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櫻の樹の下で  作者: 赤司 恭
櫻の樹の下で、君と出会った。
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うしろすがた。

和慎グループ→和奈城の会社デス。

レギュラー陣本日休み。

和慎グループ本社 役員フロアの社員である、本庄 八重子(27)。


入社5年目なのだが、何か縁があって総務から役員フロア勤務となる。



去年の秋にやってきた、ダウェル青年は会長秘書の青山氏邸に、ホームステイしていた縁で日本の会社を学びに短期社会人留学中だと聞いた。


普通は総務で扱いがあるのだが、ダウェル青年は初日役員フロアで本庄と対面した。


「はじめまして、蒼太・アイザック・ユリシーズ・ダウェルです。」


ニコと笑う笑顔は、壮絶美形。しかし本人の気質なのか、雰囲気の当たりも良くとっつきやすい。


「本庄 八重子です、宜しくお願いします。」


何かひっかかると 思っていたが、後ろ姿を見て本庄は納得した。


夏に秘書の青山氏と、常務の松永氏と喋っていてアイスティを入れてくれた人だと。





「ねぇダウェル君、あなた夏にここに来なかった?」


営業に配属され、日本語も流ちょうに操り中々評判も実績も上げるようだと聞いているダウェルに聞けば、「さぁ」と小首を傾げられる。



「あなたに似た…サングラスしていたから分からないけど、後ろ姿そっくりな人来たの。もしかして、同一人物かなーって思って。」



書類に記入する用件で来た本庄に、蒼太は苦笑する。


「こんな髪色、一杯いますよ?本庄さんは、もしその人に会えたらどうするんですか?」


「それは…その、紅茶の入れ方練習したから飲んでもらおうと思ってるのよ。残念人違いね」


じゃぁ…と、書類を持って行く後ろ姿を蒼太は苦笑いで見送る。


「そのうち会えるよ、本庄サン♪」


小さく言って、先輩と営業周りの為席を立つ。




それから1年以上経過して、本庄は悠人を見て赤くなったり青くなったりし、無事に紅茶を飲んで貰う事に成功する。


それは、また別の話。



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