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マリアを背負ったまま森を駆ける。


なかなか居ないな。


ゴブリンや、ゴブリンキングには会えるんだけど、オークにはなかなか会えなかった。

さっさとオークを倒して稼ぎたいんだけどな。

なんせマリアを治すには金貨を百枚稼がなきゃいけなかった。

単に神殿で『エクストラヒール』を唱えてもらうなら金貨二枚で良いんだけど、マリアがそれを嫌がった。

どうやら僕に治して欲しいらしい。

そして、僕が神殿で『エクストラヒール』を教えて貰うには神殿にそれだけの金額を納めなければ駄目だと言われていた。

早く治してあげたいんだけどな、

マリアも早く治れば自分であれこれ出来め楽だろうに。


後ろのマリアの様子を伺うと、それに気付いたのか頭を擦り付けてきた。

甘えてるのだろう。


と、その時、


『ブモモモ!』


と大きな声がした。

オークだ、声を上げてくれるなんて助かる。

(キジ)も鳴かねば撃たれまい。

だっけ?

まぁ、なんでもいいや。

お金をゲットするために、声の方へと剣を抜きながら歩き出す。

現れたオークは僕より体が大きい(鼻の大きさは僕と変わらないが)。とは言っても、ゴブリンキングと同じぐらいか。

戦い慣れないサイズではないし、相手は三体なんの問題も無い。

ダッシュで近付いて、

なけなしのMPを使って、


一閃(イッセン)!』


一体のオークの体が上下に分かれる。

次に別のオークが僕に向けて降り下ろされる、

その剣を回避しながら降り下ろされた腕を切り落とした。

オークの腕から血が飛び出る。

その血を避けるように動き、

止めを刺した。

最後のオークは逃げる事なく、僕の前に立つ。

ゴブリンに比べて、オークは逃げる事が少なかった。

そして、定番のゴブリンホイホイ(ただのフェイントを交えた攻撃)。

あっさりとオークは動かなくなった。


うん。

チョロいな。


全然危なげ無い。

腰に下げたポーションも使う機会はなさそうだ。

オークの死体にダガーを突き立て魔石を取り出す。

取れる魔石はもちろん中サイズだ。

オークの牙も回収してポーチに入れる。

三体のオークから魔石と牙をそれぞれ回収して、


「ふう」


と一息ついた。


「よし!まだまだ頑張るぞ!」


背中のマリアに話し掛けた。




そこそこのオークを倒して、でも、ポーチにももう少し余裕があるからもう一頑張りかな?

そう思っていたら、


「ヴー」


マリアが背中で唸り声を上げた。

『ダメ!』

のサインだ。

疲れたか、トイレに行きたいかどっちかだ。


ちょっと早いけど良いかな。

スキル『ラブホテル』を発動する。

左手に現れたドアノブを回して、現れた扉を開き、

異空間へと入る。

そのラブホテルの中はいつもと変わらない。

良く分からないリラクゼーション系の音楽が流れてる。

クローゼットを開けて唯一の荷物であるポーチをその中に放り込んだ。


冒険者をやっていて一番困るのが荷物の管理なのだそうで、

レオンさんも荷物の管理には頭を抱えたと言っていた。

貴重品は盗まれない為に持ち歩くのが常識なのだけど、戦闘に貴重品を持って歩くと結局戦闘に支障をきたす。

それで、貴重品を預けてしまって、その貴重品を預け先で盗まれて、折角の稼ぎを奪われるのが冒険者あるあるだと言っていた。

僕も最初は頭を悩ませたのだが、

これをクリアーしたのが、スキル『ラブホテル』のクローゼットだ。

最初、ラブホテルにアイテムを置いたままラブホテルを退出すると、忘れ物として処分される事になっていたのだけど、

スキル『ラブホテル』の『常連様特別待遇!』で、クローゼットの中に置いたものはそのまま置いておいてくれる事になったのだ。

このスキル『ラブホテル』は使えば使うほどこのラブホテルを特別待遇で使用出来る様になっていて。

この厚待遇は10回使った所で使える様になった。

ちなみにこのラブホテルを100回使うと、このクローゼットと指定のアイテムポーチを繋げる事が出来るらしい。

ラブホテルの外に居て、そこからこのクローゼットに手を入れられるなんて!


それって『四次元ポ◯ット』じゃん!!


異世界の必須アイテムだよ!!

テンションは上がるがまだまだ100回には達しない。

現在の使用回数を頭で数えながらマリアをベットに下ろす。

マリアは腕と足を動かして伸びてるようだ。

僕はレオンさんから貰った装備を脱いで、

そこら辺に転がす。

どのみち整備するからね。


そのまま真っ裸になると、

マリアの服も脱がす。


「トイレ行こっか?」


と聞くとマリアは頷いた。

マリアには介護が必要だ。

トイレの便器に座らせると排泄を促す様に背中をさする。

時間をかけて排泄し終わると。

簡単に拭いてそのままお風呂へ直行。


マリアを抱えたまま湯船の蛇口を開くとお湯が溜まりだす。

マリアを浴槽にもたれ掛からせて、

シャンプーやリンス、ボディーソープを持ってくる。

お湯が溜まり始める湯船の中でマリアの体を洗い始めた。

マリアは名前の通り女の子で、多分獣人だ。

切られてて無いけど、多分耳だった所が人間より上にある。

それに、多分尻尾が有っただろう場所が他より少し毛深い。

あとは女の子の証として、男の象徴が無い。

そんなマリアの体を洗っているのだけど、


実は最近悩みがある。

マリアの栄養不足が解消され、髪の毛がバサバサした感じじゃあ無くなってきて、

肌の色が良くなって、

ガリガリだった体に張が出て来たのだけど、

胸が大きくなってきたのだ。

前はあばら骨が浮き出ていたのに、

そこには脂肪の塊が、、、。


はい、ここで問題です。

流石にアレはおっきしないが、目のやり場に困るのだ。

マリアは体と心に傷を負った女の子です。

体のそこらじゅうに、火傷の跡や、切り傷の痕があって、

でも、無反応で行けると思います?


否!


否なんですよ。

童貞とは悲しいものですねぇ~。

とは誰の歌でしたでしょうか?


でもまぁマリアは目が見えないし、僕のアレはおっきくなっている分けでは無いので、先端のポッチをチラ見しながら、

マリアの体を隅々までしっかり洗う。

すっかり変態になっている僕には気付かないんだろうな、マリアの頬の筋肉が上がっている。

嬉しいんだろう。


それから一回お湯を捨ててもう一度お湯を張る。

ゆっくりと二人でお湯に浸かった。

僕は会話が得意な方じゃ無いからほぼ無言で浸かってるけど、マリアも嬉しそうに腕をパシャパシャパさせていた。


「そろそろ上がろうか?」


僕がそう言うとマリアは腕を上げて抱っこのポーズ。

抱き上げたマリアの体を拭いてドライヤーを掛けてやり、 服を着せて、ソファーにもたれ掛からせる。

マリアの大好物のカップラーメンを食べさせながら、僕はポテトチップスとピラフを食べた。

僕はそれから装備の手入れを終わらせて、

マリアと一緒にベットに潜り込む。


本当はマリアと別に寝た方が良いんだろうけど。

そうした時は焦った。

僕はマリアを寝かしつけた後、ソファーに寝てたんだけど、朝起きたらソファーの下でマリアは寝ていたのだ。

そして、マリアが起きると、

『ヴー!ヴー!』

とメチャメチャ怒ってたし。

それから同じベットで寝るようにしていた。


でも、此処でも悩みが、

マリアは器用にモゾモゾと僕の方へと移動してくるのだ。

離れようとすると怒るし、

マリアのしたいようにさせている。

そして今日もマリアは僕の頬を啄んだり、

頭を擦り付けたりして眠りについた。

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