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蕎麦の花 高嶺(たかね)ルビー

 10月の中旬に、紅葉が終わって枯れ葉色になった中央アルプスの木曽駒ケ岳・宝剣岳を撮影に、千畳敷カールまで行ったことがあります。

 早朝に日の出前に出発し、駒ヶ根の千畳敷カール~伊那路~権兵衛トンネル~木曽路~キビオ峠と巡って行く、チョット強行軍となる日帰りの撮影旅行です。


 全く取得していなかった有給休暇を、本当に久々に取得し、平日に出かけたのですよ。


 紅葉シーズンも終了し、観光客も登山客も少なくなってきた木曽駒ケ岳、今回も私は登山はしませんよ、行くのは千畳敷カールの範囲内だけです。


 その前に、南アルプス側を眺めると、雲海の向こうに富士山が観えていたので、取り敢えず写しておきます。


挿絵(By みてみん)


 千畳敷カールの散策だけなら、1周1時間もかからずに巡ることが可能なんです。


 紅葉が終わって枯れ葉色になった木曽駒ケ岳・宝剣岳を、千畳敷カールでの撮影ですが、初冠雪前ですし、やはり紅葉黄葉のときのような華やかさはありません。


挿絵(By みてみん)


 紅葉黄葉は、ロープウェイのしらび平駅近辺が綺麗な状態でしたから、待ち時間があれば、しらび平駅周辺の整備された散策路を歩いて、滝が観える場所まで行くのも好いですよ。


 千畳敷カールでの撮影を終了すると、駒ヶ根の駐車場まで戻り、伊那路を走って、今回は権兵衛トンネルを通り抜けて、木曽路を目指します。


 権兵衛トンネルが開通する前は、権兵衛街道という、すれ違いも困難な、大型車なんかが走って来るとドキッてする、どうやってすれ違おうかと悩むんですよ。


 場合によっては、曲がりくねった細い道をひたすらバックして、退避所まで戻るのですからね。


 そんな走るのがイヤになるレベルの、細いグネグネの峠道でしたから、便利になったものです。


 たぶん今、権兵衛街道の峠道を走れって言われたら、絶対に断ると思いますね。


 権兵衛トンネルを目指す道すがら、伊那路で『赤い花の咲く畑』を発見しました。


 それは蕎麦畑、ちょうど赤い花の蕎麦が満開でしたよ。


 ラッキーとばかりに、山を背景に紅い蕎麦の花を、さっそく撮影しました。


挿絵(By みてみん)


 1987年に、ヒマラヤの標高3800mのところから持ち帰られたという赤い花の蕎麦は、その後品種改良され『高嶺たかねルビー』と名付けられたそうです。


 ざる蕎麦になってしまえば見た目は一緒ですが、普通の白い花の蕎麦よりも、コシが強く、風味も濃いとのことですよ。


 今は上伊那郡箕輪町、長野自動車道伊北インターチェンジから南西方向に走って行くと、『赤そばの里』があるので、10月中旬に、そちらを目指すと好いでしょう。


 木曽路に入ると、キビオ峠に行く前に、取り敢えず蕎麦屋さんに入って『蕎麦』と『馬刺し』を食べます。


 売り切りゴメンな蕎麦屋さんばかりなので、夕方何時まで営業しているか判らないし、キビオ峠での撮影後だと、確実に店は閉まっていますからね~


 夕暮れ時に、キビオ峠で手前にコスモスを入れて御嶽山を撮影します。


 しかしストロボを持って来て無いので、コスモスが黒く潰れてしまい、綺麗に撮影出来ない・・・


 コンパクトデジタルカメラならばストロボが付いているからと、ハンドバックから取り出し、キビオ峠でもなんとか無事に撮影が出来ました。


挿絵(By みてみん)

 備えあれば患いなし、こんなこともあろうかと・・・で、コンパクトデジタルカメラを持って行っていてホント良かったです。

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