↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/58

52 寄り道…?

 俺は今、学校終わって直で久々に呉ダンジョンに来ているわけだが…


「なんだこれ…」


 ダンジョンに入った瞬間、そこの景色は甲板の上だった。

 …まぁ、魔法陣になってたからだいたい予想はついたけど。


 ここまで大改革しなくても良くない?


 しかも、モンスターはスライムが鈍色になって突起が生えている。

 …えぇ…


スッ

プチッ


「あ、ちゃんと倒せるんだ。」


 じゃあ、敵ではないか。

 …なんか、進化したんかな…?


「そうそう、俺大和と話をしに来たんだった。」


 見たところ、周りには誰もいないみたいだし、とりあえず……


スッ


『何か用ですか?』

「お前そんな簡単にここにこさせて良いのか…?」

『あなたは私の神器所有者ですので。言ってしまえば特別扱いです。』

「そりゃあ、ありがたく受け取っておくとしよう。」


 まぁ、俺は雑談しに来たわけじゃないんだがな。

 俺は、アイテムドロワーから大和を取り出す。


「これ、扱いにくいどころじゃないんだが。」

『それは、神が宿っていないからですね。』

「神器って神を祀るためにあるんじゃないのか…?」

『こちらの世界ではこうなのですよ。』


 郷に入っては郷に従え… とはよくいったものだが、まぁ致命的な矛盾をしているわけではないし、別にこれでもいいか。


「神が宿るって、要は付喪神みたいなもんか?」

『えぇ、まあそんな感じです。』

「ほーん。で、それはどうすりゃ良いんだ? お前が宿るとかは無理なのか?」

『私は神ではないので無理ですね。』


 へぇ〜 お前結構権限持ってるけど神ではないのか。


「お前の世界は多神教か?」

『そうですね。そして、こちらの世界にも宗教は多様にあります。なので、どのような神を宿すかはあなた次第ですね。』

「じゃあこっちの神を宿すことも出来るってことか?」

『えぇ。交渉次第ですが。』


 へぇ〜 じゃあ今9月だし、来月あたりに出雲行けばそんな神と出会えるかもな。

 …どうやって出会って会話するのかわかんねぇ…


「そういや、神器ってどのダンジョンにもあるものなのか?」

『いいえ。ナンバーズダンジョン以外では神器も、階層守護者さえいません。』

「…あぁ、149ってそういうことか……あと148個確定ってことかよ!?」

『そういうことになりますね。』


 …そんなにあっても困るだけだろ…

 じゃあ、日本には草薙剣とか、八尺瓊勾玉、八咫鏡とかあるのか…?

 いや、もっとあるだろうな… 大和って神話に出てくるアイテムじゃないし…


 ……はぁ…


「まぁいいや、良いこと聞けたわ。」

『もう帰られるのですか?』

「あぁ。他に聞きたいこともないしな。」

『わかりました。今回は出口に転送しますね。』

「了解、また聞きたいことあったら来るわ。」

『お待ちしてますね。』


スッ


 行きの時と違う魔法陣にでてくる。

 出入り口を分けているから混雑することはまぁ無いんだろうな。


「とりあえず、家に向かうか。」


 ちょっと小走りでいくか。


……

………


パリパリ


 家についてアイテムドロワーからポテチを取り出して食べている。もちろん、自腹で買ったものだ。 

 前回の配信のアーカイブと、切り抜きのショートと長尺が伸びに伸びまくった結果収益がとんでもないことになったので、だいぶ贅沢なことが出来る。

 そのせいもあってか、扶養を突破した。そして所得税がかかるようになってきた。

 …ふざけんな。


 探索者の収益と動画での収入は別扱いになるらしい。

 そこら辺はもう全部妹に丸投げしてる。


 …あれ、あの愚妹がいなくなったら俺詰むよな? …ハメられた!


「ねぇお兄ちゃん、頼み事があるんだけど」

「いやだ」

「せめてこっちを見て返事をしてよ!」


 噂をすれば… とやらだ。


「頼み事って?」

「この前異世界人の話をしてたじゃん? そこら辺を動画にして解説しようと思うんだけど、声出ししてくれない?」

「え〜」


 ちなみに、LUNATIC攻略した当日、すぐに妹と話をしてたんだよな。

 いろいろ頭脳系のやつはこいつに全部任せている。

 覚えていた会話を全部パソコンに打ち込んで整理してもらった。


「別にお兄ちゃんは私の書いた台本を読み上げるだけなんだから良いでしょ?」

「めんどくせぇ… ゆっくり実況でもなんでも手はあるだろ。」

「お兄ちゃんのチャンネルなんだから。それぐらいやったらいいじゃない。」

「時間が勿体ない。」

「ショート動画を見るよりは健全な時間の使い方だと思うけどね。」

「…くっ」


 痛いところを突いてきやがって…


「あぁもう、やってやるから台本見せろ。」

「はい。」


 渡された原稿に目を通す。

 ……至って真面目過ぎて何の面白みの欠片もないな…


「つまらなっ みたいな顔してるところ悪いけど、結構これってこの国の将来を左右する重要なことなんだよ? そもそも最初の発表が国へじゃなくて動画投稿サイトっていうのがおかしいんだからね?」

「あーもう、分かったよ。やるからとっとと済ませるぞ。」

「ありがと、お兄ちゃん。」


 黙れ。俺を金づるとしか思っていないやつが。


 そもそもおかしいって言ってるけど、動画にしようとしてるのはお前だし、国に出したけりゃ出せばいいじゃねぇか。

 それ以上に、利益が出るって分かっているから動画にしようとしてんだろうが。


 …はぁ、しょうがねぇな。どうせ4割は俺に入るんだし、別に悪い話でもないしな。

気に入っていただけましたら、ブックマークや評価での応援をぜひよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。