に気付いた。

このテレビで見える動画はAV一択だからだ。


「うん!でも見えないけどね!あと、絶対にこのリモコンは触っちゃあダメ!ダメだからね!うん!そうだ、ごめんごめん見えないんだった、いやぁ残念残念!」


手をパタパタと振って言う。


「そ?そうなんですか?」


「そうなんだよ!うん!見えないんだった。見えないから、このリモコンには触らない様にね!」


何とか誤魔化すと、マリアをは『はぁ』と言いながら何とか納得してくれたようだ。


「良し!寝よう!」


少し早いが、なんか色々突っ込まれても困るからな、こんな時は寝てしまうに限る。


「ではぁ、はい。寝ますか」


それからマリアを抱っこしてベットに寝かせると次の問題が浮上した。

一緒に寝るのか?

一緒に寝て良いのか?

枕に後頭部を埋めながらマリアはポジションを気にしてる。

マリアが体を動かしたから、バスローブがずれ胸の谷間がしっかり見えるがそっちは全然気にしていない。

どうしようかとマリアを見てると、


「早く一緒に寝ませんかぁ?あっ!また一人でソファーで寝たら私怒るんですからね!」


釘を刺されてしまった。

一人で寝るのはダメらしい。

では、、、。


明かりを消してベットに潜り込む。

するといつもの様に僕にすり寄って、

マリアの体の柔らかい感触が体に伝わる!

それだけならまだ我慢出来るのだが!!

マリアは僕の頬を啄んでくる!

これはマリアの愛情表現なのか?

マリアの柔らかい唇の感触が頬に!!


これはチューをして欲しいのサインなのか?!チューのおねだりなのか!!

童貞の僕にはどうしたら良いか全く分からない!!


ダメだ!

当たり前だか僕はオッキしてしまう!

いかん!

煩悩退散!煩悩退散!


『おおぉぉぉ!』


祈りながら理性を必死で維持する!

襲いたくなる気持ちを必死で堪えていたら、


『すー、すー』


とマリアから寝息が聞こえた。

結構寝付きは良いんだよね。


マリアの顔を見る。

部屋の中は明かりを消しても、電源など、どうしても消しきれない光源があってぼんやりとマリアの顔が見える。

可愛い顔をしている。

まさか、こんな可愛い女の子が僕をカッコいいなんて、、。

マリアの顔を見てるだけで、自分の脈拍が早くなっていくのを感じる。

ダメだな。

このまま寝れる気がしない。

有料の冷蔵庫からウイスキーを取り出してイッキ飲みして無理矢理寝た。



『がー、がー』と鳴る大きなイビキで目を覚ました。

ご主人様は疲れが溜まっている時にイビキをかくことが多く有った。

私はご主人様のイビキで起きても全然不愉快には思わない。

むしろ寝ているご主人様に沢山ちょっかい出せるし、今は目も見えるようになったから、ご主人様をゆっくり観察する事が出来る。


『へへへ』


ご主人様のお顔を口で摘まむ。

頬だったり、鼻だったり、首だったり。

ご主人様の口も啄みたいんだけど、此処だけはなんだか恥ずかしくって、、、。


へへ。


好き。

好き、大好き!


優しくてカッコいい私のご主人様。

私の鼻をご主人様の首に近付けて匂いを一杯嗅ぐ。

するとご主人様の匂いが私の中に入ってくる!


『あぁ!』


凄く良い臭い!

ご主人様にくっついてご主人様の匂いを嗅いでいると、ふと、ご主人様が先ほどリモコンと呼んでいた物が視界に入った。

これを使えば、『ドウガ』なるものが見えるらしかった。

是非見てみたいのだけど、今は見れないらしかった。


でも、


見れないって事は別にこのリモコンを弄ってみても良いんじゃあ無いだろうか。

どうせ動かせないんだら。


ズリズリと、移動してリモコンの近くに行く。

そわして、沢山付いているボタンを舌を使っていくつか押してみた。

反応が無いなって思いながら、大きく赤いボタンを押してみると、、、。


テレビから光が溢れだす!!


『な!なんじゃこりゃあ!!』

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