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第拾壱話

「1人でも!コイツを殺せば紅にも認めてもらえる!」


翠は魔剣グラムを抱え、斬りつける。

超巨大インブルは片方の翼を失ってか、抵抗が無い。

まるで何かを狙っているかのように…………


「もう!めんどくさいな!1発で決める!」


グラムに炎を纏わせる。

今より強く強く、さらに強くなるよう炎を纏わせる。

今の魔剣グラムの炎の強さはマグマの熱…800〜1200度と同等の熱を持っていた。


「トドメ!」


翠がグラムを振り下ろした瞬間。


『グガァァァ!』


「きゃ!」


超巨大インブルの翼、体、頭、様々な体の部分から冷気が吹き出すように出てくる。

その冷気の風に翠は吹き飛ばされ、咄嗟のことでグラムを離してしまう。


『ミシミシミシ』


超巨大インブルの背中からは人間の様な物が出てきた。

それは人の姿に角が生えており、肌は黒く、翼も生えている。

そして尻尾も生えている。

前例のある、虫のような生物のインブルではなく、人間の様な姿を模したドラゴンの様な生物。


「ん〜!あ〜あ、力を貯めるだけ貯めるまで進化はやめとけって言われたのにな〜」


「(うそうそうそ!何で!?なんでインブルからあんなのが!?)」


『相手はどんな攻撃をしてくるかわからない未知のインブルだ!ここは一旦退くぞ!』


「(あの時ちゃんと紅の言う事聞いとけば………)」


翠の体は急な冷気と未知の相手のせいで体が震え動くことが出来ない。


「君には落とし前をつけてもらおうかな…」


「っ!!」


「(ごめんね、約束……やぶっちゃって)」


後悔と罪悪両方を背負いながら、翠は涙を流す。

だがインブルは容赦無しに自分の手を鉄のような爪に変え、彼女の首を切り落とす…………………






はずだった。


「はぁはぁ……間に合った…翠、お前早すぎ!」


インブルの手刀をレーヴァテインが止める。


「残念ながら、インブルさん。俺のレーヴァテインは視界の中、炎が生み出せる条件下なら何処にだって生み出すことが出来る。何本でも…な?」


人形インブルの周りには大量のレーヴァテインが出現し…


「ぐぁぁぁ!」


串刺しにする。


「なんてね!」


レーヴァテインの剣先は奴の手刀によって切り落とされていた。


「ふむ、やっぱり今の体力じゃあ無理か……流石第二段階。」


「へぇこの辺、第一段階しかいないのかと思ったよ。なんだ、知ってるやつもいんじゃん!」


インブルは紅の首を落とそうと、接近し剣のように鋭い手を横に振りかざす。


「しかし、所詮は第二段階……遅いな」


インブルは腕を振り下ろす。


「え?」


振り下ろしたはずの手はもうインブルにはついていなかった。


「ぐぁぁぁぁぁぁあ!」


いきなりのことでインブルは戸惑い、急な激痛に悶える。


「教えてやろう、クソ野郎。俺はアメリカでお前ら第二段階、第三段階を蹴散らした者だ。ここまで言えばもう分かるな?」


「ひぃ!ま、まさかお前は!あの300対1の絶対的不利の中我らインブルを一網打尽にしたと言う……!」


「そうだ!死に際にいいことを知れてよかったな」


「まさか、こんな所にいたとは………ギルティローズ!!」


「とりあえず!死ね!」


紅はレーヴァテインでしっかり奴の首を、切り落としていた。

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