秤の上の人質:言葉の刃で敵を制せ
「フォレスト・ジャイアントは総じて大半の人型種族に対して敵対的だが、木々との先祖代々のつながりゆえに、エルフだけは例外的に見なされることがある。この著者がフォレスト・ジャイアントの間で五日間を過ごし、その慣習を観察することができたのは、まさにその理由によるものだった。彼らの言語は標準語の古風で劣化した形態であったため、コミュニケーションをとることは不可能だった。手ごわい戦闘員であり、体躯も大柄であるにもかかわらず、彼らは可能な限り獣肉の消費を避けているように見受けられる。女性たちは早朝に出発して根菜、キノコ、ベリー、地衣類、幼虫、さらには煮込んで食べられる特定の種類の樹皮を採集する。男性たちは自分たちの部族の領域を巡回し、森に危害が及ばないよう確かめる。総じて、フォレスト・ジャイアントは他の巨人族ほど怒りっぽくなく、個体間の摩擦もめったに起きない。夕食後、子供たちは大人たちの髪を花や木の実で飾り、簡単な遊びに興じるが、そのルールがどのようなものかはこの著者にとって悲しいことに謎のままである」
——『タイコロスの年代記』より
クラリッサは、小道の幅が許す限りアバナシーの馬にぴったりと寄り添って馬を進めた。「皆に一度に言いたいところだけれど、馬の蹄の音があるから大声で叫べる人数にも限界があるの」と彼女は彼に声をかけた。「自分の本当の正体をあなたたちに明かさなかったことは謝るわ。でも、自分が一人旅をしていて、裕福で高貴な家系の出身だなんてことを、見ず知らずの一団に告げるのは非常に愚かなことだもの。私があなたに紡いだ嘘と言えば、身の上に関することだけよ。他のことについてはすべて正直だったし、どれほど単調で疲れ果てるものであろうと、頼まれた雑用や仕事はすべてこなしてきたわ」
「確かに、君は約束の――自分の取り分は果たしてくれたさ」と彼は言った。「私たちにとって大いに助けになったし、この状況全体がそもそも私を窮地から救い出すことが目的なのだから、それはつまり君が個人的に私を助けてくれたということになる。それを無視するのは難しいな。ただ、私たちの関係が嘘の上に築かれていなかったらよかったのにとは思う。土台が怪しければ、その上に建つ建物のことが心配になるからね」
「完全に理解しているわ」と彼女は答えた。「でも、別の視点から考えてみてほしいの。苦いチンキ剤だと思ってよ。飲むときは嫌なものだけど、飲んでしまえばそれで終わり、状況は改善される。まるで、無給のボランティアが手伝ってくれているようなものよ」
「ここにいる全員が無給のボランティアだがね」と彼は冷ややかに答えた。「もっとも、君の視点も理解できる。君が仲間に入るためにはあの嘘が必要だったし、入ってからは私たちのために良い働きをしてくれた。他のメンバーがそれについてどう感じるか、私には強制できない。ヘルギは、見ての通り非常に機嫌をそこねている。個人的には、一つの嘘で関係全体が定義されてしまうようなことはさせつつもりはないね、特にその嘘が何の害ももたらさなかったのだから。賞金のかかった逃亡中の殺人犯だったわけでもあるまいし」
「あなたたちに害を及ぼすような嘘はつかなかったわ」と彼女は言った。「逃げ出すことができるというのは特権よ。私のように、他の人たちは自分の抱える問題からただ離れて一息つくなんてことはできない。私にこの機会が与えられているのは恵まれていることだと分かっているわ。それを価値あるものにしてくれた人々、あなたのような人々――その人たちを危険に晒すようなことは絶対にしない」
「つまり、君はただストレスを発散していただけということかい?」
「そうよ、でもそれはほんの一部にすぎないわ。私はもうすぐ結婚させられることになっているし、最近まで私の人生はとても守られたものだった。大したことは何もできなかったのよ。おそらく、決して愛することのない誰かと結婚させられることになるだろうし、そうなれば自分自身の興味や、独自に追求すべき何かを持っておく必要があるわ。万が一、結婚した相手を愛せるようになったとしても、彼を効果的に支え、役に立つパートナーでありたいの。だから、外の世界に出て、できる限りのことを学びたかったの。あなたのグループの前に、いくつかのグループと一緒に旅をしたり、あちこちの場所にしばらく滞在したりしたわ。もちろん望んでいたほど多くは学べなかったけれど、たくさんのことを学んだわ」
「家を出てからどれくらいになるんだ?」と彼は尋ねた。
「ちょうど六ヶ月よ。七ヶ月が限界なの。もし七ヶ月を過ぎて戻ったら、妊娠したからどこかに送られて子供を産まされたのだという噂が流れてしまう。それは私にとって都合が悪いわ。だから、場所を離れるときはいつも、追いつかれないように普通の飛脚便で両親にメッセージを送り、無事で生きていることを知らせているの。家に帰る前に、あなたたちと一緒にこの遠出をやり遂げられたら本当にいいなと思っていたし、どうやらその通りになりそうで嬉しいわ」
「まあ、私に関する限り、二人の間にわだかまりはないよ。レザについて一つ忠告しておこう」
「ぜひ聞かせて」
「私たちのグループの一員であることについて話すときは、過去形ではなく、常に現在形を使うことだ。私たちと別れることだなんて指摘しないように。彼と話すときは、『離れる』とか『お別れ』といった言葉は使わないこと。私たちや彼との、現在のつながりを強調するんだ。生き延びるための嘘なら彼は理解してくれるが、君が去ることについてはあまり理解を示さないだろうから、そこに焦点を当ててはならない。他のメンバーについては、自分で何とかするんだな。ヘルギはもう手遅れかもしれないがね」
「ありがとう、アバナシー。理解してくれて感謝するわ。ヘルギに関しては、善は急げね」彼女は馬を進めた。前方はジェレン隊長の部下たちに挟まれていたが、グループの先頭にはヘルギがいた。彼女は足跡を見極めようとしていたが、半ダースの兵士たちが前を馬で進んでいる状態では、その役割は形骸化していた。クラリッサが自分の方へ馬を進めてくるのを認めると、ヘルギは奥歯を噛みしめた。
「あなたが怒っているのは分かっているわ」とクラリッサは声を張り上げた。「でも、どうしても空気をきれいにしたいのよ」
「お嬢様の無駄話に付き合わされながらじゃ、この足跡を追うだけでも一苦労だというのにね」とヘルギは言い返した。
「この人たちはあなたほど馬の扱いに慣れていないけれど、腕の良い追跡者よ。どうやってか私たちを見つけ出すことにも成功したし――もっとも、詳しい経緯はまだ私にもよく分からないけれど」
「あなたが私たちに近づいてきたときになんと言ったか覚えているわ。『いい男を捕まえているわね』って。私には自慢のいい男がいるのよ、クラリッサ様。そしてあなたはそれを完全に利用した。彼を利用したの。若気の至りによる過ちの間中、私たちにあなたを守らせるために、私たちの同情につけ込んだ。どうしてあなたの言うことなど二度と信じられるものですか」
「その通りよ、自分の身の上については嘘をついたわ。でも、もし保護が欲しかっただけなら、お金を払えばいくらでも雇えたはずよ。私はあなたたち全員から学びたかったの。洗濯もしたし、皿洗いも、衣服の繕いも、頼まれたことは何でもやったし、頼まれる前に気づいてやったことだっていくつもある。自分の通行分の働きはしっかりしたし、いざとなればあなたたちと一緒に戦い、命を懸けてきたわ」
「あなたを連れ戻すために父親が送り込んだ男たちのことはどうなの? 彼らの命だって危険にさらしたじゃない。今数えたら十二人もいるわよ。出発したとき、何人いたか確認するくらいはしたの?」
クラリッサは沈黙し、自分の唇を噛み締めた。
「いいえ、もちろんそんなことしなかったわよね。それに、私たちの小競り合いの中であなたが窮地に陥っていれば、誰かがあなたを助けるために無理をしたかもしれない。ベイツなんてマンコに頭をやられてるから、もしあなたが火の中に閉じ込められたら、あなたを引っ張り出すためだけに丸裸で飛び込むような男よ」
「でも、そんなことは起きなかったわ。私は今、まさに彼の救出に向かって馬を走らせているもの。それに、結果的に偶然とはいえ、私たちの戦闘力を大幅に底上げすることもできたわ」とクラリッサはいくぶん自信ありげに言った。
「ジェレンの部下たちを再び危険に晒すことでね。ここでミノタウロスの連れとして見つかったら、彼らに何が起きるか分かったもんじゃないわね」
「彼らは非常によく訓練されているわ」と彼女は答えたが、その声から自信の色は消えていた。
「私たちと一緒に来たのは学ぶためだって? 皿洗いやテントの張り方くらい、家でも学べただろうにね」とヘルギは冷ややかな口調で言った。「旅が教えてくれる最も重要な教訓を、あなたは理解し損ねたのよ。必要なのはただ一つの幸運な一発だけ。狙いすました矢、あるいは流れ矢。馬の足首を折って、そのまま馬の下敷きになってしまうような地面の穴。草むらの毒蛇。一見きれいに見えても飲むべきではない小川。沼地があるのに固い地面があると示された地図。宿屋の主人が調理する前に自分のケツを素手で拭いたせいで病気になる食事」彼女はクラリッサを睨みつけたが、クラリッサは黙ったままだった。
「安全な場所があるなら、そこに留まることね。それがなければ、常に危険と隣合わせの場所に身を置くことになるのよ。私は物見遊山や、冒険や栄誉を求めてここにいるわけじゃない。ここにいるのは、アバナシーが私を必要としているからだし、私がいなければ彼はもっと危険にさらされるからよ。私たちがいることで、あなたは私たちなしの場合より安全だったかしら? それはまだ分からないわね。ジェレンの部下たちは有能かもしれないが、あの余分な重装備と馬のひづめのせいで、私たちにはマストドン並みの隠密性しかないのよ」
長い沈黙があった。「考えさせられることがたくさんできたわ」とクラリッサは淡々と言った。「そして、本当にしっかり考えるつもりよ」
彼女はグループの後方へと下がった。アバナシーはその表情を見て、話し合いがうまくいかなかったことを察した。
彼らはより広い小道へと曲がり、二列縦隊で進み始めた。ジェレンの部下の一人が、残りの者たちから十馬身ほど前方を騎行していた。かなりの速度で移動しているため、角を曲がった拍子に商人のキャラバンや馬車と正面衝突するような真似は避けたほうがよかった。彼らは道沿いにある小さな酒場を通り過ぎた。せいぜい一十二人の客が入れるほどの大きさだった。ボロを着た老人が小さな縁側に座り、パイプをふかしていた。ゴルトゥクが通り過ぎると、老人は開いた口からパイプを落とし、木製の床にカランと音が響いた。彼は何らかの呪詛を呟き始めたが、その声がかき鳴らすような馬のひづきの音にかき消されて消えていった。
十分後、グループの先頭にいた兵士たちが突然スピードを落とした。先頭の騎手は速度を落としながらも、彼らとの距離をさらに広げた。ジェレンがクラリッサのところへと馬を寄せた。
「何か気づいたようだ。避けるべき大人数の集団か、あるいは足跡が途切れたかだな」
「これ以上、今日一日をやぶの中に身を隠して過ごさずに済むなら大歓迎だわ」と彼女は言った。
「これほど大人数を――特に馬を連れて隠れられるほどのやぶは周囲にはない。もし相手が人間なら、迂回路を探すか、戦うかしなければならない」
「あるいは、突き進むかよ」
ジェレンはしばらく首をかしげた。「あるいはな」と彼は言った。
斥候役の騎手が馬を止め、馬から降りて手信号を送った。他の兵士たちも停止した。
「こんな人里離れた場所であっても、開けた場所で足止めを食らうわけにはいかないな」とアバナシーは言った。
「彼はよく分かっているさ」とジェレンは言った。「あいつが私たちを止めたとしたら、それは私たちを静かにさせるためであり、重要な理由があるからだ。すぐに戻ってくるさ」
アバナシーには二十分ほど経ったように感じられたが、実際には五分も経っていなかった。騎手はジェレンに報告するために駆け戻ってきた。
「足跡はこのあたりで私たちの男がスピードを落としていることを示していました。先へ進んでみたところ、何らかの建物がありました。汲み取り式トイレが一つ、繋留用の杭がいくつかあり、おそらく二十頭分ほどの馬がつなげそうでしたが、現在は五頭しかつながれていません。ここ以外の抜け道は二つ。周囲に他の建物はありません。声が聞こえました。怒鳴り声のようで、悲鳴だったかもしれませんが、あの距離からははっきりとは分かりません」
「足跡は建物で途切れているのか?」
「そこまで離れていたのでは分かりませんでした。どちらかの馬が酷く乗り回されていたかどうか確かめたかったのですが、やはり遠すぎて確証は持てません。戻ってもっと近くを調べてきましょうか?」
「私が行く」とジェレンが答えるよりも早くレザが言った。「装備が軽いほうが隠密性が高い。身を隠したまま動くのは得意分野だからね」
「わかった」とジェレンは言った。「できるだけ早く戻れ」
「友達を探してこい!」レザは足跡の方向を指さしながら、ヌールに向かって言った。鳥が飛び立つと、彼は馬を降り、素早く、しかし静かに前方へと進んでいった。
戻ってきたとき、彼の動きははるかに速くなっていた。ヌールは再び彼の肩に留まっていた。彼らのもとにたどり着いたとき、レザの息は荒かった。
「足跡はあそこで途切れている。中で間違いなく怒鳴り合いが起きている、複数の声だ。男の悲鳴が一つ聞こえた。それにヌールが建物の真上に舞い降りた」
「それがどういう意味だ? まさか中の様子が見えるわけではあるまい?」とジェレンが尋ねた。
「あの鳥はもうクリヴィントンの声の聞き分けができるんだ。彼は怒鳴っている連中の一人か、それよりも悲鳴を上げている本人である可能性が高い」
「ご友人は一刻も早い介入を必要としているようだな」とジェレンはクラリッサに言った。「電撃的な奇襲を仕掛け、何が起きているのか状況を把握される前に大半を斬り捨てることができる。そうすれば、奴らはご友人を殺すことよりも、戦うか逃げるかに気を取られるはずだ」
「それはアバナシーの判断よ」と彼女は言った。
「奴らはあいつに悲鳴を上げさせているんだ。それを引き起こしている原因が何であれ、ほんの少しの追撃で死に至るようなものである可能性がある。もしあいつが無防備で力尽きており、奴らが自分たちの死を覚悟したなら、腹いせに易々とあいつを殺すかもしれない」とアバナシーは言った。
「どうアプローチしたいのだ?」とジェレンが尋ねた。
「武力誇示と、慎重な交渉だ」
「交渉だと? 奇襲の要素を捨てろと言うのか?」
「私が最も避けたいのは、奴らが不意を突かれることだ」とアバナシーは言った。「奇襲を受けた人間はパニックに陥り、軽率な決断を下しがちだ。冷静な頭で、すべてを明確に見届けてもらいたい。この旅の中で私たちは何度も戦闘を余儀なくされてきたが、全員が無事に済んでいるのは才能と多大な幸運の組み合わせによるものだ。避けられるものなら、命を危険に晒したくはない」
「膠着状態になったらどうするつもりだ? 我々が攻撃を嫌っていると分かれば、奴らは仲間の誰かが現れるのを待ち、我々の戦力を見て救助を呼ぶために馬を走らせればいいだけだぞ。もしあのミノタウロスの友人に気づかれたら、訓練された兵士か、手に負えないほど大規模な自警団と対峙することになりかねん」
「包囲戦を仕掛けるつもりはない。交渉は着実に進めなければならない。時間を稼がせるつもりはないよ」
ジェレンは焦れったそうな顔をした。「我々には数があり、不意を突くこともできる。仲間を殺すくらいなら、我々が圧倒すれば、命を助けて安全な通行権を買うための交渉材料にするかもしれないぞ」
「可能性がないわけではない」とアバナシーは言った。「扉が破られ、馬のひづめが鳴り響き、剣や鎧が打ち合わさる喧噪の中で、奴らのうちの一人が冷静に物事を考えていればの話だがね。そんなリスクを犯すつもりはない。軍事戦術に関するあなたの知識は私のものを遥かに凌駕しているし、あなたの意見は心から尊重している。だが、これを軍事作戦に変えたくはないんだ」
ジェレンは肩をすくめた。「もし十分な数の増援が来たら、我々はクラリッサ様を連れて安全な場所へ避難する。そうなれば貴殿らは孤立無援だぞ」
「そうなるまで手をこまねいて待つつもりはないさ。ひづめの音をできるだけ静かに保つため、ここからはゆっくりとしたペースで移動する。建物が視界に入ったら、私以外の全員は停止してくれ。ルシンダ、ゴルトゥク、アンドレアを絶対に物陰に隠しておいてくれ。もし奴らが彼女を見たら、私たちが仲間を殺したことが確実にばれてしまい、すべての状況が変わってしまう」
「建物が見える手前の木立の中に場所を見つけるわ」とルシンダが言った。
「私の明確な指示がない限り、絶対に誰も矢を放ったり、魔法を唱えたり、建物に進軍したりしてはならない」アバナシーは大声で言った。誰も反対しなかった。「よし、行こう」
建物が視界に入ると、他の者たちは後方に留まった。アバナシーは馬をゆっくりと前進させ続けた。扉から十五ヤードのところで彼は止まった。その時、悲鳴は聞こえなかった。
「陣営の者に挨拶する!」と彼は大声で叫んだ。長い沈黙があった。「陣営の者に挨拶する!」彼は再び叫んだ。さらに一分ほど経つと、扉がわずかに開き、赤ら顔で驚くほど丸く膨らんだ鼻をした男が顔を覗かせた。
「何をしに来た、旅人よ?」と彼はダミ声で言った。
「ただの善意さ」とアバナシーは陽気に言った。「責任者の方と少しばかり手短に話し合い(パーレイ)がしたいだけでね」
「責任者などおらん」と男は素っ気なく言った。「しけった酒場で、しけった連中と、しけった酒を飲んでいるだけの男たちだ。さっさと立ち去るんだな」
「全員が全員、しけった男というわけではないだろう」とアバナシーは言った。「私の友人がそこにいて、君たちの酒と歓待を楽しんでいるはずだ。だが、そろそろ彼も私も出発する時間でね。だからこそ、責任者と話をする必要があるんだ」
男の目が細くなった。「勘違いしているぞ。それに、ここは私有地だ」
「彼を見落とすとは驚いたな」とアバナシーは微笑みを絶やさずに言った。「彼はかなりの喋り好きで、実に意地が悪く品のない幽默のセンスを持っている。今頃、中では注目の的になっているとしか思えないのだがね」彼は笑みを消した。「実際のところ、私はそれを確信している」
扉が突然閉まった。少し待つと再び開き、男が手に巨大な斧を携えて足を踏み出してきた。
「乗馬で喉が渇いているのだろう」と彼は冷ややかに言った。「中に入って一杯飲み、友人に加わったらどうだ」彼は非常に警戒しており、到底大酒を飲んでいた男とは思えなかった。
「寛大な申し出だな」とアバナシーは言った。「だが敬意を表しつつも、遠慮させてもらうよ。家に戻る道中、彼も私も頭をすっきりさせておく必要があってね」
「俺の歓待を拒むというのか?」と男は脅すような気配を漂わせて尋ねた。
「普段なら断らないさ。だが、少々事情が特殊でね。受け入れればかえって君に失礼になってしまう。理由を説明するが、どうか冷静に聞いてほしい」アバナシーはまるで近所の人とおしゃべりでもしているかのように、ゆっくりと穏やかに言った。「私の答えは突然の感情的反応を引き起こすかもしれない。だから、このまま礼儀正しく、冷静に会話を続けるのが一番だと思うんだ。私が頼みたいのは、私の説明に反応する前に、深呼吸を一つ、吸って、吐いて、としてくれることだけだ」
「なら、手短にしろ」
「君の招待に応じられないのは、私たちが君の酒を全部飲み干してしまい、主としてどれほど決まずい思いをするか目に見えているからだよ」
「酒ならいくらでもある」と男が割り込んだ。
「疑いようもないね。だが問題は――繰り返しになるが、深呼吸と冷静な反応を忘れないでほしい――君たちには全員分の酒がないということだ。そこにある小道を、道がカーブする直前の突き当りまで見下ろしてもらえれば、理解できるはずだ。とにかく、冷静にな」
男は首をねじり、襟ぐりを広げるようにして注視すると、突如として目を丸く剥いた。「馬に跨がられやがれ」と吐き捨てると、慌てて中に引っ込み、扉を閉めた。
「どうか冷静に!」アバナシーは叫んだ。「彼らがあんな後ろに控えているのには理由があるんだ。ここにいるのは私一人だけだ。私はただ、責任者の方とお話ししたいだけなんだ」
中から幾人もの激昂した声が聞こえてきた。数分間、内部で激しい議論が交わされた。やがて再び扉が開き、一人の女性が現れた。彼女は平均よりもやや背が高く、鋼のような目つきと下がり気味の唇が、不機嫌そうな面持ちを作り出していた。シンプルな白いドレスの上に革のチュニックを纏い、幾多の修羅場をくぐり抜けてきたと思われる剣を携えていた。
「私がここの責任者だ」と彼女は言った。驚くほど心地よい声だった。「要件は何だ?」
「私は『澄徹のアバナシー』と呼ばれている」と彼は言った。「馬から降りてもよいだろうか? 互いの目を見て話したいのだが」
「好きにしろ」と彼女は言った。彼はゆっくりと馬から降り、軽く足を伸ばした。
「お名前は?」と彼は尋ねた。
「エオナと呼ぶがいい」
「分かった、エオナ。私は友人を取り戻しに来たんだ。彼がどうやってここに来たのか、到着してから何があったのかに興味はない。私の望みは、彼を鞍に乗せ、何事もなく立ち去ることだけだ」
「相応の鉄と馬を連れておきながら、別の意図はないと言い張るつもりか?」と彼女は言った。
「もし私に邪心があれば――重ねて言うが、そんなものはない――あの馬と鉄の群れは電撃的な奇襲でこの建物に突撃していただろう。だが、それは私の望むところではないし、そのためにここに来たわけではない。正直に言えば、あの輝く鎧を身にまとった厳めしい兵士たちは、私にとって見知らぬ者たちなのだ。道中で偶然知り合い、王の身代金のような報酬を要求することもなく、私の友人探しを手伝うと言ってくれたに過ぎない」それ自体は、技術的には事実であった。
「こちらにも危険な男たちが揃っている。少なくともお前の連れと同じくらいの人数はな。クリスキーとの軽妙なやり取りには口を挟まなかったが、中にいる者で酒を飲んでいる者は一人もいない。全員が完全に素面で、戦う準備ができている」
「私の連れは遠くに控えているから、全員が見えているわけではないだろう」とアバナシーは言った。「こちらの馬は五頭ほどお見受けするから、戦力としては私のグループの方が大きいと思う。だが、それは重要ではない。繰り返しになるが、私たちは戦いたくないのだから」
「馬の数で判断しないことだな」とエオナは素っ気なく言った。「ここへ歩いて来られる距離に住んでいる男も多い」
「数のことで不毛な議論をするのはやめよう。戦いは我々双方にとって不利益だ。どちらが勝とうと、互いに優秀な者を失うことになる。それは誰の利益にもならない結末だ」
「そうだとしても、必要となれば我々は戦う」と彼女は言った。
「その必要はない。今日、誰も戦う必要などないのだ」
「議論のために、お前の友人が中にいると仮定しよう。例えば、彼がここへ向かう途中で馬から落ち、ひどい怪我を負ったとしよう。お前やその重武装した仲間たちは、それを我々のせいにするかもしれん」
「言った通り、彼がどうやってここに来たのか、この瞬間に至るまでにどんな事故があったのかに興味はない。私はただ彼を鞍に乗せ、家に連れ帰りたいだけだ」
「私はこの瞬間に至るまでの経緯に少々興味があってね」とエオナは言った。「私の部下が言うには、見知らぬ男――おそらくはお前の友人だろう――が、我々の所有する別の物件のすぐ近くで、群れを繋いだ馬の見張りをしているのを見たそうだ。あれはお前たちの馬だったのか?」
アバナシーは自分たちの馬を見た男が建物の中にいることを知っていた。嘘をついても無意味だった。「ああ、私たちの馬だ」
「では、お前たちのグループは馬から離れ、我々の物件の近くで何をしていたのだ?」
アバナシーはこの追及を予見していた。呼吸を乱さず、視線を固定した。交渉中の嘘が壊滅的な結果をもたらすことは知っていたが、ここではそうするしかなかった。彼は準備していた物語を語り始めた。
「私たちは麦王国からやって来た」と彼は言った。「ポロリア帝国の脱走兵どもが問題を起こしていてね、辻々で人々を襲ったりしていたのだ。奴らはついに、有力で重要な人物に献上される予定だった『サマースウィート』と呼ばれる大変高価な新種のカボチャを満載した荷車を盗み出した。兵士たちが国境まで追跡したが、奴らはノロヴィア州へ逃げ込み、兵士たちはそれ以上追えなくなった。私たちのグループは、その品を取り戻すために雇われたのだ。手がかりを追ううちに、ある酒場で泥酔した農夫から、彼が耕作している畑の近くにある小さな建物と、そこが明らかに何かを監視している武装した男たちに最近占拠されたという話を聞いた」
彼は少し間を置いた。彼女の表情にも身体言語にも変化はなかった。もし彼が嘘をついていると思っているとしても、それを表に出さないようにうまく隠していた。
「私たちはその場所へ向かい、乗り捨てられた手押し車を発見した。近くに馬を繋ぎ、友人に見張らせた上で、建物を詳しく調べるために下へ降りたのだ。あの大規模なカボチャをすべて手で坂の下まで運ぶのは極めて時間がかかり、無意味だからな。だから、手押し車が扉まで入った形跡となる足跡を探した。そうした足跡は見つからず、建物も床一面にカボチャを三段も四段も積み上げない限り、貨物を収容するには小さすぎた。そのため、私たちは馬のところへ戻ったのだ。すると友人の姿が消えており、こうしてここにたどり着いたというわけさ」
「俺の部下が近くで乗り捨てられた手押し車を見かけたとは言っていたな。だが、扉を叩いて確かめようとは思わなかったのか?」
「この建物は武装した衛兵に守られていると聞いていたからね。足跡を捜索するために近づくだけでも相当なリスクを冒したんだ。あんな建物を見張っている男どもがカボチャを守っているわけがない以上、私たちには関係のないことだからね」
エオナは何も言わずにしばらく彼を見つめていた。「お前の友人が、間違った場所に間違ったタイミングで居合わせたということかもしれないな」彼女は言った。「人が私有地でコソコソと嗅ぎ回ったりすれば、時に間違いには代償が伴うものだ」
「その通りだし、完全に理解できるよ」とアバナシーは言った。「間違いを起こした者には、時としてその報いがある。それが人生だ。何が起きたかを振り返る気はないよ、ただ友を連れて家に帰ることを楽しみにしているだけでね」
「カボチャの件はどうするのだ?」と彼女は彼を凝視しながら尋ねた。
「手がかりは途絶えたし、道中で何度も戦闘に巻き込まれてきたからね」と彼は言った。「私の友人は、馬から落馬でもしたなら、休養をとって回復するための時間が必要なはずだ。私は麦王国へ戻り、新しい人員と馬を何頭か調達してから、ノロヴィア州の別の地域を探してみるつもりさ。この辺りでは何も手がかりが得られなかったからね」
彼女は再び彼をじろりと見据えた。「少し待て。仲間たちと状況について話し合ってから返事をする。すぐ済むさ」
アバナシーがうなずくと、彼女は中に戻っていった。五分後、彼女は姿を現した。「私たちに対する攻撃や報復を行わないと誓うなら、お前の友人を解放しよう。彼は私の部下の一人と一緒に、ここから一マイル離れた場所まで馬で向かう。適切なペースで進むから、お前たちはその後ろをついてこい。その場所で友人は馬から降り、私の部下は無傷で私のところへ戻る。お前たちがここに戻ってくることは許さない。それで承諾するか?」
「友人がまだ生きており、これからも生き続ける見込みがある限りは――ああ、まったく問題ない。あなたの条件を受け入れると誓おう。報復や攻撃は一切行わない」
「非常に結構。行って、合意した内容を仲間の者たちに伝えなさい。兵士たちにもよく言い聞かせておくことだ。お前が戻る頃には、友人が馬に乗せられているところが見えるはずだ。それを確認してから、仲間のところへ戻って彼の後を追うがいい」エオナの声は落ち着いていたが、アバナシーには、彼女が自分のことを完全に信用しきってはおらず、誓いを破られた場合の予備プランを用意していることが感じられた。
「お言葉通りに」と彼は答え、馬にまたがると、仲間たちのもとへと引き返していった。
「一人で戻ってきたな」とジェレンは不満そうに言った。
「彼らを解放してくれるそうだ、今すぐな。ここから一マイルほど離れた場所まで、向こうの部下と一緒に馬で移動する。私たちはその二人を追跡し、彼が解放されたところでベイツを回収するんだ。今から戻って、彼が馬に乗せられるところを確認してくる」
「おお、星の加護を」とクラリッサは息を呑み、胸をなで下ろした。
「見上げたものだな」とジェレンは言った。「だが、その馬に乗せられるのが間違いなくお前の仲間であることを確かめておけよ」
「もちろんさ」とアバナシーは言った。「それと、これだけは何度でも強調しておくが――グループの先頭に飛び出したり、攻撃的な動きをしたりすることは絶対に厳禁だ。向こうの騎手に近づく者もあってはならない。ベイツが馬から降りるときに、その進路を塞ぐような真似も許されない。全員、よく理解できたか? 声に出して返事をしてくれ」
他の者たちも同意の声を上げた。アバナシーはうなずいた。「それじゃあ、ベイツの様子を見てくるとしよう」
「ゴルトゥクとアンドレアが馬で通りかかったらどうするんだ?」とヘルギが尋ねた。
「しまった」とアバナシーは言った。「いや、待て。どうしてそれをうっかりしていたんだ」彼の顔から血の気が引いた。
「解決策はいくらでもあるさ」とジェレンは言った。「向こうの騎手がベイツを乗せて耳に届かない距離まで離れるのを待てばいい。そうすれば、お前の友人の処刑を叫んで命を奪うような事態は防げる。その後で、お前たちの三人が猛スピードでグループに追いつけばいいんだ。私たちはたっぷりと足跡を残していくし、万が一のために私の部下の一人にゆっくり走るよう指示しておこう」
「追跡されたらどうする?」とクラリッサが尋ねた。
「アンドレアの顔を隠しておくんだ。奴らは自分たちの獲物が奪われたと分かれば追ってくるかもしれない。だが、ただの別の女に見えれば、奴らが気にかけるのはゴルトゥクのことだけだ」とアバナシーは言った。「あの一団は憎悪に満ちているから、自分たちの土地にゴルトゥクを見れば激高するだろう。とはいえ、私たちのような大集団を追跡するほどではないはずだ。外に馬が五頭いるところを見ると、中にいるのはせいぜい十人、おそらくそれ以下だろう」
「増援を呼ぶための走者を寄こすだろうよ。地元の自警団や兵士に知らせるかもしれない。一刻も早くノロヴィア州から脱出しなければならんぞ」とジェレンは言った。
「最初からそのつもりさ。誰か気づかれないようにこっそり引き返し、ゴルトゥクに計画を伝えてからすぐにここに戻ってきてくれ。これ以上ここでぐずぐずしていると、怪しまれてしまう」
彼はゆっくりと建物の方へと馬を走らせた。ちょうどその時、ベイツが扉から連れ出されるところだった。彼の髪は濡れて額に貼りついていた。右の頬にはあざがあり、左目の下にはこぶができていた。頭の部分だけ穴を開けられた巨大な麻袋をかぶせられており、腕は袋の中に押し込まれ、両手は明らかに後ろ手に縛られていた。口には布の簡単なサルグマベが結ばれていた。アバナシーの姿を認めると、彼の目は安堵の色を浮かべたが、同時に明らかな恐怖と痛みに満ちていた。
エオナはアバナシーの反応を鋭く観察し、品定めしていた。ベイツがどんな状態であれ、それを微塵も表に出さないよう、アバナシーはすでに細心の注意を払っていた。彼はクリヴィントンを抱え起こし、もう一人の騎手が待つ馬の背へと乗せた。
「仲間のもとへ戻りなさい」とエオナは言った。「お前が合流したら、私の部下が出発する」
「友人を返してくれたことに感謝する」とアバナシーは言った。「私は善意を持ってここに来たし、善意を持って立ち去れることを嬉しく思う」
「互いにその善意をしっかりと保つとしよう」と彼女は言った。




