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54 無計画

ちょっと今回短めです

「おーおー、コメ欄荒れてんなぁw」

「笑い事じゃないわよ?」


 SNSに投稿したやつも、魚拓取られてるし引き返せないよなぁ… 嘘はついてないし、問題はないんだけど。


「まぁ、他の人がLUNATICクリアしたら確証取られるし、時間の問題だろ。」

「あれをお兄ちゃん以外がクリアできると思わないんだけど。そもそも条件達成できないわよ。」

「そうか? …あ、そうか。」


 あれ達成したときのレベルがたしか63だったよな…?

 確かなんか言ってなかったっけ。推奨レベル150より低いとかなんとか。

 え、じゃあ他の上級探索者って200とか300越えてるのが当たり前の世界だよな…?


 ……どうしろと?


「…証明できなかったらただの嘘つきって言われるだけじゃね…?」

「そうね。まぁ、皇居ダンジョンで階層守護者が討伐されたから、可能性はあるにはあるけどね。」

「らしいな。ダンジョンコロシアムに行けたとしてもLUNATICまでたどり着くかだよなぁ…」


 やっぱ皇居ダンジョンの神器って八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)なんかな?

 …どうでもいいけど。


「まぁ、なんとかしてくれ。」

「楽観視してる上に丸投げとか………もう少し労ってよ。」

「はいはいがんばれ。」

「………」


 俺はどーしよっかなー。この動画に関しては、異世界人の存在を認知してもらって準備を始めるための動画だったんだがな〜

 信用がないんだったらどうしようもないし…


 まぁ、強行突破すれば異世界人を認知してくれるだろうが急に出してくるんじゃねぇとか反感を呼ぶ可能性もあるしなぁ…

 最悪これで無理やり通して武力行使… いや、適当に光あたりに任せれば適当に丸く収めてくれるんじゃね?


 光が神器持てばいいのに…


「あ、そうじゃん。」

「ん?」


プルルルル…


 早速光に電話をかける。…どうせ光のことだから暇だし。


『おー、どした?』

「統治者とか興味ない?」

『何いってんのお前?』

「いや、お前のほうが統治者とか向いてそうだし。」

『そういう話じゃねぇよ!?』


 電話越しでもうるせえな。もっとスマホ離しやがれ。

 …いや、スピーカーにした俺がアホだった。


「あの動画見たか?」

『あぁ、あれ? ネットでバチボコに叩かれているやつ。』

「そうそう。だからお前も適当に神器獲得して新しい所有者が生まれたって公表すればさぁ。」

『だとしても俺は絶対にLUNATICやるつもりはないからな?』

「えぇ〜、お前スキルオーブ買ったんじゃないの?」


 こいつは武闘派より魔法のほうが上手いそうだし、この前提案した後買ったとかなんとか言ってた気がする。


『まぁ、オークションで風魔法競り落としたけど。』

「何万?」

『310』

「…キッショ」

『3年以内に返す約束で親に200借りた』

「十日一割の利子で?」

『無利子に決まってるだろ。』


 つーか、しれっと110万出しているのはおかしくないか!?

 …まぁ、毎月何かしらのコンテストで最優秀賞取ってるから賞金とかめっちゃ持ってそうだけど。


「俺も100万ぐらいなら貸せるぜ?」

『え、やだ。』

「なんだこいつ。」


 配信中に視聴者から巻き上げた金とか広告収入で莫大な金額が入ってきてるんだよな。


「まあお前そんなの持っていて使わなきゃ宝の持ち腐れだろうが。」

『そうなんだよね〜 どちらにしろまだスキルオーブが届くまでに数日かかるから、この話はまた後でね〜』


プツンッ


「本題を話す前に終わったわね。」

「うるせぇ。俺が一番わかってるっての。」


 一方的に切るんじゃねぇよ。

 まぁ、スキルなしにどうこうしろっていうのは無理難題だからなぁ…


 明日香とか蓮奈とかにも声かけてみるか?

 …いや、あいつらが統治者とか地獄が見えるんだが…


「お前の誕生日も来年の10月だからなぁ〜」

「え、何。私をダンジョンに連れ込むつもり?」

「仲間多いほうが良いじゃん。」

「流石に死にたくないわよ。」


 んな簡単に死ぬことはねぇよ。そもそも死なせねぇし。


 …そういや神器って、お一人様一つまでみたいな制約とかもあるんかな?

 だったら仲間に持たせたほうがかなり有用じゃん。


 あと、鈴ならなんかいい感じに統治してくれそうだし。


「はぁ〜 暇だ〜」

「だったら課題でもしておけば?」

「ショート動画見とくわ。」

「助言フル無視!?」


 俺が課題やるなんて天変地異が起きたときぐらいだろ。…もしかすると天変地異が起きても課題やらない可能性もあるな…


 俺は鈴の部屋を出て、自分の部屋に向かうことにした。

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