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チャレンジャー。  作者: みつ


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6/11

6

本日、

仕事は休みでレンタルビデオ屋に、行った。

新作コーナーを、

見ると、

大量にレンタル貸し出しが、ある新作大作の一方、

一本だけしか、在庫がない新作映画が、あった。

『無題』という、その作品は、

パッケージに、

あらすじ、らしきものもない。

僕は、その『無題』を借りて、

自宅で1人、観た。


 あらすじは、

こんな具合だ。


 ある発展途上国に、

自動車は、あったが、

法律は緩く、ろくに整備されていない車も、

国民が、ほぼ皆、乗り回していた。

そんな国に、

ある兄弟が、いた。

兄、弟の二人兄弟であった。

弟は、足が少し不自由で、あった。

兄は、

そんな弟の為に、

両腕だけで運転できる車を、

独自に作ろうとした。

そして、1年後、その車は完成したのである。

兄は、まず己が試運転しようとした。

その時、

村の長老が彼を訪ねてきた。

長老は言う。

「その車を走らせるべきでは、ない!」と…。

兄は長老に、『なぜ?』と訊ねた。


 長老は語った…。

兄は知らなかったが、

彼がしようとした試みを、

過去、

その村で何度か、全く同じことを、

しようとした人が、いたのであった。

長老の知る限り、

みな、そんな車を運転して大事故を、

起こした…ということを兄に伝えた。

兄は、

去ってゆく、長老を見送り、

自ら完成させた自動車に、

乗り込むことを止め、

泣きに泣いた…。

日が暮れてゆき、


 エンドクレジットが流れ、

映画は終わった…。


 『僕』は、昨今、

自身の人生に彩りを加えてくれる事や、物に、あまり、けちらないようにしている。

もちろん、限度は、あるが、

たとえば、

巷(ちまた)で、

(おっ!いい歌!!)みたいなのを聴いたら、

スマホで調べ、

中古レコード屋に行く。

それで、そこに、ない時は、ない。

したら、

新品で買う。

そこまで、

僕を動かした、その歌には、

僕が感じる『何か』が、あった。

感じて動く…まさに感動である。

 

 僕は以前、アイスクリームは、

バニラしか食べなかった。

だから、世にあるバニラアイスを、

それは様々、色々、食べた。

ところが、時は過ぎて、

僕は現在、逆に、なっていた…。

つまり、バニラ味は食べなくなり、

それ以外の味を食べるように、なった。

もうバニラに手は伸びないのであった…。

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