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6話 魔王と私


「起きろ、ミリーナ」


その声と共にミリーナは目を覚ました。


起きたと同時にミリーナは首元に違和感を感じ手をのばした。


これは、腕?だれの?


ミリーナはおそるおそる顔をあげると

そこには夢でみた魔王がいた。




ミリーナが状況を理解できないままでいると

 

「ふむ、やっと目が覚めたのか。」


と魔王が言いミリーナをおろした。


え、なに?今もしかして魔王にお嬢様抱っこされていたの??

え?てかなんで魔王がここに?

私大男と戦って倒れてその後夢をみて...


魔王はミリーナが酷く混乱しているのが分かったのか


「さすがに混乱しているみたいだな。」


そう魔王が言い、続けて


「俺が教えれることならなんでも教えよう。何が知りたい?」





知りたいこと・・・・

そうね、まず大前提のことを聞いてみようかしら。


少しだけ冷静さを取り戻してきたミリーナは魔王の行為に甘え聞いてみることにした。


「まずは礼を言うわ、ありがと。それで聞きたいことなんだけれどあなたは魔王イヒタ・ガーライアという認識でいい?」


ミリーナが聞くと、


「ああ、そうだ。」


魔王は短くそう答えた。


「そう、やっぱりね。じゃあ次の質問ね、なんで私の名前を知っているのかしら?」


ミリーナは教えてもない自分の名前を知っているのを不思議に思い

聞いてみると、


「ふむ、それを話すにはお前が見た夢の続きを話す必要があるな。」















*************


魔王イヒタ・ガーライアと10歳のミリーナはさきほどまでいた広場から遠く離れたとこにいた。


『魔王さん、私あの大男が言ったみたいに世界を崩壊させてしまうんでしょうか?』


10歳のミリーナは不安そうな顔で魔王に聞いた、


『何、さきも言った通り俺がお前を救い出すから何も心配することはない。』


『で、でも、、、』


10歳のミリーナがその続きを言おうとした時


『ほう、あの魔族なかなかはやいではないか。あと数分でここにくるな、仕方ないさっさと始末しにいってやろう。』


魔王はそう言いながら浮かだ

そして思い出したかのように


『お前、名はなんという?』


魔王に突然名前を聞かれ焦ったミリーナだがすぐに


『わ、わたしの名前はミ、、ミリーナ・グライア!』

『ミリーナか...良い名ではないか。』


魔王は心なしか笑ってそう言うと、


ミリーナのおでこに指をあて


『<スリープ><記憶消去><転移>』


魔王が魔法を発動したのと同時にミリーナは眠り、ここよりさらに遠いところに飛ばされた。

そして自分が世界を崩壊させる可能性を秘めていることを思い出し、自殺する可能性を消しすために記憶を消しておいた。





そしてその場に残った魔王は

(リン、聞こえているか)

魔王は配下のリンに話しかけると

青白く光る球がでてきた。

(はい、魔王様なんでしょうか?)

(お前に頼みたいことがある、俺はあの悪魔を倒した後、1000年後に起こるとされている他世界との衝突を止めにいかなければならない。だからお前にミリーナを一時的に任せることになる、自然な形でミリーナに近づきサポートしろ。そしてそのうちミリーナは強いものと戦いたくなるだろう、そしたら俺の名前をだせ。)

(承知しました、魔王様。では至急行ってまいります。)

リンはそれだけ言うとミリーナのもとに行った。









************





ミリーナは迷宮の報酬でリンちゃんがでたと思っていたので、魔王の配下だったことに驚きながらも

そこまで聞くと


「1つだけ質問いいかしら?」


魔王が頷いたのを見て


「魔王あなたあの大男を殺しにいったのよね、なのに何故あの大男は今日私の目の前にあらわれたのかしら?」

「すまんが俺も詳しいことは分かっておらぬ、俺が向かっている途中いきなり反応が途絶え、殺すことができくなってな。」




反応が途絶えた...

魔王が嘘をつくはずもないし...

もしかして魔王がさっき言っていた他世界との衝突が関係してたりするのかしら?




しばらくの間静かな時が続きミリーナが口をひらいた。


「まぁいいわ、あいつはもう倒したんだし。それよりも私覚醒するのよね、どうやってそれを食い止めるつもり?」

「ああ、そうだなこのままいけばじきに覚醒するだろう、そうなる前に俺の血をお前の中にいれてやる、つまり<神血>を破壊するために俺の血<魔王の血>をお前の体に入れるということだ。これがどういうことか分かるか?」


ミリーナは魔王が言わんとしていることを理解し、


「大丈夫よ、激痛ぐらい我慢してみせるわ。」


ミリーナがそういうのを見て、

魔王は指を1本上げた


「血を入れる前に1つだけ朗報をくれてやろう、今回見事に激痛を耐え抜き<神血>が破壊されたとしてもお前が強い奴と戦うことが好きという事実が変わることはない。もうすでにその事実は頭の中に刻み込まれているからな」

「そう、需要なことを聞けて良かったわ。・・・・・・・さぁ始めましょう。」


ミリーナが決意を決めそう言うと


「あのときのお前に血をいれていても死んでいただろうが今のお前ならば耐えることができるだろう。」


魔王はナイフをとりだし自分の指を切った。


「そんなことして大丈夫なの?」


「ああ、お前の痛みに比べれば大したことない」


そう魔王が言った瞬間、

ミリーナの体には声すらだせないような激痛がはしった。

ミリーナは立つことが困難になり崩れ落ちた。









あれからもう何時間たったんだろう・・・・・


ミリーナはもういっそ死んだほうが楽だと思えるような痛みを味わい続けていた。


しかしミリーナは決して弱音を吐くことは無かった。


ミリーナ自身一度でも弱音を吐けば自分は耐えきれなくなると思っているからだろう。







ミリーナに一生続くのではないかと思われた時間は以外にもあっさりと終わりをむかえた。



「よくやった、ミリーナ」


その言葉とともに






















 ~数ヵ月後~


俺はいつものように机に向かい仕事をしていると


 コンコンコン


扉をノックする音が聞こえてくる。


俺が「入れ」と言うために口を開けようとした瞬間


 ガチャ


扉が開いた。



静寂といっても差し支えない空間に


一言可愛らしい声が響いた










  「魔王様今日はどこの誰と戦えるんでしょうか?」








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