憧れの田舎
確か、サン・テグジュペリの人間の土地だったと思うのですが(南方郵便機かも?)、主人公がお世話になった家にヘビがいて、その家に住んでいる女の子はその環境に慣れていて、ヘビにびっくりする主人公を好戦的に眺めているようなシーンがありました。
このシーンがすごく好きでした。私自身は割と都会的な場所で育ったため、生まれたときから少し神秘的な自然の中で育った女の子!妖しい!危うい!素敵!好き!と思っていました。
そして、実際にそのようなお家にお世話になる機会がありました。南国の人口千人程度の小さな島で、小高い丘の中腹にある松の森の中にある、半分蔦に侵蝕された平屋。年老いた夫婦とその孫に当たるニンフェットが二人。古い土壁と木枠の建具、サッシは歪んで隙間から、アシダカグモもムカデも入り放題、何なら野良猫も入り放題という実に神秘的なお家でした。
その夜私は思い出した。自分が虫絶対無理な女の子だということを。
朝起きてトイレに向かう途中、私の中指より大きな芋虫をスリッパで踏み潰してしまい固まっていたところを、ニンフェットの片割れがやってきて助けてくれました。その後、「遊びに行くけど一緒にくる?」と誘ってくれました。
「何して遊ぶの?」
「橋から海に飛び込む」
それって楽しいのか私にはよくわかりませんでしたが、若くて強くて奔放で、あの女の子二人は本当に可愛かったですね。あと、暖かい地域は虫がことごとく大きいです。




