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第1巻・第2章「魔法の勉強」

第2章・第1部


それからさらに一年が経ち、つい最近、僕は三歳になった!


ついにこの世界の文法と算数を完全に習得した。最初はもっと早く終わると思っていたけれど、それでも自分のことをとても誇りに思う。


ただ、今でも不思議に思っていることがある。それは、この世界の言語があまりにも簡単だということだ。まるで、僕が前世で使っていた言語を知っている人間が作ったかのように……。もしかして、僕と同じような人間がいるのだろうか?


僕のような存在は、いったいどれくらいいるのだろう? できれば、あまり多くないことを願いたい。そんな人たちがいたら、僕が何よりも嫌っている場所を思い出してしまうだろうから。


まあ、今はまだそんなことを考えるには早い。そもそも、僕はこの世界をまだ見たことすらないのだから。


とにかく、僕たちは、僕がいい子にしていることを条件に、アンナが魔法を教えてくれるという約束をした。


とはいえ、難しいことではなかった。彼女の手伝いをして、子供らしく振る舞わないようにするだけだ。ちなみに、僕は子供なのだけど。


そんなわけで、数か月後、ついに彼女はこの世界の魔法を教えてくれることになった。


アンナによると、僕の体はまだ弱いため、マナを体内に巡らせるのを手伝ってくれるらしい。


彼女は僕を外へ連れ出し、自分の手を僕の手に重ねた。その瞬間、体の中に大量のマナが流れ込んでくるのを感じた。


実際、これはとても不思議な感覚だった。突然、力や活力がみなぎってくるような、とても心地よい感覚である一方、どこか気持ち悪くもあった。まるで、自分の中に異物を注ぎ込まれているような感じだ。


もっとも、僕が嫌悪感を覚えるのは、異世界人だからなのかもしれない。この世界の人たちにとっては、ごく普通のことなのだろう。マナを大量に注ぎ込む特別なマッサージまで存在するらしい。ただ、かなり高価なようだけど。


「ヴィック、ぼんやりしていないで呪文を唱えなさい」


あっ、そうだった。すっかり忘れていた。


気を取り直して呪文を唱えると、手から水が流れ出し、それが一つにまとまって水の球になっていくのが見えた。さらにアンナが僕に少しだけマナを注ぎ込むと、その水の球はものすごい速さで森の方へ飛んでいった。


「できた!」


どれほど嬉しかったか、皆さんには想像もつかないだろう。僕は庭中を飛び跳ねて喜んだ。


「ヴィック、気をつけて。鼻血が出ているわよ」


「もっとやりたい!」


「ダメよ。今日はここまで。続きは明日にしましょう」


アンナの言葉を無視して、僕はすぐさまもう一度呪文を唱え始めた。


「ヴィック、やめなさい!」


呪文を最後まで唱え終わる前に、僕は突然血を吐いた。


「ゴホッ! ゴホッ!」


体が内側からひっくり返されるような感覚だった。内臓は燃えるように熱く、骨という骨がすべて折れてしまったかのようだった。熱が出て、額からは冷や汗が流れ落ちる。


最後に見えたのは、恐怖に顔をこわばらせながら治癒魔法を唱えるアンナの姿だった。


そして、僕の意識は途絶えた。


目を覚ましたのは、それから四日後だった。


頭はまだひどく痛んでいた。僕のそばには、心配そうな顔をしたアンナが座っていた。どうやら、この四日間ずっと眠らずに僕のそばについていてくれたらしい。


その隣にはロイも座っていた。とても真剣な表情をしていたが、その目を見れば、彼も僕のことを心配していたのが分かった。アンナと同じように、ずっとベッドのそばにいてくれたようだ。


どうやら、僕はとんでもないことをやらかしてしまったらしい。


二人はすぐに僕を叱り、さらに二週間は安静にしているよう命じた。


それでも僕は、二人の言いつけを破ってしまった。


数日後、退屈に耐えられなくなった僕は、本が保管されている部屋にこっそり忍び込んだ。本の数はそれほど多くなかったので、魔法の手引き書はすぐに見つかった。


ただ、本を見つけることと、それを運び出すことは大変だった。いつ気絶してもおかしくないほど体は弱っていたし、本はまるで十キロの石でも持ち運んでいるかのように重かった。それでも、幸いなことに、なんとか運び出すことができた。


それは初心者向けの魔法の本だった。治癒魔法、攻撃魔法、結界魔法といった魔法の基本や、魔法と肉体の関係、簡単な呪文などについて書かれていた。


それだけでも十分に役立った。なぜ自分があれほど衰弱したのか、その理由が分かったからだ。つまり、魔力の使いすぎだったのだ(正確には、あの呪文を使うにはマナが足りなかったのだろう)。


魔法はスポーツのようなものだ。過度に鍛えたり、まだ自分にはできないことを無理にやろうとしたりすれば、体を壊してしまう。


それから、僕は無詠唱魔法についても知った。


これは面白そうだ!


ただ、無詠唱魔法を使う人間はあまり多くないらしい(もっとも、自分の手に魔法陣を描き、そこにマナを流し込むだけで、すぐに炎を生み出せる人たちもいるようだけど)。


主に無詠唱魔法を使うのは、魔族の一種らしい。その種族の者たちは言葉を話すことができない代わりに、膨大な量のマナを持っているという。(種族の名前はとても読みにくく、結局覚えられなかった。)


いずれにせよ、僕もこれを習得したい。けれど、まずは普通にマナを扱えるようにならなければ。実験するのはその後だ。


第1巻・第2章・第2部


それから一か月ほどが経った。


あの日以来、僕は魔法の練習をしていなかった(あのとき覚えた唯一の呪文を繰り返し練習していたことを除けば)。


アンナはまだ怒っていたし、僕のことをとても心配していた。そのため、家事を手伝うだけでなく、頼まれてもいない仕事まで進んでこなすことになった。


そのおかげか、やがてアンナも怒らなくなり、僕は彼女の言いつけには必ず従うと約束した。


最終的に彼女も折れ、わずか二日後には魔法の勉強を再開することになった。


アンナは、僕の体がまた耐えられなくなるのではないかと心配していたため、あまり乗り気ではなかった。魔法からしばらく僕の気をそらすために、エルフ語を教えようとまでしていたが、三歳の僕には難しすぎると判断したらしい。


さて、魔法の話に戻ろう。


ある日の授業中、僕は無詠唱魔法に興味があることをアンナに話した。すると彼女はただ首を横に振り、こう言った。


「あなたにはまだ早すぎるわ」


そして、その話題には二度と触れず、授業を続けた。


とはいえ、かなり短い期間で、僕は多くのことを習得できた。例えば、火魔法や風魔法だ。もっとも、どれも大量のマナを必要としない初歩的な呪文ばかりだったけど。


そういえば、マナについてだが、訓練のおかげで僕のマナの量はかなり増えていた。おそらく、僕がまだ子供で、体が柔軟だからというのも関係しているのだろう(アンナがそう言っていたので、僕もそう思うことにした)。


アンナは、いずれ治癒魔法も教えてくれると約束してくれた。ただ、今はまだ早すぎるらしい。


なぜかって?


僕にも分からない。僕自身も不思議に思っている。だって、初歩的とはいえ、すでに攻撃魔法を使えるようになっているのだ。もしかすると、両者には大きな違いがあるのだろうか? それとも、治癒魔法は攻撃魔法に比べて、はるかに多くのマナを必要とするのだろうか?


いずれにせよ、僕は彼女の言うことを聞くと約束したのだから、待つしかない。


でも、まだまだこれからだ。頑張っていこう!


第1巻・第2章・第3部


アンナに内緒で、僕は無詠唱魔法の練習をしていた。


最初は難しいものだと思っていたが、本には意外なほど簡単に説明されていた。集中して、頭の中で呪文を思い描けば、それだけで魔法が発動するらしい。


僕はとても不思議に思った。そんなに簡単なら、どうして無詠唱魔法を使える人がこんなにも少ないのだろう?


疑問は残ったものの、僕は実際に試してみることにした。


前方に手を伸ばし、何度も頭の中で水の呪文を繰り返す。集中しようとしたが、なかなかうまくいかなかった。


四時間ほどかけて、なんとか一滴でも魔法を生み出そうとした。そして、今日はもう諦めようと思ったそのとき、僕の手に向かって大量のマナが流れ込んでくるのを感じた。


次の瞬間、手から巨大な水の球が飛び出し、そのまま森の方へ飛んでいった。


僕は信じられないほど嬉しかった。そして今なら、無詠唱魔法を使う人が少ない理由も分かる。


戦場では、一つの呪文に集中している時間などない。それに、無詠唱魔法は通常よりもはるかに多くのマナを必要とする。


そういうことか。無詠唱魔法を使っている間、僕は無防備になってしまう。では、その間どうやって身を守ればいいのだろう?


しかし、解決策はすぐに思い浮かんだ。


ロイだ。


彼は剣術や武術を専門としている。最近は魔物や魔獣の数が大幅に減ったため、家にいることが多くなっていた。それは彼にとって大きな悩みの種らしいが、僕とアンナにとっては逆に喜ばしいことだった。これでようやく、彼が命を危険にさらす機会も減るのだから。


僕が剣術を教えてほしいと頼みに行くと、彼は見るからに嬉しそうな顔をした。


まあ、当然だろう。仕事が減ってからというもの、彼がしていることといえば、休んだり庭で剣を振ったりすることくらいだったのだから。


「パパみたいになりたいのか? うむ、うむ、立派な心がけだ! だが、私の訓練は厳しいぞ。それでも覚悟はできているか?」


ロイは得意げな笑みを浮かべながらそう言った。


彼を見ていると、ゲームや映画によく出てくる典型的な師匠キャラにしか思えなかった。


「もちろんです、先生!」


僕は彼のノリに合わせることにした。


まあ、そこまで難しい訓練にはならないだろう……。

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