9話 ミリーナの作戦
「村か町についたら嬉しいなぁ~って思ってたけどまさかいきなり王都につけるなんてね!この分だとさっくと世界の衝突のことについて知っている人に会えれそうね。」
ここは王都フェンデーラと呼ばれ人間国家最大の人口を誇り、
日々多くの商人や冒険者が出入りしているそうだ。
中心部には王族がいる城がありその周りを囲むように貴族の屋敷がある。
おもな建物として城を軸とし北には冒険者ギルド、南には王都フェンデーラ学園、そして東と西は主に住宅街となっている。
「リン、やっぱ衝突のことを知ってそうな人って王族とかの偉い人物や魔王みたいに強い奴かしらね?」
「おそらくはそうでしょうね、どうします?城にでも突撃してみますか?」
「それもいいけどそれは最終手段よリン、良くない印象を与えると聞き出せる情報も聞けれなくなるかもしれないからね。ということでしばらくはここに通うわ!それにうまくいけば王族と繋がれる可能性もありますし。」
そう言いながら冒険者ギルドの前にやってきた。
「冒険者ギルドですか、ここでどうやって王族との繋がりを作る気ですか?」
「私たちのようなよそ者が王族と繋がるためには、こいつら利用できるなって思わす必要があるの!で王族の目に入るためにはある程度有名になる必要がある、そこでランク制度という分かりやすい指標をもうけている冒険者ギルドはそれに最適ということよ!最速でランクをあげて王族との繋がりを持つわよ。」
ミリーナは冒険者ギルドの扉を開け中に入った。
扉を開けるとミリーナはリンに聞こえるくらいの声の大きさで
「ねぇリン、前の世界でもそうだったようにこういう所は私たちみたいな女の子に必要以上に絡んでくる連中がたくさんいるわ。」
リンはミリーナの言いたいことが分かったのか、
「分かりましたミリーナ、最初が肝心ですからね舐められないように全力で威圧しますね。」
「いえリンその必要はないわ、むしろ全力でか弱い女の子のフリをするのよ。これも最速でランクを上げるうちの作戦の1つだから頑張りますよ。」
リンは自分が思ったことと反対のことを言われ不思議に思いながらも
「??分かりました、ミリーナには何か作戦があるようですね。」
そして今度は周りに聞こえるような声で
「リン、大丈夫よ。怖くてもお母さんのために頑張りましょ・・・・」
「そうね・・・お母さんの病気を治すためにはお金が必要ですもんね・・・・」
2人は周りの冒険者の威圧に怯え足取りもままならない(ような演技をし)ながらも受付に行き、
「あの、私たち冒険者登録したいんですけどここでできますでしょうか・・・・・」
ミリーナは声を震わせながら言った。
「はい、できますよここの紙にご自身のお名前を・・・」
受付のお姉さんが冒険者になるための説明をしてると、
「おい、まさかお前らみたいなガキが冒険者になろうとしているのか?お前ら聞いたかこのガキどもが冒険者になるってよ、冒険者も舐められたもんだよな!お前らみたいなガキが金を得たいなら性癖が歪んでいる貴族連中ののところにでも体を売りに行くんだな。」
男がミリーナの後ろに来てギルドにいる全員に聞こえる声で言った。
「ほんと、その通りだぜバクタ!もっと言ってやっれ!」
「ホントだぜ!ガキは一回現実見せてやらないと分かんないぜ!」
バクタと周りの冒険者がミリーナ達にむかって言う。
「いやです!私たちはお母さんを・・・救うためにここに来たの・・・・だから・・・・・帰るわけにはいきません・・・」
ミリーナはリンの手を握って顔をうつむけ震えながらそう言い返した、
「はは、こいつ震えてやがるぜ!ガキには一回現実見せとかないといけないよな!!」
バクタは背中に担いでいる剣に手を掛けた、
「いい加減にしなさいバクタ!これ以上のギルド内での戦闘行為は禁止したはずよ!」
受付のお姉さんが止めようとしたが
「おいおいダーラ、これは教育だ!ガキにはさっさと現実をみてもらわないとな!」
そう言いながら剣をミリーナ目掛け振り下ろした。
「もういいわね」
ミリーナは演技を終了し、
振り下ろされた剣を片手で止めると
なるべく大きな音が聞こえるよう
バクタの体が壁に当たるように蹴った。
ドゴン!!!
そんな音がギルド内に響き渡った。
「こんなにも上手く釣れてくれるなんてね、後はここのトップが釣れてくれたら・・・」
「なんだ!今の音は!!」
扉を開ける音とともに男の声が発せられた。
さっそく釣れたみたいね!
「そこのバクタとか言う男に絡まれたのでやり返しただけですね!」
男はミリーナを見た後受付のダーラを見た。
「本当かダーラ?」
「はい・・・、本当のことですギルマス。」
「そうか、そこの冒険者2人少し俺の部屋に来い、話がある。」
そういうとギルマスは自分の部屋に戻っていった。
ミリーナとリンは作戦が成功したことにハイタッチしながら、
「ねぇリン、ここのトップと早速話せる機会ができたわ!」
「そうみたいですね、少々強引な気がしますけどこれでギルマスとの繋がりもできましたね。ミリーナの演技も見てて面白かったですし。」
「ふふ私も途中から演技が楽しくなってきてね、つい名演技をしてしまったわ。戦闘しか楽しいことがないって思ってたけど演技ってこんなに楽しいものなのね。」
ミリーナとリンは笑いながらギルマスの部屋に向かった。
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「すまなかった!!」
ギルマスは2人が部屋に入ってくるなりいきなり謝罪をした。
「別にいいわあの程度なんてことないしね、それよりも私たち冒険者登録しに来たんだけれど今からできるかしら?」
ミリーナはギルマスの謝罪なんてどうでもいいのでさっと話を変えた。
「ああそうか、許してくれるならこちらとしても本当に助かる。それで登録のことなんだがもちろんできるぞ。2人の名前を教えてくれないだろうか?」
「ミリーナよ!」
「リンです!」
「うむ分かった、暫く待っていてくれ。」
ギルマスが自分の机にある機械に私たちの名前を打ち込むと
ぎーぎーという音とともに隣にある機械からカードがでてきた。
ギルマスはそれを取ると、
「はい、これが嬢ちゃんたちのカードだ、これで登録が完了したぜ!本来ならブロンズからのスタートなんだがミリーナはバクタを倒せる実力があることが判明したからゴールドからのスタートになるな、弱い奴を下位のランクにとどめるのはもったいないからな。リンも強いのは十分に分かるんだが実績がないと無理なんだすまないな。」
「別にいいですよ!」
リンは別にどっちかが有名になりさえすればいいのだから特に気にしてない様子でブロンズのカードを受け取った。
ミリーナは計画通り最初からランクが上がったことに内心喜びながらも、
王族との繋がりをさっさと得るためにランクアップの仕組みを聞いた。
「ねぇ、ランクって依頼をやれば上がるのよね?依頼の種類とかって関係あるかしら?」
ミリーナが前の世界でもそうだったので聞いてみると、
「ああ、ゴールドの上がダイヤなんだがダイヤに行くための条件として、魔物討伐依頼達成によるポイントがある程度必要でその上で貴族からの護衛依頼の達成が必要なんだ。」
「そうなのね、ちなみに王族からの護衛依頼ってあるのかしら?」
王族とさっさと繋がりたいミリーナは王族からの護衛があるなら都合がいいと思い聞いてみたが、
「いや、王族には貴族と違い直属の近衛兵がいるから護衛依頼なんてないぜ。」
「まぁ、そうよね。また聞きたいことがあったら来るわ。リン行ますよ。」
帰ろうとしたときミリーナは一応聞いとくかと思い、
「ああそうだギルマス、衝突って聞いて思いうかぶものってある?」
「いや、とくには無いが。なんでだ?」
「いえ、無いなら気にしなくてもいいわ。」
ミリーナはギルマスの部屋から出て行った。
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ミリーナ達はギルドからでて暗くなる前に今夜の寝る場所を探しに歩いていた。
「ん~、王族からの依頼がないということは依頼で貴族連中から信頼を集めて王族のもとへってのがベストよね。」
「そうですね、貴族が衝突のことを知ってたらそれはそれで楽なんですけどね。」
「ね、まぁ少しでも知ってる可能性がありそうな奴には聞いていこうっと思ってるわ。」
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<?????>
これは・・・・・マズいぞ!!
このままだとこの世界が崩壊してしまうかもしれない!!
どうにかしなければ・・・・・・・




