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富士山・桜・五重塔

 富士山・桜・五重塔と日本を代表する景色が揃った、世界的にも有名になった新倉山浅間公園が、まだ今ほど異常なほどの人数が訪れて込み合わなかった頃に、写真撮影に行った時のお話です。

 新倉山浅間公園は富士山の北側のふもと、山梨県富士吉田市の新倉山あらくらやま中腹にあります。


 公園からは、眼下に広がる富士吉田市の街並みと、すそ野を大きく広げた雄大な富士山の姿を一望することができるのですよ。


 新倉山浅間公園内には600本を超える桜の木があり、桜の名所としても知られています。


 また公園内には、忠霊塔と呼ばれる五重塔があり、五重塔と桜越しに富士山が一望できるその景色は、日本を象徴する風景として、広く海外にも知られ、国内外から多くの観光客が訪れています。


 今では五重塔の北側の崖に、展望デッキが設置されていますが、私が撮影に行った当時は、まだ未整備の崖となっていました。


 崖には樹木も多数植わっていることもあり、チョットばかり危険な急傾斜地の中で視界が開けた限られた場所で写真撮影をしないと、『富士山』・『桜』・『五重塔』の三拍子を構図に収めた写真が写せない状況でした。


 今の展望デッキは慢性的に大混雑しているので、飲食も三脚等も禁止で、時間制限の入れ替え制となっているようですね。


 当時は、日の出前から未整備の狭い崖一面に三脚が並び、桜に綺麗に日が当たるまで、何時間もシャッターチャンスを待っていて、殆ど誰も移動しないで留まったままだったのです。


 狭い未整備の崖の急傾斜地だけは、移動も困難なほどの大変な混雑となっており、後から観光で来た人達が「遠路はるばる来たのに、富士山・桜・五重塔を一番綺麗な場所で観ることが出来ないぃ~」と、残念がり問題にもなっていました。


 そんな大混雑の狭い崖の急傾斜地に7時30分頃にやっと到着したのですから、確実に遅すぎでしたね。


 狭い崖の急傾斜地の近くで、富士山と桜だけの構図で写真撮影をしながら、1時間以上待ちましたが、殆ど誰も移動しないのですよ。


 9時前になってやっと、少しずつ移動する人が出始めたので、五重塔の前に中途半端に松の枝が写り込んでしまう場所ではありましたが、早速空いたスペースに入りました。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 早速、急いで写真撮影をして、まだ待っている方達に場所を譲りました。


 慌てて撮影したためか、結果、縦位置の撮影では、富士山が水平ではなく少し傾いてしまっての撮影になっていました・・・


 富士山と桜だけの構図の場所だと、余裕で写真撮影が出来るのです。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)


 でも、『富士山』・『桜』・『五重塔』の三拍子が揃って写真撮影出来てしまう場所が目の前にあるのだから、やはり物足りないのでしょうね。


 富士山が世界遺産に登録されたこともあり、今では公園内も彼方此方整備されているようです。


 五重塔も景観を意識して、ある程度は綺麗にお色直しされ始めているようで、嬉しい限りです。


 近況ノートの写真のとおり、当時は五重塔の外側に梯子は付いているし、屋根も梯子から発生した赤錆で汚れています。


 避雷針の配線も結構目立つなど、あまり景観を意識した整備がされていなかったんですよ。


 五重塔の前に中途半端に松の枝が写り込まないように、狭い崖の少し違う位置でも写真撮影してみようかと思い、今写真撮影している方々が写真を写し終えるまで、少し待つことにしました。


 しかし、9時20分を過ぎる頃になると、富士山の周囲に薄雲が出始めて、10時前には殆ど青空が見えなくなってしまいました。

 結局、この日はこれ以上はムリと写真撮影を諦めて撤収、昼食を朝霧高原の『もちや』で食べて、お土産に『草大福』を買って、帰宅することにしました。



 他の作品の宣伝です。


 この『撮影旅行よもやま話集』以外にも、『日常生活よもやま話集』連載中や『 閃光 衝撃 轟音 の記憶 』完結済みが【小説家になろう】内に投稿してありますので、気が向いたら読んでみてね~

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