プロローグ 憧れた景色
ーーーようやく魔物使いシリーズ…使い?の新しい物語を、お楽しみください
「うわぁ…凄いなぁ…」
―――大空を飛翔していくのは、巨大な竜の翼。
それが何体もの群れを成して、夕焼けの向こうへ飛翔していく光景は何とも雄大で、大きく、たくましく勇ましく…様々な言葉で言い表しきれないほどの美しい光景だ。
「ごらん、ルドラ、あれが竜騎兵の編隊だよ」
「凄いよ、父さん。アレが全部、そうなの?」
「そうだ。竜の従魔を従えた、騎兵団…その中でも花形ともいえるほどのものだぞ」
父親に肩車されながら、飛翔していく竜の群れ…その背には、きらびやかな鎧をまとう騎士たちの姿もあり、少年に気が付いて、サービス心からか、快く手を振ってくれる騎士も目に見えるだろう。
「これから、あの先に出てきた魔物たちの討伐のために向かうのさ。一斉にブレスを吐いて焼き払う光景はすさまじいぞぉ」
「わぁ…見たいなぁ。連れてって、父さん!」
「ははは、ちょっと遠いから無理かな…だが、ルドラ、お前が竜騎兵になれば、どこでも見れるようになるぞ!!」
「うん!!なら絶対に、なってみせるよ!!」
小さな男の子が憧れを抱くのに、時間はかからない。
夢も希望もきらびやかに、あの夕焼け空を舞うように飛翔する美しい姿に負けず劣らずの輝きを見せて、少年の心には夢の炎が灯されたのであった…




