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一通り説明を終えると、終始黙っていた葉月が一歩踏み出した。
「それでは皆さん、対魔法使い戦のお勉強をしましょうか」
かしゃんと、一点式吊帯で吊るされた突撃銃が胸のポーチに当たって音を立てた。
今の葉月は、いつものたすきがけで袖をまとめた和装の上にボディーアーマーを着込んでいる。胸の位置には突撃銃の予備弾倉が六つあり、後ろ腰には空になった弾倉を入れる返しの付いた口の大きいポーチがある。その右隣には自動拳銃がひとつと、左隣には拳銃の予備弾倉が二つ。背中には長いアンテナの付いた無線機があり、頭にはヘッドセットと防弾ゴーグルまで装備されている。そして輪になった吊帯を肩掛けカバンのように斜めにかけて、銃身を短縮した突撃銃が吊るされている。各種機器が取り付けられているせいで、原型よりも大分大きく見えた。一見して魔法とは縁遠い、この世界の戦争屋の格好だ。
「ヴィエダーさんも知らない、この世界の簡易魔術師です」
首をかしげる四人は、とりあえず魔装具を装備した。
「この世界の魔法使いの起源は、もともとアルマニアでも迫害された弱い魔法使いだったそうです。ご先祖たちはそれでもとても強いアルマニア軍と戦わなければならず、試行錯誤の末にこういったこの世界の武器を取り入れた新たな形に進歩していきました。見た目はただの兵隊ですが、これでも列記とした対魔法使いの格好なんですよ」
そう説明されれば、たしかに薫も高射砲に軍服という、魔法使いと縁遠い格好をしている。
それにゆかもロケットブースターという機械で物理的な加速をして、魔法はあくまで補助としてしか使っていない。
そう考えれば美鈴とシャルロットの二人をアルマニア式の古典とし、ゆかはアルマニア式現代魔法となり、薫と葉月はこの世界独自の魔法使いといえるだろう。
「ちなみに魔法機械を使って戦う魔法使いを混成魔術師と言いまして、お二方はこちらですね。わたくしのように最初から機械を使い、そこに魔法を込めて使うタイプを機械化魔術師と呼んだりします」
楽しそうに笑いながら、突撃銃を操作して、初弾を装填した。




