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プロローグ
『一番早く皆殺しを成し遂げた子に、魔王を継がせよう』
狂った魔王はそう宣言し、八の王国に一人ずつ、八人の皇子を送りこんだ。
八人の皇子に課されたルールは単純だ。
約束の日の正午まで、王国に手を出してはならない。
その先は好きに暴れる。
俺たちの視点では、魔王が生み出した皇子たちは侵略戦争をしかけてくる将軍で、魔王の言葉は日付を決めた宣戦布告に等しいのだが、奴らにとっては違うらしい。
皇子たちの関心は、王位継承レースに向いている。
俺たちアストリア王国騎士団を含む各国の防衛組織は、奴らにとっては狩れば点がもらえる的に過ぎず、戦闘の相手として見ていない。奴らは人類を舐め腐っている。




