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8.長い旅路

ぐへっ。


恐怖体験に加えて雑に落とされるってなんだよ。もう絶対この移動方法はしたくないな。ってか道はどこだよ。

「ファシアここのどこが道なの?全然まだ森の中で、せいぜい道って言ってもけもの道って言う感じじゃない。」


「まあ、そりゃそうだろう。魔物が通る道だからな。それとも街のほうまで空の旅をしたかったのか?しかも降りるときに絶対注目されてめんどくさくなることはわかりきってるんだぞ。」


「それ聞くと、ここでよかったんだとは思うけど、ここまで空の旅をしてくる必要はなかったんじゃないか?」


「いや、歩いてたらどのくらいかかるか分かったものじゃないし、久しぶりの人の町なんだから早く行きたいじゃないか。」


いやこれ、私よりもファシアのほうが町に行きたいんじゃないか?まあいいか。とりあえず歩いていくか。

「そういえば、町で気をつけなきゃいけないことってある?当たり前みたいなことでもいいから一応教えてくれない?」


「わかった。町に入るときに入国税がかかっておかねがとられる。あとめちゃくちゃめんどくさい手続きがあるよ。冒険者ギルド証や商業ギルド証を持ってると無料になる国もあるんだぜ。ちなみに、冒険者ギルド証は僕も持ってるよ。」


「え、鳥なのに持てるの?」


「いや、さすがに幻形使って姿をうまく人間にしてるよ。」


「へー。幻形って便利だな。サイズ変えられるだけじゃないんだ。」


「まあ、人間の姿になれるようになるのにはかなりの時間かかって一筋縄じゃいかなかったね。まあそのおかげで人間のあれこれを使えるんだけどね。おっと、ずいぶん話題がずれちゃたね。えっと、あとは人を鑑定しちゃダメっていうか魔法は基本使っちゃいけないね。魔法で建物を吹き飛ばしちゃったら怒られたんだよね。偉い人には逆らうなってことと、犯罪行為はしちゃダメって言われたな。」


これはあんまり参考にならないのも多いかもなあ。そういえば「言われた」って、誰に言われたんだろう。町にいる兵士とかかな。冒険者ギルドの人かな。まあとりあえずは気にしなくてもいいか。

「それにしても、よく建物壊して怒られるだけで済んだね。普通ならもっとひどいことになってたんじゃ?」


「え、そうか?まあ、いろいろ吹き飛ばすと証拠がなくなるからな。その証拠を吹き飛ばしてたらもっと怒られてたのかもな。さすがに魔法の強さとか調節はしたけどな。」


「証拠ってどゆこと?」

吹き飛ばした証拠?いや、意味わからないなあ。


「盗賊団の屋敷だよ。冒険者ギルドの依頼で最終的にそこにたどり着いたんだ。」


それで、吹き飛ばすのはなかなか、、、

まあ無事に生きてるしいいか。この感じだと指名手配とかにはなってなさそうだからね。




          ◆◆◆




「ねえ、ずいぶん歩いてる気がするんだけど気のせい?」


「そうか?まだ6か月程度だからそんな立ってないと思うよ。あと3か月程度で町に着くと思うよ。」


6か月もたってるじゃねーか。あと3か月もあるのか。まあ、この6か月の間毎日魔物を狩って食べてたおかげか剣術の技術は上がったけどね。あのドミナントスライムのような強敵には出会わなかったからいろいろ試せたんだよね。質も重要だけど、トライ&エラーの場合はやっぱり数をこなすほうがいいね。


「そういえば、町に何しに行くんだ?」


「あー、そういえば言ってなかったね。とりあえず教会に行って祈りをささげて神様に会って信託の内容について詳しく聞こうかなって。まだ、やる内容しか聞いてなくてやり方とかも全くわかってない状況なんだよね。」


「へー、そうなのか。いつまでとか期限はあるのか?」


「いや、それまでも聞かされてないんだよね。まあ、あんまり内容を教えてもらってないし、教会にきてと言われてるようなもんだし、あと、あの称号があるから期限がすぐなことはないだろうけど。」

そう、この創造神の使徒という称号はやばい代物だったのだ。その鑑定結果がこれだ。


創造神の使徒

創造神の使徒である証。信託を受けることができ、教会で祈りをささげることで神域に行くことができる。また、不老になる。この世界の言語を使うことができるようになる。


いやー、いつ見てもやばいね。しかも、あの特性たちのおかげでダメージも受けないし。まあそのせいで魔法が使えなのは残念だけど。




          ◆◆◆




「人がいるぞ。そろそろ冒険者にも合う可能性があるなあ。よし、幻影を使って人間の姿になるからよろしくな。」


「お、おう。」


「うん?どうしたの?」


「いや、何でもない」

いやいやファシアの人間姿めちゃくちゃっかっこいいんだけど。普通に王子様だとか言われても服装が違えば納得できる感じなんだけど。なんだろう、なんか負けた気分。


「あ、そういえば、従魔の僕とは念話が使えるはずだよ。何かあったら話しかけるから、そっちも何かあったらよろしくね。」

(ちなみに頭の中で意識して語り掛けるとできるはずだよ)


(おー、なるほどこんな感じか。便利だね。)


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