第玖話
タイトル変えて、終わり方決めて。しんどいから書けないうちに流れを決めました!更新ペースはどうなるか分からないけど(´・ω・`)
最悪の状況だ。
前線で戦っていたインブル討伐隊精鋭班はほぼ疲労、重症の壊滅状態。
後方支援の方々は生徒の安全確保のためほとんど人がいない。
戦えるのは、俺と未来さんと、精鋭班の軽傷で済んだ人の10名の合わせて12名。
しかも俺と未来さんは神器解放使ったからしばらく大技は使えない。
そんな状況で………まさか超巨大インブルが出るとは……
「紅君、生徒と重症者の安全確保を優先しながら後退しよう。この人数では無理だ。異論は無いね?」
相手は全長100mちょい。
体調が万全でも地に落とせたら上出来レベルだ。
「異論ありません。後退しましょう。じゃあ俺と未来さんで殿を努めます。生徒をお願いしますね。」
俺は精鋭班班長に深くお辞儀をして、生徒を頼む。
「いいや、礼を言うのはこちらの方だ。ありがとう。後、武運を祈るよ!」
「はっ!」
「校長先生。いい生徒をお持ちしてますね。まるでどちらが先生かわからないほど。では私はこれで」
「うぅ……全部いいところ持ってかれた〜」
何故か悔しがっている未来さんは置いといて
。
俺は超巨大インブルを睨みつける。
責めてあと1人、超高火力を出せる神器使いがいれば楽なのだが………まあ、無いことを願っても仕方ない。
「紅!炎貸して」
「うん?いいぞ、レーヴァテイン」
レーヴァテインの炎が火を纏っている『魔剣グラム』の炎を更に強くする。
『魔剣グラム』は大量の火を纏い、使い手は超巨大インブルに向かって炎の斬撃を飛ばす。
………………??
『魔剣グラム』!?
「おい!翠なんでここに居るんだよ!?」
「だって2人が戦ってるのにじっとしてられない!」
「でもだ!翠は後退しろ!死ぬぞ!?」
「私は役立たず?」
涙目の上目遣いで俺を見つめてくる。
これに耐えられる男性なんて居るのだろうか………
普通の女性とは1段と綺麗な女の子から、上目遣いで涙目で見つめられて耐えられる男性が…………
「分かった!分かった!だけど条件を出す!俺より前に出るなよ!後俺が引けって言ったら必ず引け!分かったか?」
「やった!分かったよ!」
「イチャイチャ中悪いんだけど……そろそろキツイ………」
1人で巨大インブルを抑えていた学園長さんがギブと言って生徒に助けを求める。
これだけ聞くと駄教師だね!
まあ、普通に1体1で相手できるような相手じゃないけど……………
何故か真っ赤になってる翠は置いといて………
「すみません、学園長!あなたの事、信頼してたので!なんせ強くて可愛い俺達の学園長ですから!」
「そうだろう!そうだろう!これからもどんどん頼みたまえ!はっはっはー!」
そう言って学園長は草薙剣を振り回す。
「「(ふっ!チョロい)」」
まあ、それは置いといて……俺と翠も加勢する。
しかし遠距離攻撃では分が悪い……
チラッと横に映るグラムを見ていい案を思いつく。
「おーい翠!ちょっと手伝ってくれ〜」
「ん?分かった!どうすればいい?」
「ええっとね!かくかくしかじか!」
「なるほど分かった!」
その会話を聞いていた学園長は………
「(えっ!?かくかくしかじかだけで会話って通じるものなの!?)」
と驚愕していた。
まあ、それも置いといて………
俺は勢いをつけるため、助走する。
そして進行方向には斜めに地面に突き刺したグラムとそれを構えている翠がいた。
「行くぞ翠!」
「「………せーーの!」」
俺はグラムの上を乗ってせーのの掛け声で翠に上げてもらう。
上空3000mくらいに居た、インブルは突然迫り来る人に驚きを隠せなかった。
俺は途中で落ちそうになる高さになると自分の足の下にレーヴァテインを出現させ、一瞬の足場として使う。
レーヴァテインを蹴って超巨大インブルの背中の上に乗り、レーヴァテインを背中に突き刺す。
『ギャァァァァァ!』
インブルの悲鳴が響く中、俺は笑っていた。
「さあ!楽しもうぜ!」