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微睡み
お母さん。
私が呼んだらいつもどんなときでも、優しい声でなぁに?って耳を傾けてくれるの。
お母さん、大好き。
私がそう言ったら、私も大好きよって言ってぎゅうって抱きしめてくれるの。
お母さんは幸せ?
私がそう聞いたら、サラがいるから幸せよって笑顔で答えてくれるの。
私も幸せだった。狭くて冷たい部屋でもお母さんと一緒なら幸せだった。奥様に汚いと罵られても、頬を打たれても、お母さんが側に居てくれたから私は耐えられたの。
だから、だからね。
私を置いて何処にも行かないで。
じゃないと私は耐えられない。
一人じゃ凍えてしまう。
罵られたら傷付いてしまう。
打たれたら泣いてしまう。
お母さんが一緒なら大丈夫だから。
どんなことでも耐えられるから。
だから私を、
置いて何処にも行かないで。
『お前の母親は死んだのよ』
じゃないと私は、




