グランディオーソ 【決戦!! マジックコロシアム】 9
[加藤]:「エル・エルファードゥス。水の精霊よ、我を包み込みたまえ」
実を固めてからってことか。なら、俺は――。
[吹雪]:「炎の精霊よ、我に力を与えたまえ」
自らをブースト状態にして、魔法の威力アップを図る。
[加藤]:「行きます、エル・エルス・水の精霊よ、我に力を与えたまえ、ウォータードラゴン!」
加藤がそう唱えると、その名の通り、竜の形をした水がこちらに向かって襲いかかってくる。
初めから、なかなかの大技を使ってくるな。短期決戦で勝負をかけようとしているのか。水、それならこっちは――、
[吹雪]:「エル・エルファクス、大地の精霊よ、我の絶対的盾となれ」
これで、加藤の攻撃は防げる。…………。
[加藤]:「く、やりますね」
[実況者]:「大久保選手、見事に加藤選手の攻撃を防ぎきりました」
[繭子]:「いいぞー、ふーちゃん、その調子~」
[舞羽]:「吹雪くーん、頑張ってー」
よし、それなら今度は、俺からいかせてもらおう。
[吹雪]:「エル・エルファンディウス、炎の精霊よ、我に力を与えたまえ。クロスフレイム!」
指を交差させて強く念じると、十字型の炎が加藤めがけて一直線で飛んでいった。
[実況者]:「大久保選手の攻撃が炸裂、加藤選手、どう出るか!?」
[加藤]:「炎には水です。ウォーターウォール!」
現れた水の防壁に、俺の技は消えてなくなってしまう。
なるほど、加藤は水系の魔法に長けているわけか。補助系も場面に応じて使い分けていて、一年生と言えど実力はかなりあるようだ。だとすれば、炎系の魔法は使うべきじゃないな。戦略を変えていこう。
[実況者]:「加藤選手、見事に大久保選手の攻撃を防ぎました」
[繭子]:「ふーちゃーん、もっと攻めて攻めて~」
うるさいな、応援するのはいいが、集中を途切れさすようなことは言うなよ。
――よし、なら次だ。
[吹雪]:「いくぜ。――エル・エルフィシャス、雷よ、我に力を与えたまえ、ライトニングジュエル!」
俺の両手から、雷の玉が発射される。水には電気、属性的に、これは相性がいいはずだ。
[加藤]:「くっ……」
加藤は走りながら攻撃を交わしていく。俺は攻撃を続けながら加藤を追いかける。
[実況者]:「大久保選手の攻撃の嵐、加藤選手はこれを防ぐことはできるのか!?」
[繭子]:「ふーちゃーん、そのまま押しちゃえ~!」
[加藤]:「水の精霊よ、我に力を与えたまえ、アクアブースト!」
守りを固めてきたか、……この場面じゃ、まだあの技は使わないほうがよさそうだ。ここは押すのみ。
[吹雪]:「――エル・エルフィデス、雷よ、我に力を与えたまえ。――ボルトブレーブ!」
[実況者]:「雷系の強力な魔法が加藤選手に襲い掛かる!」
[加藤]「くそ……このままじゃあ」
加藤に焦りが見え始めているようだ。
[加藤]:「水の精霊よ、我に力を――ウォーターウォール!」
水の防壁が目の前に現れる。しかし、水に対して雷は相性がいい。力で破壊することは、果たして可能か? ……やってみなくちゃ分からないな。
もう一度だ!
[吹雪]:「ライトニングジュエル!」
連射系の魔法でシールドの消失を狙う。
……………………。
…………。
……。




