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光と影、そして新たな絆

 回路の修復を終えたキラは、安堵から力が抜け、その場に倒れそうになるのを、ティアが慌て彼の体を優しく抱きかかえる。


「キラ!しっかりして!ねぇ、大丈夫!?」

 ティアの瞳には涙が滲んでいた。キラはかすれた声で、しかし満面の笑みでティアを見つめる。

 キラは体も意識も燃えて無くなりそうだと、もうダメだと思った時、ティアの力が彼を救ったのを感じていた。


「ティア…ントロールできね…。君の力を感じたよ…。ありがとう。」

「よかった…。キラ、ありがとう…。あなたのおかげよ。あなたを助けられて…本当によかった。」


 ティアがそう言うと、キラは力なく目を閉じ、意識を手放した。

 カイルが駆け寄って、キラの額に手を当てた。

 予想以上の体温の高さに、驚きの表情を見せた。


「キラ!おい、キラ!」


 カイルの声に、ゼノン、ヴェスタ、そしてローが合流した。カイルはゼノンに、キラが意識を失ったことを伝え、冷静に状況を報告する。


「父上、キラは限界です。これ以上進むのは困難かと。負傷兵と共に、作戦から離脱することを提案します。」

 すると、痛みに耐えながら、キラが力なく起き上がろうとした。


「だめだ…。行かなくちゃ…。僕が…いかないと…。」

「キラ…。」


 ティアは心配そうにキラとゼノンの顔を交互に見る。

 ゼノンは、キラの言葉に胸が締め付けられる思いだった。これまでの出来事から、遺跡の力を安定させるには、ティアの力が不可欠だ。しかし、その不安定な力を完全に制御できるのは、今のところキラだけだ。

 島の未来を思えば、ここで立ち止まるわけにはいかない。しかし、目の前にいるのは、自分の息子と同じくらいの年齢の少年少女。彼らに、これ以上危険な役割を背負わせることが、正しいことなのか。

 ゼノンは、苦悩の末、彼は拳を握りしめ、カイルの提案を退けた。


「キラは作戦を続行する。キラに回復薬を与えろ。ここからは交代でキラを背負い、最深部へ向かえ。」

 ゼノンの指示で、隊員がキラを背負い、再び一行は進み始めた。キラの意識は、既に遠のいていた。


 

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