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牢屋の街に入ろうや1

 四人の男女が歩いている。

 身長190cm以上ある青髪ショートの女。一文字いちもんじ海羅かいら

 ピンクの髪を二つ結びにした少女。佐倉さくらほのか。

 荷物を満載した土馬に乗り、だぼっとした和服をローブ風に着こなす緑髪の女。国生こくしょう木霊こだま

 そして、和服の上に日本の学生服を着こなす少年。吉村よしむら一箱ひとはこ


 一箱は金棒を八本背負ながら、何やら難しい顔をしている。

「あら~~、ひーちゃん上手じゃなぁ~~い」

「ねえ、この肝練つまんない。早く魔法を教えてよ」

「ダメよぉ~~」

 もしあなたが魔力を見る訓練を積んでいるなら、一箱が魔力を体内でぐるぐると回しているのが分かるだろう。

 腹から始まり、一度尻まで下げ、それを背骨にそって頭まで上げ、今度は眉間から前面を通って腹まで戻る。向こうの世界で『肝練』こちらの世界では『小周天』と呼ばれる鍛錬法だ。

 その繰り返しなのだが、魔力は自分の体の一部のようなもの。感覚としては、両手の指の先を合わせ、親指をぐるぐる回すというアレに近い。

 要するにそう難しくないことで、もっとはっきり言ってしまえば、簡単で退屈なのだ。

「ねえねえ、早く魔法教えてよー」

「駄ぁ~目。今のひーちゃんの魔力は太すぎるのよぉ。肝練して、魔力を鍛えてからねぇ~~」

「ぶー」


「うむ、一箱。肝練もいいが、魔物だ」

「はーい!」

 一箱としては、魔物と戦ってるときの方がまだ楽しい。合計64kgの金棒を捨て、代わり映えしない鬼の集団に向かっていった。




 また二人の鬼を倒し、金棒は合計十本になった。

 一箱には九本以上は無理ということで、それ以上の金棒は海羅が持つことになった。

 それからまたしばらく歩いていくと、突然、ほのかが歓声を上げた。

「わぁ! 雪ですよ!」

「え?」

(ほのかさん、何言ってるんだろう……こんなにあたたかいのに雪なんて降るわけ……)

「雪だ!?」

 暖かな草原が、ある境界線を境にして唐突に雪原に変わっている。


「うむ。気候精霊だな」

「気候精霊?」

 ほのかが後を引き継ぐ。

「気候精霊はこの世界の気候を司る精霊です。それぞれの精霊はそれぞれの気候を持っていて、その精霊がいる地域はその気候になるんです。つまり今来た道は温暖な気候精霊が守護する地域で、ここから先は冷涼な気候精霊が守護する地域ってことですね」

「へー」

「うむ。そして、気候精霊の奇行を描いた奇行精霊記という小説があってな。これがとてもおもしろい」

「へー」

「まあ気候精霊を見た人なんていないからぁ、本当にいるかどうかは分からないんだけどねぇ~~」

「へー」

「……一箱くん、まじめに聞いてます?」

「うん、聞いてる聞いてる。……うわ、本当だ寒い」

 一箱は雪原の方に足を踏み入れ、突然変化する気候を肌で体感した。

 そして行ったり来たりを繰り返して犬のようにはしゃぎ回った。

「フゥーーッ! 暖かい! 寒い! 暖かい! 寒い! 楽しい!!」

「一箱くんって、本当に子供ですよね」

(……!? 明らかに僕より年下のほのかさんに言われるとは思わなかった)

 一箱は若干凹む。

「うむ。とにかく着替えよう」

 激しい気候の境目には多くの場合、着替え用の小屋が用意されている。

 一同はそこで綿の入った暖かい服に着替え、上っ張りを羽織り、旅を続けた。




 途中一度、雪男との戦いがあった。

 雪男は鬼の皮膚よりも硬い体毛で覆われていたが、鬼と同様遅く、大ぶりな攻撃で、すでに刀の扱いに慣れてきていた一箱にはちょうどよい訓練相手でしかなかった。雪男は遺品として、握りこぶし大もある氷のような涙を残した。また、毛皮をはいで荷物に積んだ。

 日が暮れかけた頃、旅籠屋を見つけた。

 さすがに野営するには寒すぎるということで、旅籠屋に泊まることとなった。


「わぁい。あったかいや」

 火鉢にあたり、暖を取る。

 手だけでなく、しもやけ気味の足の裏も火鉢にあてて通常の二倍の暖を取る。

「うむ! 火鉢もいいが風呂だ! とにかく風呂に入るぞ! いくぞほのか!」

「はいはい」

「あ~~~ん、あたしもからりんとお風呂~~~」

「うむ! みんな来い! ほら、一箱もいくぞ!」

「はーい」

「……この旅籠、混浴じゃないですよね?」

「うむ。どうだったかな」

「駄目ですよ! 混浴は駄目です!」

「うむうむ。それを確かめるためにも行くぞ! 昨日風呂に入ってないから我慢の限界なんだ!」

「あ、ちょっと! 抱えないでください!」




 混浴ではなかったので、男女別れて風呂に入る。

 風呂は雪景色を見ながらの露天風呂という乙なものであった。

「うむ。なかなか良い景色だ」

「は~~い、からり~~ん。お背中流したげるねぇ~~」

「うむ」

「からりんの背中おっき~~い。たくまし~~い。惚れなおしちゃうわぁ~~」

「うむ、木霊は相変わらずむちむちしているな。少しは鍛えろ」

「いぢわるぅ~~。太ってないもぉ~~ん」

 木霊は海羅に抱きつき、自分の体がそこまでむちむちでないことを知らしめようとしたが、かえってむちむちさを証明することとなった。

「おい、木霊。胸で洗うな。手ぬぐいを使え」

「いいじゃなぁ~~い……はぁ……はぁ……」

 ザバァーーーッ!!

 ほのかが木霊にお湯をぶっかけた。

「何公共の場で淫猥なことをなさっておられるんですか?」

「いいじゃなぁ~~い。他のお客さんいないんだしぃ~」

「うむ。やるならやるで早くしろ」

「はぁ~~い」

「だから胸を使うなって言ってるでしょう! この変態!」


(あの人達、何やってるんだろう……)

 男湯は一箱の貸し切りだった。

 ゆっくりと湯船につかりながら、魔法の練習をする。

 ふと思いつきで、指先に魔力を集中させてみた。

(……あれ?)

 するとどうだろう。自分が何か魔法を使えることを思い出したのだ。


(分かる。あれをこうして……そんで、こうだ)

 親指と人差指を使い、長方形を作る。

 ちょうどカメラマンの真似をするような形だ。

 その指に魔力を流すことで、ちょうど四角い魔力の枠ができた。

 月に向けて、魔法を発動してみる。自分が魔法を使えることを思い出したのと同じように、発動の仕方は自然と分かった。

 何も起きなかった。

「なんで?」

 おかしい。確信を持って発動した魔法が不発だった。姉弟の運命の糸の存在と同じぐらい確信していたのに、だ。


「おっかしいなぁ……」

 手をおろし、再度発動する。

 すると今度は変化が起きた。

 指で作った長方形にちょうど収まるようにカードが出現した。魔法が発動したのだ。

「おお!」

 カードには『木の壁』という名前が上部に、その名前通りの絵が全面に刻まれている。

「でも木の壁かぁ。なんで木の壁なんだろう」

 カードから目を外すと、その疑問は氷解した。


 男湯と女湯を仕切っていた木の壁が消滅していた。


「……ああ、そういう魔法なんだ」

 一箱は冷静に納得した。

「きゃああっ!!」

 ほのかが悲鳴をあげる。

「あれぇ~~? 何々? ひーちゃん、一緒に入りたいのぉ~~?」

 木霊がからかう。

「うむ、男湯もなかなかいい景色だ」

 海羅はすでに一箱の隣にいる。


「何やってるんですか海羅さん! 戻って! あがりますよ!」

「うむ、よいではないか。幸い我々の貸し切りだ」

「ほらほら~~、ひーちゃん、おっぱい見る~~?」

「いや、結構です」

「なんで素で答えるのぉ……」




「……というわけで、なんか魔法使えたんだけど」

「うむ。つまり不思議なことが起こったというわけだな」

「それはねぇ、血統魔法よぉ~~」

「血統魔法?」

「そう。生まれたときから使える魔法。たま~~にいるのよねぇ~~」

「へえ」

「血統魔法は他にない種類の魔法も多いし、ひーちゃんは運がいいわねぇ~~」

「でもなんか地味だなぁ」

 一箱は指先でカードをもてあそぶ。

「ひーちゃん、それちょっと見せてぇ~~」

「はい」


 木霊は一箱からカードを受け取ると、よく確かめた。

 そして唐突に放り投げた。

「何してんの?」

 投げられたカードは、ポンと軽い破裂音を響かせ、元通りの木の壁になった。

「おおっ!?」

「うむ」

「この札、魔力をこめると元通りになるわねぇ~~。あら便利そう~~」

「うむ。便利そうだ」


「お二人共、なぜ男湯でそんなにゆっくり話し込んでるんですか! 一箱くんも!!」

 ほのかは女湯の岩陰からブチ切れていた。

「うむ。そうだな。一箱、木の壁を戻しておけ」

「はい」

 一箱はさっきと同じように木の壁をカードにする。

「あ、待って~」

「何?」

「ひーちゃんのお○○○○って、すごいのねぇ~……」

「何の話しだすんですか!!」

「壁、戻したよ」

「うむ。ご苦労」

「お二人が男湯から戻ってから直してください!」

 ほのかは木の壁の向こうから激おこぷんぷん丸だった。




 湯からあがっても、ほのかはしばらく怒りっぱなしだったが、一箱の血統魔法を見て少し態度が和らいだ。

「こうして荷物を札にしておけば、荷物が軽くなりますね。それに大きかったり重かったりする物も運べるようになりそうです」

「うむ。便利だ」

 荷物を次々カード化していくうちに、ひとつ分かったことがあった。

「この電動こけしはカードにできないよ」

「う~~ん。多分、魔力があったり魔道具だったりってのは、血統魔法が効かないのねぇ~。魔力の抵抗力があるからぁ」

「へえ」

「うむ。ではそれ以外を頼む」

 こうして荷物のかさは三分の一以下になった。




 翌朝、旅籠をたってしばらく、正午を過ぎたところで、高い塀に囲まれた街が見えてきた。

「うむ。ようやく街だな」

「ふへぇ。もうこの金棒も持たなくていいのか」

「白魔石も売れますね」

「わ~~い。早くあったまろぉ~~」

「酒だ、酒」


 門を抜けると、驚くべきことに、突然暖かくなった。暖かくなったというよりむしろ暑い。服を着ていられないほどに。

「あれ? また気候精霊?」

「……いや、これは変ですよ。こんな狭い範囲で気候が切り替わるなんて、見たことも聞いたこともないです」


「驚かれましたか」

 ふんどし一丁の侍が話しかけてきた。

「ようこそ、南国監獄『有芝ありしば』へ」

「きゃあ! なんで服着てないんですか! 変態!」

「ははは。この街は初めてですか。ではこの街へ入る前に二、三注意点を」

 半裸の侍はニコニコと笑いながら話し続ける。

「まずこの街は『監獄』です。この街に住む人のほとんどは囚人で、残りは大体が獄卒です。つまり、囚人が暮らす街ということですね」

「へー。それでこの暑いのはなんで?」

「そう! それがまさにこの『南国監獄』の真骨頂なのです! この街の温暖な気候は、大規模な魔道具により実現されています。そしてこの街には衣類の持ち込みが禁止されています。ああ、没収ではなく、あくまでこの関所でのお預かりという形になりますので、お帰りの際にはお返しさせていただくのでご安心ください。さて、着物を持たないこの街の中の囚人は例え脱獄しようとも、褌一丁であの雪原を横断しなければならないのです! それはまさに自殺行為! 衣服を取り締まるだけで、簡単に、確実に、囚人を監視できるというわけです」

「……なるほど!」

 一箱はよく分からなかったが、とりあえずそう答えた。

(うむ、なんと厳重な警備体制だろうか)

(なんて破廉恥な警備体制なんでしょう……)

(すごい穴だらけの警備体制ねぇ~~。外部の手引があったら意味ないじゃない)

 口には出さないものの、三者三様の感想を抱いていた。


「というわけで、お荷物は一度検閲させていただきます。着替えはあちらでどうぞ。男性は褌一枚、女性は褌とさらしのみ認められております。お帰りの際にはどちらも長さを測定させていただきまして、極端な変化があれば罪に問われることもあるのでご注意願います。褌とさらしは無料で貸出もしておりますので、もしお持ちでなければお申し付けください」

「ちょ、ちょっと待ってください! 女性もそんな破廉恥な格好をしなければならないんですか!?」

 ほのかは断然いきり立った。

「当然です! 治安を守るためには仕方のないことです」

「街に入らないで金棒これを売るのは無理?」

「ですね。金物屋も何も街の中ですから。街の外……我々は出島と呼んでいますが、出島には宿しかありません。これは何かの理由で街の中に入れない人のための施設ですね。まあ、そこでもほとんど皆褌姿ですが」

 確かに、塀に沿うように一軒の宿が建っている。

「分かりました。私はそこで待っているので、皆さんだけで街に入ってください」

「いいじゃん別に。昨日一緒にお風呂に入ったごめんなさい」

 ほのかの視線に一箱は怯む。

「うむ、なんでもいいが早く着替えよう。さすがに暑すぎる」

 海羅はすでに半分脱いでいた。




「すげえ……」

 街の中に入ると、男は皆褌一丁で、女はそれにさらしを巻いただけのあられもない姿であった。

 それでいて、さもそれが当然であるかのように自然に振舞っている。

「あ~~ん。目の毒だわ~~」

 などと木霊は言っているが、巨乳、筋肉、鬼珍の三人組の方が目の毒であろう。

 特に木霊はわざとさらしをゆるく巻いており、こぼれそうだ。

 一箱は幅広で長い布を使った特性の褌を締めているので、こぼれ落ちることはないが、体との比率から嫌でも強調される。


「うむ。では私は金棒を売ってこよう」

「じゃああたしは白魔石と毛皮と雪男の涙を売ってくるわねぇ~~」

「じゃあ僕は……どうしよう」

「うむ。では一度何もかも売り払ったら飯にしよう。一箱は先にそこの店に入って席をとっておいてくれ。先に食っていても構わないぞ」

「あっ、はい」




「いらっしゃい」

「あの、あとで友達? 仲間? が来るんで、それまで待たせてもらっていいでしょうか?」

「ああ、構わねえよ。どうせ飯時分は過ぎて席は余ってるからな。好きに座りな」

 確かに他の客は一組しかなく、席の大半は空いていた。

 一箱は窓際の席に座り、そこで通りを眺めながら待つことにした。


「お客さん、この街は初めてかい?」

 褌エプロン姿の店主のおっさんが、お冷を出しながら一箱に尋ねた。

「はい」

「この街はいい街だぞぉ。俺も元々はやんちゃして捕まったんだがな。出所した後も気に入っちまってこの街に住み着いてるんだ。この街で唯一、特別にエプロンこいつの持ち込みも許されてる。塀の中で揚げ物を食えるのはこの店だけだ」

「へー」

 確かに半裸で揚げ物をするのはきついだろう。エプロンをつけていいのが彼だけなら、同時に揚げ物を食べられるのもこの店だけになる。

「褌の色の話は聞いたか?」

「ううん」

「じゃあ教えてやるよ。特別な色の褌が二色、あるんだ。一つは赤。こいつは囚人だ。まあ、赤っつってるが、大体は色あせて桃色になってる。もう一つは青。こっちは看守だ。腰に十手を差してるだろ?」

「へー。だからピンクの褌なんて変な人が多いんだ」

「ぴんく? どこの言葉だそりゃ」

「ん? ……あ、もしかしてカタカナ言葉は通じない……?」

「お客さん変わってるな。まあ、注文が決まったら教えてくれ」


 店主は笑いながら、店の奥に引っ込んでしまった。

 一箱はぼーっと通りを見る作業に戻った。




「よお兄ちゃん、ちょっといいか?」

「はい」

 なかなかの色男が声をかけてきた。褌の色が白なので、囚人や看守ではない一般人だと分かる。

「兄ちゃん、見たところなかなか腕が立つな。いやいや! 何も言わなくても分かる! その腰に下げた太刀、見事な拵えだ。そんな兄ちゃんを見込んで一つ頼みがあるんだ」

「はあ……」

(なんだろうこの人。早く帰ってくれないかなぁ)

「あれは今から数ヶ月前のことだ。俺の大事な仲間が、無実の罪で捕らえられたんだ。無実であるからには、お裁きで疑いは晴れると信じていた。だが、そうはならなかった。仲間は有罪となり、この有芝監獄に収容された」

「へえ」

 男は声をひそめて話を続けた。

「それで、頼みってのはだな。その仲間をここから助け出す手伝いをしてほしいってことなんだ」

「それって脱獄ってこと?」

「馬鹿っ。声が大きい」

 色男は一箱の口を抑え、きょろきょろと周囲を伺う。この男、よっぽど怪しい。


「まあ脱獄と言えば脱獄だ。だが何も悪いことをするわけじゃない。無実の人間を助け出すだけのことだ」

「うーん……どう思う? せいねえ?」

「せいねえ?」

『お姉ちゃん、ひとくんが犯罪者になったら悲しいなって』

「ということで」

「……どういうことだ? 今のは守護精霊と話でもしてたのか?」

「ごめんなさい。せいねえが駄目だって」

「なるほどな。守護精霊様が言うんじゃしょうがねえか。すまなかったな。迷惑ついでに、このことはひとつ内密に頼む」

「はい」


 美男子は去って行ってしまった。

『ひとくん、あんな見るからに怪しい人の言うこと聞いちゃ駄目よ?』

「うん」

『でもあの人も馬鹿だなって。あんな嘘すぐバレるに決まってるじゃない』

「嘘なの?」

『純粋なひとくんがお姉ちゃん大好きよ!』

「うん、僕もせいねえが大好きだよ」

「……なあ、お客さん。あんたずっと独り言言ってたのか?」

 店主が気味悪そうな顔をしていた。




「なあ、旦那、ちょっといいか?」

「うむ。何だお前は」

「旦那、見たところかなり腕が立つと見える。いやいや! 何も言わなくても分かる! その腰に下げた太刀、見事な拵えだ。そんな旦那を見込んで一つ頼みがあるんだ」

「うむ。なんだ」

……………………

…………

……

 話を聞いた海羅は目に涙を浮かべている。

「うむ……そうか、無実の罪で……なんとも悲劇的な話じゃあないか。分かった。その話、引き受けよう」


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